[ま]管理職向けメンタルヘルス研修会に参加/まず自分のSOC(首尾一貫感覚)を高めろってことだな @kun_maa
会社主催の管理職向けメンタルヘルス研修会に参加した。
僕の所属する部署全体での精神疾患による休職者は平成21年をピークに年々減少傾向にあり、昨年度は平成17年度と同程度の休職者数で高止まりの状況らしい。
ちなみに僕は現在もうつ病の治療中で月に一度メンタルクリニックに通院をしている。僕が発症して休職したのは今とは全く異なる部署にいた時のことなので、今回の研修で示された休職者の推移統計には含まれていなかった。
自分が数字に含まれていると思うとなんとなく気持ちが落ち着かないが、そうではないとわかっていれば少なくともストレスにはならない。
そんなことを気にしていまだに引け目を感じている場合じゃないんだけど。僕は自分の職場からメンタル不調者を出さないことが仕事でもあるのだから。
研修では、まず最初に部署全体の取組として「メンタルヘルスの一次予防」を掲げた担当課によるこれまでの対策の紹介が行われた。
"風通しの良い職場"なんていう使い古されていっこうに変化のないお題目にうんざりさせられながらも、ロールプレイング方式によって言葉かけの大切さを参加者に体験させる、基本的なことだけど気持ちのよいあいさつや感謝の言葉の効用をあらためて実感させるなど、昔よりは本気で心の健康に取り組もうとしている印象を受けた。
印象を受けたとか偉そうに語ってないで、僕が実践しなくちゃいけないんだけどね。
続いて臨床心理士による講義が行われた。
リーダーシップ論やリスクへの対応、脳がもつクセなどについての説明や具体的な事例を通して、どのようにしたらメンタル不調者を未然に防ぐことができるか、また残念ながら不調者を出してしまった場合でも早期発見につなげるかという基本的な部分を押さえる講義だった。
その講義の中で、もっとも力説されていたのがSOC(Sense of coherence)という感覚の持つ力の重要性についてだった。
SOCとは日本語では「首尾一貫感覚」と言われるもので、アーロン・アントノフスキーによる、アウシュビッツ強制収容所から生還した人たちに対する調査から導き出された感覚のことを指す。
一般的にアウシュビッツからの生還者の多くはあまり長生きできなかったことが知られている。これは強制収容所のような悲惨な体験による過度のストレスに長期間さらされたことにより、心身のエネルギーを消耗してしまったためだと考えられている。
しかし生還者の中には、その後も極めて良好な健康状態を保ちながら余生を送った人たちもいたのだ。アントノフスキーはその良好な健康状態を保った集団の性格特性を詳しく分析し、その人たちにはある共通した感覚がそうでなかった人たちに比べてより強い形で備わっていることを突き止めた。それがSOCである。
アントノフスキーはSOCの構成要素を「有意味感」「把握可能感」「処理可能感」という3つの感覚で説明している。
講義でもざっくりとこの3つの感覚について説明があった。
「有意味感」はどんなことにも何らかの意味を見出せる感覚。
「把握可能感」は混乱した状況でも先をある程度見通せる感覚。
「処理可能感」は今までの成功体験に基づいて「ここまではなんとかなる」と確信したうえで、未知の部分については早期に援助を依頼することができる感覚。
アントノフスキーの研究によれば、抑うつと最も強い相関関係を持つものは、年齢でも性別でも労働時間でもなく、SOCであるということになる。
そして、SOCはそれを伝えることで他人を励まし支えることでより高まる感覚であり、最終的には「主観的健康感」としてその人自身を支えるものとして働くそうなのだ。
このSOCって感覚、話だけではよくわからないけど自分に当てはめるとよくわかる。
僕にはSOCの構成要素である「有意味感」「把握可能感」「処理可能感」のどれもが欠けているのだ。
だからうつ病になったのかもしれないし、まだ治療が終わらないのかもしれない。僕は医師でも臨床心理士でもないのだから、素人判断は危険なことだとは思うけどね。
でも本当に自分はこの三要素が弱いなあって思うんだ。
今は自分のメンタルヘルスだけではなく、職場で働く部下や同僚のメンタルヘルスにも気を配らなければならない。
幸い部下や同僚に恵まれているおかげでこんな僕でもなんとかなっているが、まずは自分のSOCを高めること。話はそれからだなって強く感じた。
そしてそれを周囲に伝えて還元していくことが求められていると思うと、ちょっと気が遠くなったことは内緒だ。
そういえば、今回の講義ではSOCの具体的な高め方についてアドバイスがなかった。ビールばっかり飲んでないでそれくらい自分で勉強しろということか...
