ケンカをしたままずっと連絡が途絶えていた彼女から久しぶりに連絡がありました。
今回は僕も腹に据えかねたので、絶対別れるしかないよねって決心していました。
これぞ揺るがない決心!決心!
それを行動で示すために、ずっと指輪も外したままで、こちらから連絡するのも一切やめました。う〜ん!ブレない男らしさに自分で惚れてしまいそうです。
悔しいことに向こうからも連絡がこないし、悲しくて泣きそうってか夢を見て何度も泣いたしもうこのまま別れちゃってもいいやって諦めていました(あれ?決心は?)。
そして、もし万が一電話がかかってきたらガツンと言ってやろうと、何回も頭の中でシミュレーションを繰り返していたのです。
普段の練習こそが本番でものを言うはずだと、自分を信じろと、気持ちは松岡修造になったイメージで熱く自分を叩き直していたんですよ。
イメージトレーニングって大事だよね。
もう一緒にはいられない!同じ空気すら吸いたくない!ちくしょう!可愛さ余って憎さ百倍だ!...と鼻息も日々荒くなっていったのです。
ここで別れることが、これからは別々に生きることこそが、自分が心から望む本心であり、それこそが僕の強い意志なのだと信じていました。
ところがです。
あれだけ何度もシミュレーションを繰り返し、心が張り裂け血の滲むような努力の末に万全の体制で自分の主体性を確立したはずだったのに。
突然の電話に焦りまくり、まるで乙女のようにトキメキ彼女が電話の向こうでいつもの微笑みを思い出させる口調で「今までごめんね」って言った時に、僕の決心はどこかに消えてしまいました。うれしさで頭の中の神経細胞がショートしたみたいです。
さらにそのあと再会した彼女の本物の微笑みを目にして、「もう自分が全て悪かったってことでいいです」と思ってしまった僕には、主体性なんてものは丸っきりないのかもしれません。
目の前の出来事に反応して右往左往しているだけの、主義主張も主体性の欠片もないブレまくりの男が僕なのです。
もう君の好きなようにしてくださいって、割と本気で思ってしまいました。
たぶん今なら右の頬をグーパンされても左の頬を差し出して「もっと殴ってくださ〜い」って懇願するんじゃないかって自分を疑っています。
ってことで、また元どおりに薬指にはまった指輪に呪縛されていますし喜んでいます。縛られるっていいよね。縛られて再認識するこの安心感と安らぎ。なんなら全身亀甲縛りでもいいくらい。
ほんとなっさけねーな!
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