「東京獺祭の会2014」が2014年2月14日〜16日の3日間。都内永田町の某ホテルを会場に開催されています。
この東京獺祭の会は2004年が初開催ということで、今回で11回目の開催なんだそうです。参加するには事前申し込みが必要なんですが、年々参加希望者数が増加し、今年も募集開始と同時にほぼ全日程埋まってしまったとのこと。
幸い僕は募集開始を即時知らせてくれた方がいたおかげで、今回初めて参加することができました。
[ま]ある人のおかげで「東京獺祭の会2014」に参加できることになりとてもうれしかったのでこれからも気持ちは言葉にしていこうと思います @kun_maa - [ま]ぷるんにー!(พรุ่งนี้)
そもそも「獺祭」とはなんぞや?という方は、獺祭の蔵元である旭酒造のホームページをご覧ください。
獺祭の蔵元|旭酒造株式会社 / Dassai Official Web Site.Asahishuzo CO.,LTD.
さて、僕は2月15日(土)の回に参加しました。開宴は18:30とのことでしたが、気持ちが逸り、17:45には会場である某ホテルに着いたのですが、すでに多くの参加者が来場していました。
1階には特設のクロークがあり、コートや荷物を預かってもらえます。
会場は階段を上がり2階になります。
まず来場者カードを記入します。このカードにはメールアドレスの記入欄があって、次回のイベント情報をメールで知らせてもらえるそうです。
受付では、記入した来場者カードと参加費4,000円を渡して、本日提供される獺祭の種類などが書かれたパンフレットと、「獺祭その先へ」という超高級なお酒の引換券を受け取ります。特に申し込みが済んでいる者かどうかの確認などは行われなかったのですが、大丈夫なんでしょうか?不届き者が紛れ込んだりしないのかな?
会場に喫煙場所はないのでタバコを吸う場合は、5階にある喫煙所に行く必要があります。僕はちょっと我慢できなくなって、喫煙所に行っている間に開場になっていました。それが18:20くらい。
入り口で「獺祭」のロゴ入りのお猪口とグラスを受け取り入場します。
ちなみにこれは持ち帰り不可なので、欲しい人は20:00頃から会場の外に設置される物販コーナーで購入しましょう。
会場はけっこう広いです。中央に料理ブースが設置され、和洋中と様々な料理が並んでいます。獺祭はどんな料理にも合うって自信の現れでしょうか。
僕はひとりでの参加だったので、とりあえず近くのテーブルに場所を確保してから2カ所設置されている日本酒コーナーで提供されるお酒の写真撮影に向かいました。
開宴してしまうと、お酒を求める人がコーナーにひっきりなしに訪れるので、人の邪魔にならずに落ち着いて写真を撮るには、開場から開宴までの時間を使って撮影してしまうのがいいと思いました。
それでは、当日提供されたお酒をご紹介。
まず、各テーブルには「純米大吟醸50」と「純米大吟醸磨き三割九分」の2種類が並んでいます。50と三割九分というのは精米の歩合のことで、50は玄米を100として50%まで磨きをかけて削ったものを、三割九分は39%まで磨き込んだものを使用してお酒を仕込んでいるということです。
これはお酒ではないのですが、やはり各テーブルに置かれていた「仕込水」非売品です。いろいろなお酒を楽しんでいるとけっこう酔ってくるので、この水をうまく使って酔いを覚ましながら飲むことが大事です。
続いて日本酒コーナーで提供されていたお酒です。
「獺祭 温め酒50」
獺祭というと冷やで飲むものとばかり思っていたのですが、この温め酒がかなり美味いことを思いしりました。その辺で飲む熱燗特有の嫌な雑味や独特のアルコール臭を全く感じさせない、「え?こんな熱燗初めて!」って感じでとても気に入りました。
「獺祭 寒造早槽しぼりたて48」
これは10月から3月にかけて期間限定で販売されているものです。「しぼりたて」とあるようにちょっと濃い目な感じのお酒でした。
「獺祭 発泡にごり酒50」
ちょっと甘みの残るとても飲みやすい感じ。白濁した発泡性の日本酒って美味しいよね。
「獺祭 磨き三割九分 発泡にごり酒」
これも発泡性のにごり酒なんだけど、精米歩合の違いでしょうか、こちらのほうがよりスッキリとしたキレのよい味わいでした。
「獺祭 磨き二割三分 発泡にごり酒」
前2つの発泡にごり酒もとても美味しかったのですが、こちらはさらに上品な甘みと香りの良さが印象に残りました。
「獺祭 純米大吟醸50」
これは各テーブルに置いてあるのと同じですね。これをこのコーナーで飲む意味は、その隣にある「純米大吟醸45」との飲み比べができるという点でしょう。
「獺祭 純米大吟醸45」
前述の「純米大吟醸50」と飲み比べたい一品。カウンターの人に聞いたら、45というのは三割九分と50のブレンドなんだそうです。50よりも値段的にはこちらの方が高いお酒なんですが、個人的には50の方が好きです。これは個人の好みの問題だし、その場で飲み比べないとわからない程度の差なんですけどね。
