大事なことは、どんな「考え方」を持っているか。ひと言でいうと、それに尽きます。
どんなことがあっても物事を前向きにとらえ、あたりまえのことをきちんとやる。そういう考え方を持っている人が世の中で成功していくのです。
人生がうまくいく人は、あたりまえのことを、バカになって、ちゃんとやる。必ず前向きになってやるのです。
本書の内容はタイトルそのままである。
簡単なつまらないこと、小さくて地味で目立たないこと、そんなあたりまえのことを腐らずにバカになってちゃんとやる。
前向きな気持ちになってちゃんとやることで実力や正しい考え方が身につき、見えてくる世界や生きていく舞台がまったく変わってくる。人生の成功者になれるという趣旨の本である。
典型的な自己啓発本であり、何度も繰り返される精神論、運命論にやや辟易とする。
内容自体は簡単であり、言っていることは理解できる。
そして、それを実行に移すことはすばらしいことなのかもしれない。
何事も前向きに考え、自己中心的ではなく利他的に。
物事を前向きにとらえて、まわりの人も幸せにしよう。
尊敬できる師となる人を見つけよう。
理想をきちんと持ち、現実を理想に近づけようと「思う」ことが大事。
正しい理想、正しい考え方を持ち、それを徹底すること。
この世は「弱肉強食」ではなく「優勝劣敗」。優れた者が勝ち、劣ったものが負ける。
そして、とにかくあたりまえのことをバカになってちゃんとやること。
本書で述べている生き方を実践したら、自分にはかなり息苦しいだろうなあと感じた。
人は、そうまでして成功者にならなければいけないんだろうか。
そんなに、きちんと生きなければいけないんだろうか。
常に前向きに向上心を持って、何事もしっかりと手を抜かずに生きるべきなんだろうか。
僕はもっとテキトーでいいや。
イヤなことはできるだけしたくない。
いつもポジティブでなんかいられない。
他人よりも自分が大事。
人生って、いつも変えていこうと努力しなけりゃいけないの?
そんな生き方は疲れないですか?
だから僕は「成功者」にはなれないんだと思う。
ダメな自分も、ネガティブな自分もそのままでいいかなあと思ったり。
いつでも前向きに全力疾走なんかできないし。
人生の師もいなければ、語るべき理想もない。
「くだらないかもしれないけど楽しくて素晴らしきかな我が人生」ってくらいのスタンスが自分には合ってる感じ。
そんなことをあらためて思ってしまった一冊。
完全に著者の意図からは逸脱・・・
ちゃんと前向きに生きて成功者になりたい人にはこの本、いいんじゃないのかな。
でも精神的に疲れている時にはやめたほうがいい。
たぶん余計ぐったりするから・・・
最後までお読みいただきありがとうございます。
このブログを気に入っていただけたら、下のボタンからツイートやいいね!、お気に入り登録などしていただけるととてもうれしいです。