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[ま]BEER HUNTING URAWA(北浦和)のクラフトビールが全て伊勢角屋麦酒になった日 @kun_maa
JR京浜東北線北浦和駅から徒歩2分ほどのクラフトビールバー「BEER HUNTING URAWA(ビア ハンチング ウラワ)」で2016年8月7日(日)に開催されたイベント「伊勢角屋麦酒祭り in 浦和」。
伊勢角屋麦酒から出口醸造長を招いて、普段はバラエティあふれるクラフトビールが繋がれている全てのタップを伊勢角屋麦酒にしてレギュラーから限定ビールまで全14種類が楽しめるというイベントでした。
残念ながら当日参加することができなかったので、翌日にまだ残っている伊勢角屋麦酒を楽しむためにお店を訪れました。
翌日も、まだ僕が訪れた早い時間帯には全8種類の伊勢角屋麦酒が残っててラッキー。
※飲んでいるうちに次々と樽が撃ち抜かれていき飲めなかったビールもあります...
イベント用に用意されたくじ引きもまだ残っていて伊勢角屋麦酒オリジナルグッズが当たるチャンスあり。賞品にはまだジョッキやグラスも残っているというので、3杯で1回引けるくじを2回は引いてグラスを狙いたいところ。
まず1杯目は「はなきんカーネーション」。
花の酵母を使ったシリーズのひとつで、もちろん名前のとおりカーネーション酵母を使用しています。
もともとは母の日のプレゼント用として開発されたみたい。
とても軽やかで華やかな甘い香りは花酵母の特徴なのでしょうか。初めての香りです。そしてとてもフルーティーで飲みやすい。苦味はほとんどなくかすかな酸味が爽やかさを増しています。美味しい!最初の一杯としては最適な感じ。
おつまみは、アンチョビローストポテト。揚げたジャガイモにアンチョビを絡めて焼いてあります。匂い立つアンチョビの香りが食欲をそそる一品。
アンチョビの塩加減がポテトにすっごくよく合っていてビールのつまみにいい感じ。
まあ当然こうなります。安定のひとり飲みスタイル。
それにしても「はなきんカーネーション」がとても美味しくて、スイスイ飲んでしまいます。アルコール度数も4%程度なので夏の暑い日にガンガン飲むのにもいいですね。
続いて2杯目はマリアエールです。小麦は使っていないのにヴァイツェン酵母を使っているためか、ヴァイツェン独特の香りがするから不思議。
やっぱりビールは酵母が大事なのかな。風味はヴァイツェンのフルーティさと口に含んだ時のモルティーさが合わさってイカしているビールです。当然飲みやすい。
もちろんアンチョビローストポテトとも合います。塩加減がいいからね。
アンチョビとビールっていいコンビだと思うんだ。
イベントの翌日の平日だというのにけっこう混み合う店内。お店の人はみなさん忙しそうです。いつもよりそれぞれのビールの特徴を聞きづらい...
それでもちょいちょい隙を見つけてどんな感じのビールなのかは欠かさず聞き取りができました。
なにせクラフトビールの勉強中の身、出しているビールのことをお店の人がちゃんと説明できるっていいなって思います。
3杯目はゴールデンドラゴン。
これはセッションペールエールなので、爽やかなホップの香りに満たされながら、きれいなゴールド色に魅せられてウマウマと味わうのが楽しいビール。飲み口もとっても軽やかです。2016年のワールド・ビア・カップのセッションビール部門で銅賞受賞という実力派。さすがに美味いです。セッションなのでグビグビいけちゃいます。
写真を見ていただくとわかるようにホント透き通ったゴールドが魅惑的です。
これでくじ引き要件の3杯をクリアしたので1回くじが引けます。ナギサビールの時はTシャツを引き当てた僕のくじ運の強さでバシッと引いてやりましたよ。ステッカーが当たりました。狙っていたグラスではないけどうれしい。
続いて4杯目は赤鬼セッションです。これは伊勢角屋麦酒店と北海道ののぼりべつ地ビール鬼伝説とのコラボ作品。これって限定ビールだよね?聞き忘れちゃった。
レッドエールなんだけど、ホップが思いのほか効いていて爽やかで軽い飲み口。苦味は少なく軽い飲み口でグイグイいけてしまう。ローストモルトの風味もいい。
ここで次のおつまみを。以前から気になっていた厚切りミルフィーユハムカツ!
