[ま]氷川ブリュワリーのブリューパブ「氷川の杜」で初めてのひとり飲み/クラフトビールが美味い! @kun_maa
実は僕、いい歳をしてひとりで日本の飲み屋に入ったことがなかったんです。
ラーメンとかタイ料理とか料理がメインならひとりでも全然抵抗ないですし、タイでは屋台でひとり飲みとか全然平気なんですけど、なぜか日本の飲み屋さんにはひとりで行く気にならないというか怖いというか...なんだかわかんないけど、ひとり飲みをしたことがなかったんです。
でも昨年あたりからクラフトビールにちょっとハマっていまして、メンタルの薬を常用している関係でたくさんは飲めないのですが、少しずつ友人に同行してもらったりしてクラフトビールの飲めるお店の雰囲気などに慣らしてきました。雰囲気に慣れる練習とかどんだけビビってんだよって話ですけど。
そしてついにひとり飲みデビューです。
場所はJR大宮駅から徒歩約10分。
初詣でも有名な氷川神社の参道の近くにある、氷川ブリュワリーというクラフトビール工房が併設しているブリューパブ「氷川の杜」に行ってきました。
明るいうちからビールです。ちょっとした背徳感を感じるところに身に染みついたサラリーマン根性の悲哀を感じます。
入り口はガラス張りで店内が見えるのでとても入りやすいです。これならひとり飲み初心者でも安心だね。
ふらっと何かの買い物にお店に入るような気持ちで身構えずに入れました。だからビビリかって!
店内はそれほど広くはないのですが、明るい雰囲気で店員さんも気さくです。適当に窓際のカウンター席に陣取って、ビールの注文に行きましょう。
注文は自席ではなく、店員さんの立っているカウンターに出向いてオーダーをします。
僕が行った日にあったビールは全部で8種類。すべてここ氷川ブリュワリー製です。
店員さんに一番爽やかなビールはどれですか?と聞いておすすめされたのがペールエール。まずはそれをハーフパイントで。
つまみはやはり店員さんおすすめの「4種のソーセージ盛り」にしました。
オーダーを済ませるとビールや料理は席に届けてくれます。料金は後払い。
オーダーするカウンターの背後の壁には本日のおすすめ料理などが楽しげに書かれていてなんだかとってもいい感じです。
ビールを注ぐタップも目の前にずらっと並んでいます。う〜ん早く飲みたい!
これが記念すべき初ひとり飲み最初の一杯「ペールエール」です。
一緒に写り込んでいる番号札は精算の際にカウンターに持って行くためのものです。
このペールエールがスンゲー美味いです。
柑橘系の香りがとても爽やかで飲みやすい。スイスイ喉を通り抜けてしまいます。苦味がほとんどないのでビール苦手な人でもこれならいけるでしょ。大好きだなこれ。
ハーフじゃなくてパイントで注文すればよかった。
つまみが届く隙も与えずあっという間に飲み終わってしまい、次のビールへ。
次に注文したのがこの季節限定なのでしょうか「水無月エール」。こちらも分類はペールエールですがより熟成させているそうです。そのせいか色もやや濃いめ。
今度はすぐに飲み終わらないようにサイズはパイントにしました。
これもなかなかいい感じ。確かにペールエールをより熟成させた感じで、柑橘系の香りは弱まっていますが苦味が加わり爽やかというよりは重厚感を感じます。
美味しいけど個人的にはペールエールの方が好みかな。
名前は超かっこいいですよね。「水無月エール」だからね。
水無月エールをぐびぐびやっていたら「4種のソーセージ盛り」が届きました。
この日の4種はスモークヴルスト、イカスミ、バジル、ワサビです。うまそー!
やっぱりビールにはソーセージでしょ。ひとり飲みだと切り分けるとか気にしなくていいから気楽でいいよね。好きなだけ食べられる悦び。
そうするとビールもどんどん進むわけです。一緒に飲む相手がいないとペースがよくわかんないよね。自分のペースでいいんだろうけどなんか欲望のままにガンガン飲むとついつい飲みすぎるような気がして...
そんなわけで 3杯目はクラフトビーツ。メニューにはパイント表記もあったんだけどシャンパングラスのようなものでハーフのみの提供だそうです。
いきなりシャレオツな感じで僕にぴったり。ええ、ちょっと酔っていますとも。
ビーツって砂糖大根の一種で、実が赤い色をしているんですよね。
だからビーツで作ったというビールもきれいに透きとおった赤色。
泡までピンク。苦味は全くありません。ほんのかすかに甘みも感じます。
これはちょっとビールって感じではないですね。
不味くはないけど、なんとなく土っぽい感じというかあずきっぽい感じというか上手く表現できないけどそんな独特な風味があります。
苦いビールのおすすめを聞いたらIPAを切らしているということで 4杯目は「ビターペール」です。もちろんパイントで。
これは「水無月エール」の熟成感を少しやわらげて、苦味を強くした感じ。すっごく苦いというほどではなくてまあまあ飲みやすいビールです。爽やかビターって感じ。
追加のつまみは「厚切りジェイソンベーコンビール焼き」。これが美味いのよ。
塩胡椒焼き加減のすべてがビールのために!って感じでめちゃくちゃ合います。
店内からはビールを製造しているタンクも見えたりして、ああここで作ってるんだよなあってあらためて思ったりします。少し酔っていい気分でね。
いい加減酔っ払ってきたので、〆はペールエールに戻ろうか珍しい味の「漢万・エール」にしようかと散々迷って「漢万・エール」にしました。控えめにハーフで。
この「漢万・エール」は漢方薬に使われる材料である朝鮮人参、シナモン、クコの実、タイソウ、カンゾウの食用成分のみを使用しているとのこと。
一口飲むと口の中に広がる朝鮮人参とシナモンの混ざったような香り。飲んだ後に口の中に少し残る甘みはカンゾウでしょうか。
なんだかすごく体に良さそうなビールです。
そして漢方っぽいのにそこそこ美味しいです。いや、ホントに。
それでも氷川ブリュワリーのビールで一番好きなのは今のところペールエールだなあ。
初めてのひとり飲みはこうしていとも簡単に済んでしまいました。
店内はグループとカップルとひとり飲みが適度に混在していて、店員さんは忙しそうであまり話しかける機会はなかったけど、わからないことを聞けばちゃんと面倒くさがらずに教えてくれるし、その他の時間はボーッと考え事をしている時間がゆっくりと流れてとても居心地が良かった。
この感じはどこかで何度も味わっているなって思ったら、外国の旅先での毎日がいつもこんな感じだったなあって思い出しました。
基本ひとり旅ばかりなので、必要があれば誰かと話すし、誰かに話しかけられて時間を一緒に過ごしてみたり、昼間からひとりでビールを飲んでボーッとしたり...ひとり飲みで味わえる時間っていうのは旅と同じ空気だなって思ったんです。
そんなことを考えながら店から駅まで歩いていたら、通りなれた道もどこか知らない外国の街を歩いているような不思議な気分になって気分がウキウキしてきました。
酔っ払っていたこともあるんだけどさ。
今度はいつひとり旅に出られるのかさっぱり見当もつかないし、ひとり飲みで旅気分にひたるのも悪かないなって思ったのでした。
もちろん誘われれば体調の許す限りお供するのでよかったら気軽に声をかけてくださいな。超人見知りなんですけどね。
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