市内で行われる映画やテレビ番組の撮影などの支援を通じて観光振興や映画文化の振興に積極的に取組んでいる京都市では、2016年10月から事前登録をしてくれた人に対してエキストラ募集情報をメールマガジンで配信する「京都市ボランティア・エキストラ登録制度」を開始しました。
京都市は今までもエキストラ募集情報を市のホームページに掲載していたのですが、希望者の利便性の向上と情報の迅速化を目的にメール配信をすることにしたようです。
またそれ以外にも京都市産業観光局の報道発表資料によると次のような目的も挙げられています。
本取組は、撮影支援はもとより、市民の皆様にエキストラとして映画・ドラマ作品等に出演していただくことで、作品の舞台となる地元・京都への愛着を更に深めてもらうとともに、撮影そのものに対する理解も深めていただき、より撮影しやすい環境づくりを目指すものです。
単に市内での撮影支援だけではなくエキストラとして多くの人に撮影に参加してもらうことで京都への愛着を深めてもらおうなんて、一石二鳥とでもいいましょうか。なかなかいいアイデアではないでしょうか。
報道発表資料では「市民」という表現を使っていますが、参加対象者は京都市民だけに限らず「京都市内での撮影に参加可能な方」となっているので、住所・年齢・性別不問で登録できます。
ただ、この制度自体は京都市メディア支援センターに映画やドラマ等の制作者からエキストラ募集の情報が来たら、登録者にメールマガジンでその情報を知らせるというだけのもので、この制度に応募したからといってエキストラとして出演できることを保証するものでもなんでもなくて、エキストラ募集の主体はあくまでも制作者なんですよね。
だからメルマガを見て応募したいエキストラの募集情報があれば直接制作者に申し込むっていうスタイル。市が行うのは情報の橋渡し役にすぎません。
実際にエキストラとして撮影に参加できるかどうかは応募者の運と実力次第!
また、制度名を見てもわかるとおりエキストラへの参加は完全ボランティアなので謝礼はもちろん交通費も支給されません。参加することに意義や生きがいを見出せるミーハー精神が必要です。
まあ、その分といいますか登録は非常に簡単でして求められるのはメールアドレスのみ。個人情報の取り扱いが心配な人はフリーメールの捨てアドでもOKです。
制度名はそれなりに仰々しいけど、市が行うことといえば結局はエキストラ情報を掲載したメルマガの発行だけですからね。それでも多くの人に関心を持ってもらうことが大切なのです。
京都市ボランティア・エキストラ登録制度の詳細や登録はこちらのページをごらんください。
僕ももちろん興味はあるんですけど、さすがに京都までの交通費を自腹でエキストラ参加のためだけに行くのは厳しいです。そこまでミーハーにはなれません。
それにエキストラ参加の注意事項として「撮影現場で得た情報について、インターネットの掲示板やSNS、ブログ等に書き込まないでください」とか「撮影風景や出演者等の写真を撮ることや、出演者にサインを求めることはできません」って明記されているので、参加してもブログネタにもなりゃしません。あきらめました。
僕のように遠方ではなく京都の近くにお住いの方で映画やドラマの撮影に興味がある人はこの制度に登録してエキストラとして参加してみるのも楽しいのではないでしょうか。
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