見てこの断面のミルフィーユ感。衣はサックサクでホント美味しいんだな。
ついでに5杯目のビールはペールエール。
ビールを飲みに来ているのにペールエールの注文がついでってなんやねん?ってキレてもいいんですぜ。僕も書いていておかしいなって思いましたから。
典型的なアメリカン・ペールエールって感じの華やかな香りとすっきりとした味わいが特徴のビール。これは美味しいし飲みやすいでしょ。見た目もきれいだし反則でしょ。
やっぱりこうなるよね。自然の流れとしては...このペールエールとハムカツの組み合わせって神かよ!って感じで美味しすぎます。
あと一杯でもう一回くじが引ける。
そう思って、当たったらどれにしようかと迷う取らぬ狸の皮算用妄想に入ってしまいました。そうこうしているうちにジョッキの当たりが他の人に出てました。これはまずい!早くなんとかしなくては...妄想している場合じゃない。
最後の1杯はブラウンエールに決めました。
だって次々に樽が撃ち抜かれて今日飲んでないのはスタウトしかないんだもん。伊勢角屋のスタウトは比較的どこでも飲めるからね。やっぱりブラウンエール。
ブラウンとはいってもかなりの黒さ。なかなか重厚そうです。
カラメルのいい香りと口に残るロースト感。ボディは軽めだけど味わい深い。これはなかなかいけるんジャマイカ!
ブラウンエールにしてはとても軽くて飲みやすいのでびっくりしました。
さすが伊勢角屋麦酒店です。
さあ、これでもう一回くじが引けるぞ。
今度こそグラスを当てるんだ!って思いながら指先に気合を入れて引いたくじは見事うちわを当てました。一番ハズレっぽいやつですね。
まあ記念にひとつくらい持っていてもいいでしょう。お客さんの中にはイベントが開催された日曜日と翌月曜日で全種類制覇したのにうちわばかり当たったという人もいたのでステッカーならまあまあな感じです。
さすがにあと3杯は飲めそうもないのでくじ引きは諦めて帰宅りました。
なんか毎日飲んでいるんだが...
こんなに飲むのは学生時代以来じゃないだろうかと思う毎日ですが、僕は元気です。
そして今日もクラフトビールが美味い!たぶん寿命は縮まってる感じがするけど楽しければいいのです。
ビール語辞典: ビールにまつわる言葉をイラストと豆知識でごくっと読み解く
- 作者: リース恵実,瀬尾裕樹子
- 出版社/メーカー: 誠文堂新光社
- 発売日: 2016/06/17
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[ま]Kindleストアで【30%OFF】「夏☆電書」戦争を考える講談社の50冊セール開催中 @kun_maa
毎年夏になるとあの戦争のことをテーマにしたドラマや本や映画をよく目にするようになります。僕にとっては戦争の影がうっすらとしみついている夏というのが、子供の頃からの夏のイメージ。
(´-`).。oO(だから僕にはうふふな一夏の体験とか甘酸っぱい記憶がないんだな。全部夏のせいだ)
8月6日の広島原爆忌、今日の長崎原爆忌、そして8月15日の終戦の日と続くこの時期に、戦争について何も触れられなくなり風化していく方が逆に怖いような気もします。
侵略、自虐史観などに絡むイデオロギー云々は抜きにして、日本は過去に戦争をして負け、他国民・自国民の双方に多くの犠牲を払ったということは語り継がれるべきなんだろうなって思います。
そんなことを毎日のビールで平和を謳歌しながら考えていたら(不謹慎?)、AmazonのKindleストアで「夏☆電書」戦争を考える講談社の50冊セールが開催中です。
やっぱり日本の夏は戦争について考えるというのが風物詩なんだろうな。
【30%OFF】「夏☆電書」戦争を考える講談社の50冊
それでは今回も僕が気なった本をピックアップ。30%オフに加えて20%ポイント還元のダブルでお得な本もあるので、気になるタイトルはこの機会に let's shopping!
「たられば」の日本戦争史 もし真珠湾攻撃がなかったら (講談社文庫)
- 作者: 黒野耐
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/03/07
- メディア: Kindle版
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戦争の日本近現代史 東大式レッスン! 征韓論から太平洋戦争まで (講談社現代新書)
- 作者: 加藤陽子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/06/28
- メディア: Kindle版
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日本軍のインテリジェンス なぜ情報が活かされないのか (講談社選書メチエ)
- 作者: 小谷賢
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/03/29
- メディア: Kindle版
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日米開戦への道 避戦への九つの選択肢 (上下巻合本版) (講談社学術文庫)
- 作者: 大杉一雄
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/01/22
- メディア: Kindle版
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戦場に舞ったビラ 伝単で読み直す太平洋戦争 (講談社選書メチエ)
- 作者: 一ノ瀬俊也
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/07/31
- メディア: Kindle版
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だいたいこんなところでしょうか。
僕のピックアップしたもの以外にもおもしろそうな本があると思うので、全部をざっと眺めてもわずか50冊。一通り見てみて気になる本をポチッとするのも楽しい夏のひととき。セールは2016年8月18日までの予定!
