[ま]ぷるんにー!(พรุ่งนี้)

ぷるんにー(พรุ่งนี้)とはタイ語で「明日」。好きなタイやタイ料理、本や映画、ラーメン・つけ麺、お菓子のレビュー、スターバックスやタリーズなどのカフェネタからモレスキンやほぼ日手帳、アプリ紹介など書いています。明日はきっといいことある。

[ま]DVな彼女の愛とやられっぱなしの僕 @kun_maa

あれはちょっと昔のこと。

僕は数年間、外国人の女性と同棲していたことがあったんだ。

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彼女はタイ人とメキシコ人のハーフで、僕が言うのもなんだけどかなりの美人だった。

都内のワンルームマンションに2人で住んでいて、家賃だけはなんとか僕が出していたけれど、それ以外の生活費は彼女が全部出してくれていたんだ。 

kun-maa.hateblo.jp

年に1~2回くらいはタイに一緒に帰ったりもしたけど、飛行機代も滞在費も全部彼女持ち。彼女の両親や兄弟に渡すお土産やお金なんかも、僕の顔を立てるために全部彼女がこっそり僕に渡してくれて、僕からみんなに渡していたんだ。優しいね。

僕は彼女の恋人だったけど、金銭的には完全にヒモみたいなもんだった。

それでも僕らはお互いにとても愛し合っていてそれぞれを必要としていたんだ。

 

彼女は僕にとても優しかったし、いつでも僕のことを大事にしてくれた。

たったひとつの例外を除いて。

 

そう、嫉妬の炎が燃え上がったときの彼女だけは尋常ではなかった。

あの頃は、理不尽だけど好きだからしょうがないかって思っていたけど、冷静に考えると彼女の僕に対する束縛や暴力はかなりのものだったと思う。

女性が参加する飲み会に行くことは許されなかったし、携帯電話は毎日勝手にチェック。

帰りが少しでも遅くなると浮気を疑われて、頭を棍棒で思いきり殴られたこともあった。そのときは生まれて初めて目から火花が散ったのが見えた。キラキラして意外ときれいだったのをよく覚えている。

それこそちょっとしたことで嫉妬に狂う彼女の暴力で、生傷が絶えない僕の体。

なにかあれば、すぐに血を見るのは必定みたいなところがあった。うん、今にして思えばかなり異常だったかも。

 

僕は誓って言うけど、その頃は彼女のことしか見えていなくて、他には何もいらなかったし、心の底から彼女のことを愛していたから、浮気なんてただの一度もしたことはなかった。

それでも、彼女の嫉妬心はどんどんエスカレートしていくばかり。

浮気を疑われて、問答無用で殴る蹴る噛み付く引っ掻くの暴力はしょっちゅうだったし、「携帯電話を勝手にチェックするのってやっぱり変じゃない?」って言った途端に、僕の携帯電は真っ二つにへし折られて、思いきり顔面めがけて飛んできたこともあった。

 

彼女の友人(タイ人女性)が困っているから相談にのってあげて欲しいと彼女に言われ、彼女の目の前でその女性の相談にのったら、その友人が帰った後で他の女に優しくしすぎだと無茶苦茶な理由で罵られた挙句に包丁で刺された。

幸いなことに、Gジャンの胸ポケットに入っていたタバコとZippoのライターが盾になってくれたおかげで無傷ですんだけど。

 

僕はそんな彼女のことを困ったなあとは思いつつも、彼女が幼いときに心に負った傷や、今まで他の男に騙されたりひどい目にあわされたことを知っていたので、自分がいないと彼女がますます変になると思って離れられなかった。

彼女は僕がいないとダメなんだって本気で思っていた。

だから殴られても蹴られても、刺されても首を絞められても愛していたんだ。

エスカレートする彼女の嫉妬心と容赦ない暴力にさらされながらも、ずっとそんなふうに思っていたし、あれ狂うときの彼女のことも含めて、全体的にはとても優しい彼女のことが大好きだった。

 

そんな二人だからもちろんいろんなことがあった。

とても幸せな時間もたくさん過ごしたけど、辛くてふたりで抱き合いながら朝まで泣き明かしたことや、一晩中一緒に飲み歩いて大暴れをしたことも一度や二度ではなかった。

 

さっきから一方的に彼女の嫉妬心と暴力のことばかり書いたけど、夜の仕事をしていた彼女に対して、実は僕も嫉妬心から仕事の邪魔をしてしまったり、ひどい言葉を彼女にぶつけたりしたこともあったんだ。似た者同士だよね。

もちろん彼女に対して暴力をふるったことは一度もなかったけど。

連絡もなく帰ってこない彼女のことを、一晩中ベソをかきながら待っていたことだって幾度もあったんだ。

 

あの頃は彼女の暴力も愛情表現のひとつなんだと思っていたし、彼女になら殺されてもかまわないやってどこかで思っていた節があって、それがDVだなんて考えもしなかったけど、やっぱりあれはDVだったのかもしれないな。

そう感じている今でも、もし彼女がそばにいて僕に暴力をふるってきたとしても、僕は甘んじて受け入れてしまう気がするんだけど。

 

紆余曲折を経て、結局彼女とは離れ離れになってしまったのだけど、今でも思い出すのはすごく優しい彼女と鬼の形相で僕をボコボコにする彼女のふたつの姿なんだよね。

僕はどちらの彼女も愛おしかった。

 

痛いのが好きな変態野郎だと思われるのは嫌だから正直に書いちゃうけど、僕は人から暴力を受けるのは大嫌いだし、痛いのは本当に嫌だ。

知らない奴から殴る蹴るなんて理不尽な暴力を受けたら間違いなくやり返すよ。

 

だから彼女に対して感じていたあの頃の愛情は、自分でもとても不思議なんだ。

そんな僕が好きな映画はこちら。これを観るたびにいつも彼女のことを思い出す。

彼女のことを最後まで守ってあげられなかった自分の不甲斐なさを思い出す。

ふたりで泣きながら、もう別れるしかないよなって抱き合っていた夜を思い出す。

彼女は今でも元気だろうか。 

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