［ま］ブラック企業にだまされないために／東京都が制作した労働法の基礎動画がわかりやすい @kun_maa

ブラック企業問題というと正規雇用の労働者が対象となる印象が強いですが、若者を使い捨てにするような雇用のやり方自体は正規雇用の場合だけとは限りません。

アルバイトとして働く場合にも、労働条件が最初の話と違う、残業代が出ない、辞めさせてくれないなどのトラブルに襲われることは当然あり得ます。

f:id:kun-maa:20150225211339j:plain

そんな時に、労働法の基礎知識を知らなければ泣き寝入りすることにもなりかねません。

そこで、東京都はアルバイト先でのトラブルに対処できるように、バイト・トラブル対策動画を制作しました。

この動画は、都内のすべての大学と都立高校にDVDとして配布し、その活用を図るそうです。

そうはいっても、たぶんそんなDVDを見ることはないと思います。

だって学校にDVDが配られたって、よほどのことがなければ見る機会なんて恐らくないでしょ。どこかにしまわれて活用されないのがオチです。

そんな事情も十分承知しているからなのかもしれませんが、同じ動画が東京都労働相談情報センターのホームページやYouTubeでも公開されています。

<a href="http://manabu.metro.tokyo.jp/douga/" data-mce-href="http://manabu.metro.tokyo.jp/douga/">【動画で見る】若者必見！知らないと損する「労働法」｜東京都労働相談情報センター</a>
【動画で見る】若者必見！知らないと損する「労働法」｜東京都労働相談情報センター

どうしても、行政が関わった動画という独特の雰囲気はあるものの、これがドラマ仕立てでけっこうわかりやすいんです。

内容は、労働相談情報センターに実際に寄せられた相談事例をベースとして、弁護士の監修のもとにシナリオを作成したものだそうです。

動画は全部で3編あります。

いずれも7分前後の短編で、必要最低限の知識と労働相談情報センターの相談窓口の案内が含まれています。

実際にトラブルに巻き込まれてからでは、適切な対応ができずに巧妙にダマされてしまう可能性が大きくなります。

事前に、こういう動画でほんの少しでも労働法について知っているだけでブラックな使われ方をしなくて済むかもしれません。

そして、この動画ってアルバイトを前提にしているのでそのままそっくり正規雇用に当てはまるわけではありませんが、根本部分は同じことなので正規雇用のブラック企業勤めの人にも役に立つ部分があります。

ブラック企業にだまされないために、ぜひ多くの若者に見てもらいたいなあと思い、ご紹介しました。

3編を1本にまとめたものもあります（内容は同じですけどね）。