[ま]良質なサスペンス スリーデイズ @kun_maa
こんにちは!映画って本当にいいですね。@kun_maa です。
ラッセル・クロウ主演のこの映画「スリーデイズ」は、2008年のフランス映画「全ては彼女のために」のリメイク作品です。
オリジナルのほうは、隠れた名作という評判らしいのですが残念ながらまだ観ていません。
でも、本作もなかなかスリリングないい作品でしたよ。
<あらすじ>
愛する妻子とともに、幸せな毎日を過ごしていた大学教授のジョン。
しかしある朝、彼の家に警察が突入、殺人の容疑で妻のララは逮捕されてしまう。
それから3年。
ジョンは一人で息子を育てながら、妻の無実を証明するため懸命に奔走していた。
絶望し、獄中で自殺未遂を起こした妻をみてジョンはある決断を下す。
「彼女の人生と家族の幸せを取り戻す」それは命を懸けた決断だった。
ジョンは生活の全てを犠牲にし、孤独や恐怖にさいなまれながら、緻密な脱獄計画を練り上げていく。
チャンスは1度。ララ移送までのわずか3日。
しかし、脱獄計画を嗅ぎつけた警察はジョンの周囲にも捜査の手を伸ばしていた。
果たしてジョンは警察の追及をかわし、計画通りに難攻不落の刑務所から妻を救い出すことができるのか?!
[映画公式ホームページより]
[映画公式ホームページより]
この映画の最大の見せ場は、普通の短大教師である主人公のジョンが、刑務所から妻を脱獄させて、警察の追求から無事に逃げることができるのか!というところです。
ラッセル・クロウが演じていることで一見普通の教師には見えませんが、極めて一般的な市民なので、銃の弾の込め方も知らず、逃走用の偽造パスポートの手に入れ方もわかりません。
この作品、そのような一般市民が、手探り状態で脱獄計画に挑んでいくという流れが丁寧に描かれています。
犯罪者に騙されてボコボコにされたり、インターネットで調べた自作の鍵の実験を刑務所で行って失敗し、危うく見つかりそうになったり。
こういう部分を丁寧に描くことで、後半のスリリングな展開が活きてくるのだと思います。
メインとなる夫婦の逃亡劇も、警察の動きが速くて、何度も「本当に逃げ切れるのか?」「最後の最後で捕まるのではないか?」と思わせる展開が絶妙です。
想定外の息子の動きのために、息子を連れて行くのを諦めてハイウェイが検問で封鎖される前に突破するのか、動物園に息子を迎えに行くのかの選択を時間がないなかで迫られるドキドキ感。
巧妙な手を使って、検問を突破する時のスリルも満点です。
さらに警察がジョンの家のゴミ置き場から集めてきた破られた脱獄計画図を修復して、逃亡先を突き止めようとする様子と、ジョンが無事に空港を突破できるのかを交互に見せることで、緊張感を最大限にまで高めるつくり方にも魅せられました。
ラストに、ララの殺人事件を担当した刑事が事件現場で回想するシーンがあるのですが、そこで殺人事件の真相に近づきかけるという話の持っていき方で、妻の無実を信じて脱獄を成功させたジョンの信念の正しさを語らせるという演出もすごくよかったです。
観ておいて損はない作品です。
2010年アメリカ映画