[ま]ぷるんにー!(พรุ่งนี้)

ぷるんにー(พรุ่งนี้)とはタイ語で「明日」。好きなタイやタイ料理、本や映画、ラーメン・つけ麺、お菓子のレビュー、スターバックスやタリーズなどのカフェネタからモレスキンやほぼ日手帳、アプリ紹介など書いています。明日はきっといいことある。

[ま]母の誕生日に死亡フラグ @kun_maa

昨日は母の72歳の誕生日でした。

僕は今でこそ 184cmの巨漢ですが、幼い頃はガリガリに痩せて身体が弱く、病気ばかりしてよく母に看病してもらったものです。

 

父も母も僕には何も押し付けない人たちだったので、勉強しろとか何か習い事をしろとか、誰々と付き合うなとかうるさいことを一度も言われたことがありません。

そして、僕がやりたいということは反対せずに応援してくれました。

進学や就職、結婚など何にしても僕の意見を尊重してくれ、危険な山登りに打ち込んでいた時も心配はしてくれましたが何も文句は言いませんでした。

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そんな親の態度を当たり前のように思って、何の感謝もなく成長したのがこの僕です。

たくさんの愛情を注いでもらっておきながら何の恩返しもしてきませんでした。

 

初めての給料は全部自分で使ってしまったし、父の日も母の日も一度もお祝いをしたことがないし、もちろん誕生日だって何もしてあげたことがありません。

それどころか「親を喜ばせるために生きているわけじゃねーよ」とかほざいてみたり、家族を放り出して家出した僕を心配して連れ戻しに来た親に対して、「結局自分の面子が大事なんだろ!二度と顔を見せるな!」などの言葉の暴力を投げつけたりとやりたい放題。

ああ、思い出すとやっぱり最低だな。

 

それでも両親は僕を見捨てることなく、いつも温かく見守っていてくれたんだ。

僕がうつ病で仕事を休職した時にも叱咤激励することもなく、ただただ見守って優しい言葉をかけ続けてくれました。僕がめんどくさがって邪険にしてもね(やっぱり僕は最低です)。

 

それなのに、僕はといえば相変わらず親の誕生日はガン無視(っていうか毎年完全に忘れている)だし、父の日も母の日も関係ないという態度を貫き通しているという最低の息子なのでした。

 

そんな僕に対して、もっと親を大切にしなくちゃいけないと言って、しつこいくらい父の日や母の日には何かプレゼントをしてちゃんと顔を見せてきなさいと叱ってくれたのが今の彼女。

何十年も生きてきて、僕をそんなこと(という認識がすでにダメ男)で叱ってくれた人は一人もいなかったんだよね。正直メンドクセーなって思ったけど新鮮でした。

 

親を大事にしないなら別れるよ!って言われて仕方なく、初めて母の日にカーネーションの鉢植えを持って親のところを訪れた時には、母にはひどく驚かれたし、僕もどんな顔をしていいやらわからなかったんだけど、それでも嬉しそうな母の目が忘れられない。

母の日にプレゼントをして、父の日を無視するわけにもいかなくなり、父の日には父の好きな焼酎をプレゼントして一緒に家飲みをした。

両親とも驚いた顔をしていたけど、二人ともうれしそうだった。

 

彼女の策略で 2年ほど父の日と母の日に感謝を込めてプレゼントをしたんだけど、相変わらず誕生日はスルーしてたんだよね。親は今でも毎年僕の誕生日にプレゼントをくれるってのにさ。ほんと最低だよな。

 

そして、今年はついに親の誕生日にお祝いをしろと彼女からの命令が下りました。

僕がすっかり忘れていた両親の誕生日を彼女が覚えていたことにも驚いたけど、父の日と母の日で僕の心理的なハードルを下げさせた上で、ついに誕生日を祝わせるっていう長期的な戦略に感心しました。他人事みたいに感心している場合じゃないよね。

たぶん、一度に全部やれって言われたらストレスで逃げ出してたかもしれないもん。そのくらい僕は自分勝手でダメなやつなんですよ。

そこまで彼女にはお見通しってことですね。

 

それでも、生まれてこのかた一度も親に誕生日プレゼントなんてしたことないおっさんがいきなりどのツラ下げて「誕生日おめでとう!」なんて言えるもんかよって抵抗したんですよ。

そうしたら、お金がないなら私が出すし、今までお祝いしてこなかったことに抵抗があるなら、これからずっと毎年お祝いをすれば変じゃなくなるじゃない!って言われちゃったんで、そこまで言われて逃げだすわけにもいかず、昨日仕事帰りに母のところに寄って誕生日プレゼントを渡しておめでとう!って言ってきました。

真剣に驚かれたけど、その後でやっぱりちょっとうれしそうだったので、これからこんな形でも少しずつ今までやってこなかった分まで、感謝の気持ちを伝えられたらいいなって思ったんです。

 

これって個人的には死亡フラグ感がハンパないですけどね。

バカ息子が改心したようにこれからは親に毎年感謝の気持ちを込めてプレゼントするんだ!なんてフラグ立ちまくりだよね。

 

でもさ、彼女の言いなりになって親が喜ぶことをしてそれで死んじゃうならなんかそれでもいいかな俺って思ったりしてさ。

さらに脂肪フラグが立ったね、今。 

死亡フラグが立ちました! (宝島社文庫) (宝島社文庫 C な 5-1)

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