「獺祭 純米大吟醸 磨き三割九分」
これもテーブルにあったお酒ですね。
ふくよかな味わいと後口のよさが印象的なお酒でした。
「獺祭 磨き三割九分 遠心分離」
普通は圧力をかけて搾るところを、無加圧状態でもろみから酒を分離するのが「遠心分離」だそうです。気のせいかもしれませんが、普通の磨き三割九分よりも香りと旨味が増しているように感じました。
どちらも美味しかったのでホント、違いについて自信はありません。
「獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分」
獺祭を代表するお酒です。この会の乾杯でも使われました。社長の挨拶ではこの酒こそが獺祭の酒造りの精神や理念を体現しているものだそうだそうです。確かに美味いです。これぞ「獺祭」です。
「獺祭 磨き二割三分 遠心分離」
こちらは、遠心分離の技術で搾ったものに、通常の圧力をかけて搾ったものをブレンドしているそうです。もう、このくらいになると僕の表現力ではただ「美味しい」としか言えません。前述の「二割三分」との違いもわかりませんでした。だって美味しいんだもん。
「獺祭 磨き二割三分 遠心分離おりがらみ 元旦届け」
これも美味しかったなあ。獺祭のお酒は全部美味しいんだけど、二割三分シリーズはちょっと別格。名前や製法の違いはあってもハズレ無し。二割三分内での微妙な違いなど、この旨い酒の前にはたいした問題ではないと言っても過言ではないはず。
「獺祭 磨きその先へ」
これ1本で31,500円します。受付でもらった引換券でひとり1杯だけ飲めます。
飲んだ瞬間、水かなって感じるくらい雑味がありませんでした。でもその後に口の中に広がる繊細な香りとほのかな旨味がとても印象的なお酒でした。酔う前に味わうために、早めにいただきました。そして、酔ってからは「大変申し上げにくいのですが、すでに一杯いただきまして、その味が忘れられないのでもう一杯だけいただけないでしょうか」となかば強引に杯を押し付けて2杯目をいただいてきました。ごめんなさい。
以上が、今回の東京獺祭の会の全ラインナップです。
なんか偉そうにわかったようなことを書いてきましたが、結局は全部美味しいんですよ。獺祭にハズレ無しです。
開宴時の社長の挨拶にありましたが、今の獺祭が置かれている状況はちょっと異常だと。入手が困難になるほどの人気で、売り上げも相当伸びているそうです。でも、このお祭り騒ぎのような異常な状態が終わったときに、果たして以前からの獺祭好きの人は変わらずに獺祭のお酒を愛してくれるだろうかという危機感を強く感じているそうです。HANAKO現象を引き合いに出していましたが、メディアで紹介されて客が押し寄せ、ブームが去ったら元からのお客もいなくなったという事態にならないためには「質」の確保しかないんだと。そのためにより良いお酒を造る努力を惜しんではならないという社長の言葉に、獺祭という酒の美味さの理由があるのだと思います。
売れてなお驕らずに、質を追い続ける姿勢こそ「獺祭」の人気の理由であり、美味さの理由なのでしょう。
その姿勢と酒の美味さにしびれて、社長の本まで買ってしまいましたよ。
お金ないのにさ。
<今回初参加してみての感想>
獺祭のほとんどすべてのお酒が飲み放題できるというのは、とても贅沢な会だと思います。調子に乗って飲み過ぎて、帰りは雪道で転びそうになりました。
今回失敗したなあと思ったのは、食料の確保です。
お酒は最後までなくなることはないのですが、料理はあっという間になくなります。
途中で何度か追加されるのですが、その度に人が砂糖に集まる蟻のように群がり、すべてを取り尽くします。みんな節操がないです。
特に刺身と寿司は最悪です。出された瞬間になくなります。僕はどちらも食べることができませんでした。寿司に至っては見てもいません。
開宴したらまず最初に料理の確保!これが最優先課題でしょう。特に刺身と寿司ね。他は少し出遅れても大丈夫だけど。
料理を確保してから、ゆっくりと酒を飲み比べるのがいいと思いました。
また、今回はひとりでの参加だったのですが、周りを見渡せば他にひとりで来ている人なんて見かけませんでした。会場で友だちを作るのもめんどくさいので、こういう会はやはり数人で来た方が楽しいなあって感じました。
最後に、せっかく社長とツーショットで写真を撮らせてもらったのですが、撮ってくれた人が酔っぱらっていたのかブレブレな結果に終わり、とても悲しかったので、来年こそはちゃんと一緒に写真を撮りたいなって思いました。
来年も忘れずに申し込みをして参加するぞと心に誓った @kun_maa でした。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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