[ま]ぷるんにー!(พรุ่งนี้)

ぷるんにー(พรุ่งนี้)とはタイ語で「明日」。好きなタイやタイ料理、本や映画、ラーメン・つけ麺、お菓子のレビュー、スターバックスやタリーズなどのカフェネタからモレスキンやほぼ日手帳、アプリ紹介など書いています。明日はきっといいことある。

[ま]この国で起きている本当のこと @kun_maa

こんにちは!読書大好き @kun_maa です。
 

いったいこの国はどうなっているのか?
最近になって東日本大震災当時、福島第一原発で何が起きていたか、そして、当時日本政府がどのように危機管理に当たったのかの検証結果がいくつか公表され始めたのだが、私が何より衝撃を受けたのは、政府の意思決定のプロセスにほとんど記録が残っていなかったことだ。 P.3

 
このような書き出しで始まる本書「この国で起きている本当のこと」は、テレビの人気キャスターとしておなじみの辛坊治郎氏が「週刊朝日」で連載していたコラムを編集・加筆して書き下ろしたものです。

 
 

年金問題、福島原発事故と放射性物質による汚染、原発の今後のあり方、日本財政の破綻の危機、消費税増税、TPPと日本の在り方、橋下徹大阪市長と大阪維新の会など、現在の日本で起きている様々な出来事をとてもわかりやすく解説するとともに、「辛坊節」でバッサリとその問題点を明らかにしています。

 
ニュースキャスターという職業とは言え、この内容をそのままテレビでは発言しにくいだろうなという感想を持ちました。
 
それだけ、それぞれの問題点・課題を鋭くついているからです。
 
著作ではなく公共電波でこれをやったら炎上しそうな気がします(特に少子化対策に関するフランスとの比較の部分など)。
 
特に年金制度の問題については、著者の得意分野でもあり、かなり中身の濃いものとなっています。
年金の制度設計はすでに破綻しており、現状の問題点を次のとおり整理しています。

  1. 厚生年金は積立金が想定外の減少を始めており、制度維持が困難になっている。制度を維持しようとすると、支給開始年齢の引き上げ、支給額の減少、掛け金の増額が避けられない。
  2. 現役世代の負担で高齢者を支えるシステム自体、人口バランスの観点から無理がある。また、世代間の年金格差が、若年層の年金不信に拍車をかけている。
  3. 国民年金は40年間掛け金を払い続けても、月額6万円台にしかならず、生活保護を受けている高齢者の方が生活水準が高い。
  4. 年金未納者が高齢化すると、最大1千万人規模の生活保護高齢者が出現する可能性がある。 P.50

これに対し、解決のための持論もわかりやすく丁寧に展開しています。
 
しかし、そこで展開される解決策は万人に受け入れられるとは思っていないと著者も書いています。
 
変革には痛みが伴うので当然のことです(具体的な解決策については本書を!)。
 
 
また、著者は消費税の増税についても、法案が可決されればその瞬間から景気は急回復を始めるだろうと断言しています。
 
理由は簡単です。消費税の引き上げが将来の決まった時期に実施されることが明らかになれば、それはその時までの減税と同じ効果を発揮するからです(いわゆる駆け込み需要ですね)。
 
だから、政府はこれから先消費税上げの余地がある限り、短期的な景気刺激策として消費税増税を画策する可能性があると指摘しています。
 
しかし、著者はそのような方向性について次のように危機感を述べています。

高い法人税、各種の規制、貿易自由化の遅れなど企業が経済活動する上で世界最悪の環境を放置し、生活保護者が税金で毎日マッサージに通うような福祉状況をそのままにして、消費税アップを魔法の杖のように使い続けたら、30年先の日本はどうなるのか?現在の社会福祉を維持するために消費税上げが不可避であるのは百も承知だ。だからこそ、際限のない増税の「前に」、いや百歩譲って「同時に」するべきことがあると思うのだ。 P.149

 
そのほかの問題についても、解決策としての持論を示していますが、いずれもその道は容易なものではないと思います。
 
原発、TPP参加交渉、農業政策、国債漬けの予算編成にしても、政治が既得権益にがんじがらめになっていることからくる無策ぶりには戦慄さえ覚えます。
 
いったいなんのための政権交代だったのか・・
 
本書は、将に今、我々ひとりひとりが真剣に考えていかなければ、日本という国は終わりを迎えるという危機感を強く感じさせる刺激たっぷりのよい本だと思います。
 
個人的は、多くの人に読んでもらいたい本です。
 
最後に著者はこう締めくくっています。

「現実は分かった。さあ、それではどうするか?」
この問いに答えはない。しかし、回答を探すヒントは事実の中にある。
本書が記した、この1年の「事実」の中に、著者自身も見えていない「正答」につながる道しるべが必ずある。私はそう確信している。是非、皆さんの眼力でそれを見つけてほしい。
この国をどうするのか。その回答を誰かに頼るのではなく、一人一人の日本国民が自ら見つける時代にならなくては、この国は終わると思う。
残された時間は少ない。
 
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