[ま]タイ風甘辛屋台ソース日清焼きそば熱帯U.F.O.を喰らう/黒歴史を塗り替えろ @kun_maa
日清焼きそば熱帯U.F.O.という商品をご存知だろうか。
2002年の発売当時その商品名からまったく味の想像がつかずにさっぱり売れなかったというU.F.O.史上に残る黒歴史をもつ焼きそばである。生まれるのが早すぎた。
折しも今年(2017年)は日タイ修好130周年という節目の年でもあり昨今のパクチーブームを見るまでもなくタイ料理風のエスニックな味付けは日本人の日常生活の中にかなり馴染んできている感は否めない。
そこで日清がここぞとばかりにぶっ込んできたのがこの「タイ風甘辛屋台ソース日清焼きそば熱帯U.F.O.」だ。タイ料理ブームに便乗してかつての黒歴史を塗り替えようという魂胆が見え見えなのだがそれを隠そうともせず逆にパッケージに書いているところが潔いというかなかなかあざとい。
かなりタイの焼きそばパッタイを意識しているパッケージと思ってよく見たら小さく「パッタイ風」と書いてあった。
気になるカロリーは1食(99g)当たり480kcalと思ったよりは低めな数値。
大盛りじゃないからかな。
成分表の下に「小さなお子様や辛味が苦手な方の飲食には十分ご注意下さい」とか書いてあるけど全然辛くないから気にする必要なし。
こんな食物兵器みたいなやつを堂々と売っている会社が何を言うかっ!って感じ。
パッケージをピリピリと破くと中から現れた姿はやはりパッタイを意識しているのか黄色いフタである。
フタを開けると中からは3つの小袋が出てくる。
お湯を入れる前にカップに入れるのは「かやく」だけ。
粉末ソースと調味オイルは湯切りしてから入れるんだよ。かやくと一緒に先に入れると泣くことになるからそのつもりで気を抜かないで。
かやくを麺の上にぶちまけたらこんな感じ。ネギとエビが明らかにパッタイ風。
熱湯を注いで3分待つのじゃ。
3分後に湯切りを済ませたお姿。なんか女の子のすっぴん見ちゃったみたいで照れる。
そこに粉末ソースをふりかけて...
ぐおぉぉぉおりゃあああああああああ!って混ぜ込んでいくとナンプラーの香りがぶわっとしてきて意識はタイへとトリップしそうになる。
遠慮はいらない。グイグイ混ぜ込んでいこう。
少しくらい周りに飛んでもいいじゃない。こういうものは下品なくらいで食うのが美味しいのだから。
それにしても麺を混ぜるのは楽しい。まるで童心に返ったかのようだ。いつも童心みたいなもんだけどさ。
粉末ソースをよく混ぜ込んだら今度は調味オイルの番だ。
ラー油の辛いっぽい香りが漂うが辛さはさっきも書いたように大したことはないので香り付けだと思えばいい。
これをさらに混ぜ込んでいくのが醍醐味。
ナンプラーとラー油とチキエキスやポークエキスの香りが広がりまくって気分はタイの路上。ああ僕はタイっぽさに飢えていたのかもしれないな...と思いながらワシワシと混ぜ込んでいく。
そして完成。
なんてタイらしい匂いなんだろう。これは味も期待できそうだ。
麺をズルズルっとすする。
これはワサマヨみたいに食物兵器ではないから普通に食べて大丈夫なのだよ。
こりゃもうほんとパッタイだよ!ってほどではないけど確かにパッタイ風ではある。
匂いの割に味はタイタイしていないところはちょっと残念だけどそれでも美味しい。
少しだけ気持ちがタイで満たされる感じ。ささやかな幸せ。
小さすぎるエビすら愛しい。
これなら今度こそ売れるんじゃね?って思うけど。黒歴史塗り替えられるんじゃね?
でもさ、よーく記憶を遡ったら2002年に発売された時も食べたような気がするしそんなに悪くないじゃんって思ったはずだから売れるかどうかは僕の味覚云々よりもタイブームに乗れるかどうかだよねきっと。
頑張れタイ風甘辛屋台ソース日清焼きそば熱帯U.F.O.よ!焼いてないけどな。
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