[ま]愛する人に冷たくされると悲しくてどうしていいかわからないのです/名言なんて役立たず @kun_maa
先週から、理由もわからず彼女に冷たくされています。
何かを怒っているようなのですが、聞いても答えてくれません。
けっこう気まぐれなところがあるので、すぐに直るだろうとタカをくくっていたら、いつまでたっても直りません。
一昨日などは、僕が話しかけても電話口で黙ったままロクに返事もしてくれず、理由を尋ねたらブチっと電話が切れました。その日はそれっきり連絡とれず...
彼女の態度が変な理由がさっぱり思い当たらず、考えれば考えるほどドツボにはまって悲しくなります。
もう彼女の僕への愛は消えてしまったのでしょうか。
愛されていないのなら、悔しいから僕から別れた方がお互いのためだろうかと悩んでここ数日よく眠れません。
情緒不安定でイライラし、「こういうのは大嫌いだ!もう別れる!」とモレスキンに発作的に殴り書きをして、それを眺めて泣きたくなったり。もうなんだかわかりません。
エーリッヒ・フロムはその著書「愛するということ」の中で、次のような名言を残しています。
未熟な愛は言う、「愛してるよ、君が必要だから」と。成熟した愛は言う、「君が必要だよ、愛してるから」と。
愛するということは、なんの保証もないのに行動を起こすことであり、こちらが愛せばきっと相手の心にも愛が生まれるだろうという希望に、全面的に自分をゆだねることである。愛とは信念の行為であり、わずかな信念しかもっていない人は、わずかしか愛することができない。
誰かを愛するというのは、単なる激しい感情ではない。それは決意であり、決断であり、約束である。もし愛が単なる感情にすぎないとしたら、「あなたを永遠に愛します」という約束はなんの根拠もないことになる。
このような、それらしい名言を書き写していると、写経じゃないけどなぜか心が落ち着くような気がします。
そして、「そうだ!僕は彼女を愛しているから必要とするのだ!彼女の良い面も悪い面も全部受け入れて愛そうって決めたんじゃないか!」などと、青臭くて恥ずかしいセリフが頭の中を駆け巡り、アドレナリンが噴出して鼻息も荒くなります。
彼女の態度が冷たいからといって腹を立て、感情のままに別れるなんて絶望感を振り回して叫ぶのは間違っているだろ?なんて生徒会長みたいなことを割と真剣に考えたりします。
名言ってすごいなあ。やっぱり辛い時には偉大な先人の名言だよねって思うわけです。
でもその5分後には電話で冷たくあしらわれて、さっきまでの興奮も何処へやら、絶望の淵に立って「もう死にたい」とか「世界なんて滅亡すればいい」なんてけっこう本気で思っていたりするのです。
名言なんて、気分を上げるドーピングみたいなもんで、即効性はあるけど現実にぶち当たって砕けるのも早いです。これって僕だけなのかもしれないけど。
言葉遊びで誤魔化してみても、なんの解決にもなりゃしません。
名言の役立たず...
そして僕は途方に暮れています。
愛している人に冷たくされると、心が苦しくて悲しくてどうしようもなく、どうしたいいかわからないのです。いい歳をして情けない。
フロム先生の名言も僕を救ってはくれず、夜は眠れず、仕事は手につかず、もういやだ!もういやだ!とモレスキンに呪いの言葉を延々と書き綴る日々に、夜明けは訪れるのでしょうか。
- 作者: エーリッヒ・フロム,Erich Fromm,鈴木晶
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