こんにちは!来週から仕事が始まるのに、朝起きられず少し焦り気味 @kun_maa です。
あなたは、いま生き苦しさを感じたり、仕事がつらい、生活がつらい、幸せを感じられない、人に合わせることに疲れた、将来が不安だ・・などと思っていませんか?
僕は、仕事をしていない今でも、時々思います。
ところで、僕はタイが好きです。
タイ人のおおらかさも、タイ語の響きも、タイ料理も大好きです。
タイに行くと、あるいはタイ人といると、つらいことも忘れて自然に笑顔になります。
一般的によく言われたり、僕がタイ人に接してきて感じるタイ人の性格は、おおらか、優しくて思いやりがある、人なつっこい、飽きっぽい、めんどくさがり、すぐ調子に乗る、深く考えない、ギャンブル好き、わがままといったところでしょうか。
もちろん、日本人がみんな眼鏡をかけて、カメラをぶら下げ、出っ歯で、忍者の子孫ではないように、タイ人もみんなが先に挙げたような性格だというつもりはありません。
でも、お金がなかったり、仕事がなかったり、いろいろつらいことがあっても潰れないタイ人の気質に僕たちは学ぶところもあるのではないかと思うのです。
今日は、そんなタイ人気質のなかから、心が疲れたときに役立てたいものを3つ、仮に「タイ」力と呼んでお伝えしようと思います。
<マイペンライ>
タイ語をしらない人でも一度くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか。
意味としては幅広く、気にしない、しょうがない、問題ない、大丈夫、まあいいか、などの意味をもっています。
いろんな場面で用いられ、とても便利で曖昧な言葉です。
マイペンライと聞くと、善くも悪くもテキトーでおおらかなタイ人らしさを感じます。
この言葉が発せられる時は大体の場合、自分の立場や感情に中心があり、相手の立場や感情は無視されるので、相手に嫌なことをされて、マイペンライで済まそうとされるとムッとすることもあります。
でも、嫌なことや問題で行き詰まったようなときに自分で使えば「大丈夫。問題ないさ。なんとかなる」とフッと肩の荷が軽くなるような気持ちにもさせられます。
なにかつらいことや不安なことがあったときは「マイペンライ」。
そういうときこそ、この言葉をつぶやいてみませんか。
ものごとはなるようにしかなりません。この言葉を使っているとそう思えてきます。
ちなみに、タイ語でも「すいません」と謝る言葉はありますが耳にすることはほとんどありません。そう、タイ人は謝らないのです。
そこで登場するのが「マイペンライ」。
なにか謝ってばかりいるような気がする日本人とは大違いですね。
でも、心が疲れたときには自分を責めない「マイペンライ」の力がきっと役に立つと思うのです。
<サバーイ&サヌック>
サバーイは快適、心地いい、いい気分などの意味があります。
イメージとしては、さわやかな風がそよぐ木陰で、寝転がって昼寝をしているような感じとでもいいましょうか。
そして、サヌックは、楽しい、おもしろいなどの意味があります。
どちらも、タイ人の行動の基準になっているような気がします。
なにかをするときには、サバーイでなければ嫌で、サヌックな方を選択します。
それは、仕事でも遊びでも、普段の生活でも同じです。
サバーイでない場所には行かないし、サヌックでなければ仕事も辞めます。
僕たちも、心が疲れたときには思い切ってサバーイな環境に身を置き、サヌックなことだけしてみませんか。
我慢して我慢して、自分を追い込んでしまいつらいときには、このサバーイとサヌックを追求してみてください。
自分が心地いいと感じる状態で、楽しいと思えることだけしてみましょう。
もし、楽しいと思えることが思いつかなければ、サバーイな環境に身を置いてみるだけでも気持ちが和らぐと思いますよ。
また、普段から何かを選択するときにそれは「サバーイ」だろうか、「サヌック」だろうかを基準にするのもおもしろいと思います。
<ヘンケートゥア>
意味としては、自分勝手、自己中心的、自分のことだけしか考えないなどです。
要するに自己チューです。
こう書くと悪い意味にしかとらえられませんね。
確かに、悪い意味で使われていて、タイ政府などは「ヘンケートゥアはやめましょう」などと国民に訴えたりもしていますが、ここで取り上げたいのは、良い方の意味です。
自己中心的ということは、裏を返せば自己肯定感が強いってことですよね。
タイ人は、自己肯定感が強い人が多いような気がします。
つまり「自分大好き」ってやつですね。
あまり、他人の言動や行動は気にしないで、自分中心にものごとを考えて行動している人が多いように見えます。
この行動が基本にあるので、上で紹介した「マイペンライ」、「サバーイ&サヌック」につながるとも考えられます。
子どもの頃から、気ままで自己中心的に育てられ、失敗してもマイペンライ、サバーイ&サヌックじゃないことは、とっととやめて自分の好きなことをする。
自分がそうだから、人のやることには深く干渉しない。
みんながみんな自分の好きなことをやって、それでも回っていく社会。
そういうことが悪いことではないと感じる自己肯定感。
こう考えると、タイってなんだかとっても生きやすいと思いませんか?
それでも社会がうまく回っていくのは、そういうことを容認する社会風土、親子・友人関係の濃密さ、仏教の浸透などいろいろな要素が絡み合っているからタイ人社会だからこそだ思います。
でも、心がつらいときには、一時的にでもヘンケートゥアになってみませんか。
自分を責めるのはやめて、自分大好き!って思ってみませんか。
そして、空気を読むなんてことはやめて、自分の思うとおりに行動してみましょう。
たとえ小さなことでもいいんです。
まわりのことは考えず、自分の気持ちを最優先になにかやってみましょう。
きっと少し気持ちが軽くなりますよ。
<まとめ>
心が疲れたときに、役立てたい「タイ」力について、つらつらと書いてみました。
書いていて思ったことは、僕はたぶんここに書いたような、多くのタイ人たちが醸し出す「マイペンライ」な「サバーイ」で「サヌック」な雰囲気となんの根拠もなく自己肯定感が強いテキトーさが好きなんだろうなということです。
ここに書いたようなことは、本当に心が疲れきってしまった人にはなんの役にも立たないかもしれません。
でも、こんなふうにいい加減に生きてもやっていける人たちがいるってことを知っているか知らないでいるかで、気の持ちようも少しは変るのではないでしょうか。
だから、心がちょっと疲れたなと思ったら、こんな考え方もあるんだよと思い出し、ちょっとだけ実行して心が軽くなってもらえたらうれしいなと思います。