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[ま]大宮のクラフトビール「氷川ブリュワリー(氷川の杜)」2周年記念パーティーに参加してきたよ @kun_maa
さいたま市で初めてクラフトビールの製造・販売を行っている氷川ブリュワリーが、2014年の開店から2016年8月6日で2周年を迎えました。
氷川ブリュワリーにはクラフトビールの醸造所に併設した「氷川の杜」というブルーパブがあり、僕のクラフトビールひとり飲みの記念すべき最初のお店でもあります。
プレス発表編
当日はパーティーに先駆けてプレス発表を店内で行うということで、興味があれば来てもいいよと代表取締役の菊池さんから声をかけていただいたので、混まないうちにお話を伺ったりブログ用の写真を撮ったりできるチャンスと思い行ってきました。
もともとはカメラメーカーの技術職として働かれていた菊池さんが、生まれ育った大宮駅東口からの大型商業施設撤退を機に、街が衰退していくことに危惧を感じてはじめたというクラフトビール造り。
自分の生まれ育った地域を代表する名産品としてのクラフトビールにかける熱い想いも随所に感じます。そしてやはり一番は地元愛でしょうか。
ただクラフトビールを造って売ればいいというものではなく、美味しいクラフトビールを軸にして、多くの人たちとつながり、地域の中で支え、支えられつつ事業を展開することでまちおこしにつながっていく地域密着型ともいえるクラフトビール事業を目指し、着実に実行されています。
それは例えば2周年を記念して、アニメ「浦和の調ちゃん」の次回作となる大宮版キャラクターとのコラボポスターの制作(8月6日から東武アーバンパークラインに掲載されるそうです)。
まだ正式には未発表である大宮版キャラクターの初コラボ作品であり、キャラクター名は近々プロデューサーの三澤さんのホームページで発表になるそうです。僕は名前を聞きましたがまだ秘密。
そして氷川ブリュワリーのロゴも制作された日本画家「丁子紅子(ちょうじべにこ)」さんによる、氷川ブリュワリーのビールと美人画のコラボ作品。ちなみに丁子さんも大宮出身だそうです。
写真がへたくそで絵の質感が全く出せなくて申し訳ないのですが、岩絵の具という宝石の原石を削って作る絵の具を使用しているため独特のキラキラ感があります。
手にしているのは氷川ブリュワリーのロゴをベースにした指輪と氷川ブリュワリーのパイントグラスに入ったビールです。
また、こうしたクリエイターとのつながりの他にも、一昨年から地元さいたま市の協力を得て「見沼グリーンセンター」という試験農園でホップの栽培を行っているそうです。
一昨日収穫を行い約4キロ弱のホップを記念パーティーのために収穫したとのこと。
実際にビールに使うにはまだまだ研究と試行錯誤が必要らしいのですが、この日は天ぷらにして提供してくれました。
ホップの天ぷらって初めて食べましたが、意外な軽さとちょうどいい苦味がとても美味しくて定番のおつまみにしてほしいくらいです。
ふきのとうの天ぷらを軽くした感じというとイメージしやすいでしょうか。
クリエイターさんたちとのコラボ作品については今後のイベントなどでお店に飾ったり、ビールのラベルに使ったりというアイデアも考えておられるようですがまだ未定。
ホップもいずれは氷川ブリュワリーのビールに使いたいという意向をお持ちだそうです。
楽しそうに歓談されている菊池さん、三澤さん、丁子さん。こういうところからもどんどんアイデアが出てきてすごいなあって横で楽しく聞いていました。
いずれの取り組みも今後の実現が本当に楽しみです。菊池さんのお話を伺っていると人や地域のつながりへの熱い想いを感じるとともに、ここでしか味わえないものを大事にしていくことって大事だなあってとても感じました。
これからの菊池さんのご活躍にすっごく期待してますし、もちろん次々と美味しいビールの開発もお願いします。お願いします。大事なことなので(ry
「氷川の杜」2周年記念パーティー編
2周年記念パーティーはチケット制です。
事前にFacebookイベントから申し込みをしておくと軽食とハーフパイントで2,000円、当日券は2,500円。
それ以降の飲み物はキャッシュオンでハーフ500円、パイント1,000円でした。
参加者全員に特製のコースターが配られました。ちょっとうれしい。
2周年記念の得々チケットというのも販売していてハーフパイント10杯分で5,400円(有効期限2016年9月末)というもの。
僕は真っ先に買ったのでNo.001でした。
最初はよく考えずにこのチケットを使ったのですが、菊池さんのスピーチの中でこれは明日以降に使った方が消費税分お得なんだという話が出てきまして、言われてみればこの日はハーフパイント税込500円で飲めるので、このチケットを使うとその度に40円損してしまいます。
そういうことは買った時とかチケットを使うときにちゃんと説明してよ...って思いました。そう思いませんか?ちょっと考えればわかることか…
この日用意されたクラフトビールは全16種類。最高かっ!
通常のタップに加えて、イベント用のタップが繋がれていました。
この日のビールは定番のものに加えて、実験的に造られたというシングルホップのビールやホップの配合を変えたという新作ペールエールまで16種類。
メニュー写真ではもれていますが、もう1種類ゴールディングというブリティッシュ系のビールがありました。
料理は大皿のセルフサービスです。食いきれないほど出てきていたので後半はけっこう食べることに専念しました。満腹満腹。
揚げ豆腐と焼きそばとパスタ、ピクルスが美味しかったです。
記念パーティーはそれほど広くない店内に人があふれかえるほどの大盛況。そしてなんとなく漂う穏やかで居心地のいい雰囲気に「氷川の杜」が多くの人に愛されているんだなあって思いました。
美味しいビールを通して、人と人をつなげるスペースとしてのブルーパブという位置付けはとてもうまくいっているんじゃないでしょうか。
菊池さんの高校の後輩にあたるというドイツ在住のオーボエ奏者渡辺克也さんの演奏と軽快なトークを楽しんだり。
ビンゴ大会で盛り上がったり。
僕はお店のパイントグラスがほしかったんですけど残念ながらグラスは他の方へ。僕は人形の町岩槻の民芸品が当たりました。なんでもこれがあるとお金が貯まるそうなのでご利益に期待したいところです。
当日飲んだクラフトビール編
①納涼エール
軽い柑橘系の香りとしっかりとした苦味で暑い季節に飲みたくなるビール。とても飲みやすく僕好みの味わい。香りの爽やかさの割にボディはしっかりとしているので飲み過ぎるとヤバイやつかもしれない。
②クラフトビーツ
砂糖大根の一種のビーツを使ったクラフトビール。以前飲んだ時はもっと土っぽい感じの風味を感じたのだけど今回はとてもすっきりとした印象。甘みもかすかに感じる程度にはあるのでビールが苦手な人には是非試してほしいビールです。
③シムコ
シングルホップビール。たくさんあるホップの中からIPAに使われることが比較的多いというシムコーというホップを使ったビール。そのせいか確かにいい苦味があって好きな味。苦味は効いているけどとても軽くて飲みやすいです。夏向きな爽やかさ。
④アマリロ
これもシングルホップビール。使われているのはアマリロホップ。これもIPAやウィートペールエールによく使われているホップだそうです。少しクセのある香りと苦味。パッションフルーツのようなフルーツ系の香りが口に残ります。フルーティーなビールが好きな人にはいいかもしれません。僕はシムコの方が好きだけど。
⑤カスケード
実験的に造られたというシングルホップシリーズの最後です。よく耳にするカスケードホップを使用したビール。飲みなれた柑橘系の香りと苦味がIPAの味わいに似て美味しい。3種類のシングルホップの中では一番好きな味わい。苦味はけっこう強めでそこがまた魅力でもあります。
ブリティッシュ系のビールなんですよってお店の人に教えてもらったけど、ブリティッシュ系がどんなビールなのかわからないと言えずに「へえー」って知ったかぶってしまってごめんなさい。でもブリティッシュってことはエール系なのは間違いないよね。
アメリカンペールエールのような柑橘系の爽やかな香りはないけど、旨味と落ち着いた風味のあるゆっくりと味わいたい感じのビール。
⑦ポーター
ブリティッシュつながりで飲んでみました。氷川ブリュワリーで飲む初ポーター。ボディのしっかりとした本格的なポーター。焙煎香が鼻に抜けてとても美味しい。肉が食いたくなりました。
以前のペールエールが好きだったので、ホップの組み合わせを変えた新しい味わいを体験したくて注文。軽い飲みやすさはそのままに、香りも苦味も以前のものより良くなっている感じがします。これは僕好みで美味しいです。
⑨氷川の杜~Hana~(酵母マシマシ)
すでに新顔は全て堪能したので、最後の一杯は何か酵母マシマシができるやつにしました。ちなみに酵母マシマシはメニューには書いてありませんが、その日の樽のビールの状況によって樽底の酵母をビールに追加して飲めるんです。最後の一杯なのでパイントで。小さなグラスの方は飲み比べ用に通常の状態のHanaが入ってます。
パイントグラスでマシマシした酵母のつぶつぶが浮いているのがわかりますか。
酵母マシマシをすると旨味と香りがグッと強まり濃厚感がたまりません。ビール酵母だから体にもいいしさ。機会があったらお店の人にマシマシできるビールがあるか聞いてみるといいと思います。
ということで氷川ブリュワリーの2周年記念パーティーのレポでした。
これからも微力ながら応援したいぜ!って思わせてくれるアットホームで美味しいビールが揃っているブリュワリー&ブルーパブです。またお邪魔します!
(´-`).。oO(ブログ書きの集まりでもないのにブロガー名刺をけっこう配ってしまった。クリエイターの方や役所や金融関係、大学教授まで手元に残ったちゃんとした名刺を見て今さら震えてる。みなさん読んでくれてますか?)
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[ま]「谷中ビアホール」/谷中霊園近くの古民家でまったりと飲むクラフトビールが心地いい @kun_maa
以前から気になっていた谷中ビアホールをひとり飲みの11回目の会場に選びました。
僕のクラフトビールひとり飲みもいよいよセカンドシーズンです。
「ただ美味しいクラフトビールとおつまみを楽しみたいだけなんだ!」というコンセプトは何も変わっていません。
(´-`).。oO(そもそもそんなコンセプトがあることは今初めて明かしたというか考えついたんだけどさ)
JR日暮里駅の南改札口に降り立って、谷中霊園へ向かいます。
とても静かで緑の多い道の両側には谷中霊園が広がっています。夏の日差しは強いけど木陰に入るとけっこういい感じに涼しくて散歩にはいいかもしれません。
谷中ビアホールは霊園を通り抜けた先にあるので気持ちのいい一本道をどんどん進みます。たぶん、寄り道をしなければ日暮里駅から谷中ビアホールまで10分かかるかかからないかってくらいの丁度いい距離じゃないかな。
僕はついつい霊園の中に入り込んでウロウロして迷ってしまったので、けっこう時間がかかったけどね。
夜はちょっと怖そうだけど昼間はとても気持ちがいいのでビールを飲む前にウロウロして汗をかいておくのもいいと思いますよ。いやいや負け惜しみじゃなくてさ。
徳川慶喜公のお墓には立ち入れませんでした。この葵の紋所が目に入らぬかっ!ってそれは水戸黄門、徳川光圀だよ!
大通りに戻ってフラフラと歩いていると、こんな風景も見受けられ夏らしくていいものです。そろそろ美味しいビールが恋しくなってきました。
通りにあるこの看板を見つけたら左に曲がって路地に入っていきます。
路地の突き当りが古民家をリノベーションした「上野桜木あたり」という施設。
この一番手前の古民家の1階に、目指す「谷中ビアホール」があります。
入口と暖簾からしてすでに渋い。一瞬土足で上がってしまっていいのか?と混乱しますが靴は脱がずにそのまま店内に入ります。
まずは席を確保してから注文という手順。もともとそれほど広くない店内がけっこうな数のお客さんで賑わっていたので、僕が訪れた時はこの西日がギラギラと照りつける窓際の席しかありませんでした。暑いぜ、夏!
お店は完全チケット制。席を確保したら入口正面にあるカウンターでチケットを購入します(有効期限3か月)。あまりたくさん飲むつもりがなければ、その場で現金払いもできます(一応チケットを買ったことにして手続きをしてくれます)。
ただ、それなりに飲むつもりなら3,000円のチケットを購入した方が300円分のサービスが付くので少しだけお得です。僕は途中からそうしました。
生ビールの種類は全部で4つ。全てアウグスビールのものです。
グラスのサイズはS、M、Lの三種類。
お店の人に聞いたらMサイズは390ml、Lサイズは520mlだそうです。Sは興味なかったので聞き忘れました。
4種類の飲み比べセットもあるので、アルコールには強くないんだけど色々試してみたいって人にはおすすめ。
僕はまず「ホワイト」をMサイズで注文。
ビールも料理もこのカウンターで注文をして自分で席に持ち帰ります(量が多い時は席まで持ってきてくれます)。
きれいに白濁したホワイトビールは、オレンジピールとコリアンダーを使ったベルジャンホワイトタイプのさっぱりとした味わい。
苦味はほとんどなく、小麦由来の酸味が少し感じられるとても飲みやすいビールです。ベルジャンホワイト特有の香りも控えめなので、ホワイトビールが苦手な人でも大丈夫なんじゃないかな。
スモークナッツは僕が想像していたよりもスモーク香がして美味しかったです。できればもっと量が欲しいところ。ちょっと少なすぎませんか。
Mサイズのグラスと並べるとかなり小さいことがお分かりになるだろうか...
こちらは「あさりのビール蒸し」。この店のおつまみ系では最も高額な900円だけあってさすがに美味しい。
酒蒸しよりもスッキリした感じの風味とビールのほどよい苦味が効いていてつまみであることを忘れてバクバク食べてしまいました。
ひとり飲みウェーイって感じ。それにしても西日がギラギラと照りつけて暑い。
そんな時は昔懐かしいレトロな雨戸が役に立ちます。
完全に閉めてしまうと風も入らなくなって暑いので自分に日差しが当たらない程度に閉めて、日の陰りに合わせて調節するのがいい感じですよ。
これぞ古民家の風情。
2杯目は谷中ビールをMサイズで。
アウグスビールがこの谷中ビアホールのために作ったオリジナルビールで、使っている麦とホップの量が通常の2倍という贅沢さ。ここでしか飲めないそうです。
ビールらしいビールというとなんか変だけど、クセがなくてまろやかなビールです。
聞き忘れたけどたぶんラガーなんだろうなあって感じの安心感ある味わいです。逆にクセがなさすぎて残念かも...
せっかくなので店内を散策。撮影の許可はちゃんと取っています。
入口です。
トイレと2階(別のお店)への階段。なんだか懐かしすぎるだろ。
敷地内には別のお店もあります。
どこもレトロな感じをうまく利用していますね。まるで子供の頃の世界に迷い込んだような不思議な気持ちと両親の実家を思い出しました。
このパン屋さんでバゲットを買って谷中ビアホールのアヒージョに合わせます。ビアホールではバゲットを用意していないとのことです。
こちらが裏側の入り口ですね。パン屋さんへバゲットを買いに行く時はこちらから出るのが便利です。
昭和13年に建てられたという古民家だけあって風格があります。僕の父親が1歳の時の建物なんですね。そりゃ古いわ。
席に戻って次のビールに進みましょう。
Mサイズだとどうもすぐに飲み終わってしまって物足りないので、次はLサイズにしてみました。もっとゆっくり飲もうよっていつも思うんですけどね。
これがアウグスオリジナル(Lサイズ)です。日本人には馴染み深いラガービール。澄んだ黄金色がきれいですね。
香りが爽やかですごく飲みやすいラガービールです。日本の一般的な大手のビールと比べても全く遜色なく美味しいですし、苦味は抑え気味なので苦いのが嫌いな人でもギリでいけそうな感じ。
メニューには微炭酸と書いてありましたが普通に炭酸がシュワシュワしていて喉越しもよかったです。
強烈な日差しがなくなってくると、窓際の席はそよ風に包まれてとても気持ちがいいです。これは長居しちゃうよ。だって落ち着くもん。
なんだか夏休みに親戚の家にでも遊びに来たみたいな感じ。
最後の一種類は僕が大好きなIPA。アウグスビールのIPAはどんな感じなのかワクワクします。一番好きなものは最後にとっておくタイプです、はい。
サイズはもちろんLサイズ。美味しいビールは見た目もシュッとしてかっこいいです。
味は典型的なIPAというかIPAの模範生という感じで、フルーティーな香りと強い苦味がしっかりと主張していて美味しいです。
模範生なので美味しいけれど特別驚愕するような体験もないわけで、アウグスビールは全体的に万民受けするような模範的な味わいのビールが多いなって感じました。
これは決して悪いことではないのだけど鮮烈な味わいのクラフトビール狙いできた者には、少々物足りなさが残るのも事実。
おつまみの追加はスモーク盛り合わせ。
うずらの卵とチーズ、ベーコンのスモークセット。少しずつだけどとても香りがよくてIPAのような苦味が強いビールにはよく合います。
そりゃこんな感じで楽しみますわな。窓から入ってくるそよ風を感じながら飲むビールってほんと美味しいんだよねぇ。最初はギラギラとした直射日光に何の嫌がらせ席だよって思ったけど、この席ってもしかして特等席じゃない?
最後のビールはアウグスオリジナルにするかIPAにするかで地球3周半くらい迷ったのですが、もう一杯IPAでガツンといくことにしました。
そしておつまみにはIPAに合いそうなフランクフルトの土鍋ロースト。
土鍋で出てきたらどうしようと、ちょっとドキドキしましたが普通に皿に乗って出てきたので安心しました。そしてとても美味しそうです。ってか美味しい。
そしてやっぱりこうなります。最高か!
お店自体にクーラーがないので、扇風機と団扇と窓際のそよ風が宝物。
それでも古き良き建物は猛暑から僕たちを守ってくれています。
やっぱり窓際席最高だわw あ〜!夏休み〜♪って感じ。
調子に乗って少々飲み過ぎました。いい気分でお店を後にします。
ちなみにこの使用済みのチケットを15,000円分集めると好きなビールのSサイズと交換してくれるという特典付きなので使用済みのチケットは捨てずに取っておきましょう。
夕暮れ迫る谷中ビアホールを後にしてとぼとぼと谷中霊園に引き返します。
今日もいい気持ちで酔っ払ったなあ。
こんな日々がいつまでも続くといいのにってなんとなく思いながら、日暮里駅までの霊園内の大通りを鼻歌まじりによたよたと歩いていくのでした。
ああ、やっぱり僕は心の底で旅に出たい...って思っている。
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[ま]谷川小唄と彼女のお弁当と涙 @kun_maa
高校、大学と山登りをしていた。
中でも谷川岳は東京から近いことや難易度の高さからよく登りに行った。
高校生のときには禁止されていた冬の谷川岳を目指し、大雪に阻まれて1日下山が遅れたために遭難騒ぎを起こした。
そして今もなお大学の先輩と後輩がひとりずつ静かに眠っている山でもある。
谷川岳登山の最寄駅である土合駅に行くことができる上野からの夜行列車はかなり前に廃止されてしまったが、僕が大学生の頃はまだギリギリ存在していた。
当時つきあっていた彼女は僕が山登りに熱中することをあまり快く思っていなかった。当時はもちろん携帯電話なんてものは存在せず、一度山に入ってしまえば全く連絡が取れない状態は当たり前だったし、彼女は僕が山に行っている間、心配で夜眠れないのだとよく愚痴をこぼしていた。
それでも僕が長期間山にこもるときには必ず手作りのお弁当を持って上野駅まで見送りに来てくれた。
お弁当といっても翌朝山に登る前の腹ごしらえのためにサクッと食べるためのものなので、おにぎりと簡単なおかずが数品のシンプルなもの。
僕は山仲間の手前、気恥ずかしくていつもコソコソとホームの外れでお弁当を受け取りながら彼女との別れを惜しんだものだった。
山に向かう前の彼女との別れの時間は、いつも胸がぎゅっと締めつけられるように苦しくなった。そんな思いをするくらいなら山なんてやめてしまえばいいのにって何度も思ったけど、結局僕は最後まで山を捨てることができなかった。
もしかしたらもう会えないかもしれないと思うと、とても悲しくて本当にバカだなあって自分でも思っていたけれど、毎回見送りに来て駅のホームに取り残される彼女のつらさや悲しみを察することができるほど大人でもなかったんだ。
だから僕が谷川岳を思うとき、そこには土合駅の地下階段と険しくて脆い一ノ倉谷の岩壁と猛烈な吹雪、そして彼女の涙とお弁当が必ずセットになっている。
山に入ってしまうと当時の僕は非情なまでに目の前の岩壁や雪山のことしか考えることができなくなって、下山するまで彼女のことを思い出すことはほとんどなかった。
あの頃僕はそれくらい真剣にのめり込まないととても生きて帰れないんじゃないかと思うような山ばかり登っていた。
彼女のことはとても大切だったけど、僕の心の深淵を埋めることができるのは命がけの登山だけだということも感覚的に知っていた。
そんな僕が山にいるときに彼女のことを思い出したのは、山仲間の間で代々歌い継がれていた「谷川小唄」っていうズンドコ節を山の中で仲間と歌っているときだけだった。
その唄を歌っているときにだけ、ふっと彼女の涙を思い出して胸が締めつけられるように切なくなったのを今でも忘れない。
谷川小唄(作詞・作曲 不詳)
- 夜の上野のプラットホーム 可愛いあの娘が涙でとめる とめてとまらぬ俺らの心 山の男は度胸だめし トコズンドコ ズンドコ
- 泣いちゃいけない 笑顔におなり たかがしばしの別れじゃないか 可愛いお前の泣き顔見れば ザイルさばきの手が鈍る トコズンドコ ズンドコ
- いきなチロルよ ザイルを肩に 行くぞ谷川 ちょいと一ノ倉 仰ぐ岩壁 朝日に映えて 今日はコップか 滝沢か トコズンドコ ズンドコ
- 行こうか戻ろうか南稜テラス 戻りゃ俺らの心がすたる 行けばあの娘が涙を流す 山の男はつらいもの トコズンドコ ズンドコ
- 歌うハーケン 伸びろよザイル 何のチムニー オーバーハング 軽く乗っ越し目の下見れば 雲が流れる本谷へ トコズンドコ ズンドコ
- 急な草付き 慎重に越せば やっと飛び出る国境稜線 固い握手に心も霧も 晴れて見えるはオキノ耳 トコズンドコ ズンドコ
- 右に西黒 左にマチガ 中に一筋西黒尾根を 今日の凱歌に足取り軽く かけりゃ土合も はや真近 トコズンドコ ズンドコ
- さらば上越 湯檜曽の流れ さらば土合よ 谷川岳よ またの来る日を心に誓い たどる列車の窓の夢 トコズンドコ ズンドコ
結局、僕は再三の彼女願いを聞き入れることなく山に登り続け、彼女は僕の元を去っていった。
彼女は今どこで何をしているんだろうか。あの頃はたくさん心配をかけてしまってごめんなさい。そしてありがとう。
僕なんかよりずっと幸せに暮らしていてくれたらいいなって心から思っている。
あの頃よりも交通手段はずっと便利になったのに、谷川岳は随分遠くになってしまった。僕があの山に登ることはおそらくもうないだろう。
そう思うとやっぱり切ない。
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