[ま]お家でかんたん!手作り甘酒の作り方【寄稿】 @kun_maa
急に寒くなってきましたね!ホット甘酒が美味しい季節です。
そんな寒い日の朝は、甘酒豆乳ラテがおめざにぴったりです。
甘酒をお好みの量の豆乳で割り、熱くなりすぎないくらいに温め、アクセントにシナモンを一振り。ご褒美の一杯と行って良いほど美味しいです。
さて、前回までは甘酒の健康効果などをお伝えいたしました。
''甘酒は身体にいい!'' ''手作りは本当に美味しい!''と口ばかりになってしまいましたね。...という事で今回はいよいよお家で簡単に出来る甘酒のレシピをご紹介いたします!
ノンアルコールで栄養満点、米麹だけで作る甘酒の作り方
お家で手作りする方法はたくさんあります。
炊飯器、保温ポット、ヨーグルトメーカー、こたつの中(?)…etc.
甘酒を作る際のポイントはとにかく''温度管理''!
一定の温度で6時間以上保温する事により米麹から甘酒になります。
なので、炊飯器など保温する器具が必要となります。
良い器具があればもちろんそちらで作ることをおすすめしますが、まずはどこの家庭にもあるであろう''水筒での甘酒の作り方''をご紹介します!
そうなんです!水筒で作れちゃうんです!
【主に用意する道具】
保温性のある水筒(魔法瓶などもOKです。さらに口の広いスープジャーだと作業がしやすくなります)、温度計、キッチンスケール、ボウル、メジャーカップ、小鍋。
サーモス 真空断熱スープジャー 0.3L アクア JBQ-300 AQ
- 出版社/メーカー: THERMOS(サーモス)
- 発売日: 2016/09/01
- メディア: ホーム&キッチン
- この商品を含むブログを見る
今回のレシピで使用しているのはこちら。
【材料】
今回はどこのスーパーでもよく見かける''みやここうじ''の米麹(糀)を使用します。
作りやすい分量
- 米麹…200g
- 水…300cc
…これだけです!
米麹に対して水を1.5倍です。
お家にある水筒の容量で量を調整することをお勧めします(今回うちには小さな水筒しかなく米麹150g、水225ccで作りました)。
【作り方】
☆まずよく手洗いをし、使用する水筒なども綺麗に洗いアルコール除菌しておきます。
①熱湯(分量外)を水筒に入れ軽くフタをする。
→ 水筒をあらかじめ温めておく事により保温効果が高まります。
②計った米麹をお米の粒のようにバラバラにほぐす。
→ 今回使用するものは「板こうじ」といい、お米の粒がくっついています。もともとバラバラのものもありますが、固まりになっている場合は丁寧にバラバラにします。
③分量の水を小鍋で弱火にかけ、温度計で確認しながら60~65度まで温度を上げる。
④ ②でバラバラにした米麹を③に入れる。一旦温度が下がるので米麹をふやかすように優しくかき混ぜながらとろ火で再度60~65度まで温度を上げる。
→ ここで温度を上げすぎて70度に達すると発酵が出来なくなるので注意です。
⑤ ①で温めておいた水筒の熱湯を捨て④を水筒に入れる。
→ 表面が平らになるようにスプーンなどでならします。
⑥フタをして6~12時間ほどそのまま待つ。
→ 私的に8時間が平均的な保温時間です。器具の性能や米麹、室温・湿気など様々な条件で時間は左右されます。以下の確認のポイントをクリア出来たら保温終了の目安となります。
☆確認のポイント
・まずは目で見る!
お粥のようにとろとろになっていれば成功です。
色味は米麹の種類や保温時間により少しベージュがかる事がありますが、問題はありません。
もしも黒やピンク色のカビが生えてしまっていたら残念ですが口にせず、速やかに廃棄してください(;_;)
・香りを確認!
強烈な納豆のような香りがしたら腐敗してしまっている可能性も。
ほわ~っと甘い香りがしていたらグッドです。
・潰して確認!
お米の粒が親指と人差し指で簡単に潰れたら大成功です!まだ粒が固い、一部分に粒が残っている場合はさらに保温すると柔らかくなります。
・味を確認!
お粥のように柔らかく、甘くなっていたら甘酒作りは成功です!
もう少し甘くしたいと思ったらさらに保温を続けると甘みが増します。
この時、味見で使用したスプーンを再度出来た甘酒に入れるのはNGです(串揚げのソース二度付け禁止的な)ぺろっと味見したら止まらないですけどね(笑)
⑦保温後、全体をよくかき混ぜ出来上がり具合を確認する。
いかがでしょうか?これだけです!
水筒で甘酒が作れちゃうんです!
出来上がった時は少し不安になるかもしれないですが、とにかく甘くなっていれば成功なのでアバウトで構いません。保温時間などを調整してみてください。
難しい点を挙げるとしたら、温度を測る事くらいでしょうか。ほとんど''放っておくだけ''で手作り甘酒が出来るのでぜひお試しいただきたいです!
出来たての甘酒は本当に美味しくて甘いですし市販のものよりも栄養価も高いです。
スーパーで並んでいるカット野菜を買うよりも、産直で買った野菜を自宅でサラダにした方が美味しく栄養も落とさずに摂取出来るような感じとでもいいましょうか。
夜寝る前にこの作業をしておくだけで、翌朝には出来たての甘酒を飲めるのです。
⑦出来上がった甘酒の保存方法
出来上がった甘酒は清潔な容器に入れ、冷蔵で二週間、冷凍すれば二カ月は出来たての味わいを楽しめます。
手作りの甘酒は生きているためどんどん発酵が進みます。
放っておくと酸味が出てきてしまいますが、腐敗ではないのでドレッシングなどに活用することをおすすめします。
もう一歩先へ...ワンポイントアドバイス
もう少し甘酒の完成度を上げたい場合は次のことを試してみてください。
4時間後くらいに甘酒を取り出し水筒を再度熱湯で温めます。
米麹の温度を60~65度に上げたものをまた水筒に戻し、保温を続けるとさらに保温性が持続でき成功率が上がります。
また、途中でかき混ぜることも均一に発酵させることができるのでおすすめです。
出来上がりはお米の粒があり''食べる甘酒''という感じですが、ブレンダーなどで滑らかにすれば粒感が苦手な方でも飲みやすいかと思います。
今回のレシピは濃縮タイプの甘酒になるので、ブレンダーでペースト状にしたら豆乳やお湯などで割ると飲みやすいです。凍らせると甘酒アイスも楽しめます!
もちろん以前ご紹介したように砂糖の代用調味料としても使用できる十分な甘さがあります。
台所で眠っているスープジャーなどがあれば、ぜひ甘酒作りで活用してみるといいと思いますよ。
実家に帰った時に甘酒を家族にふるまいたいと思ったのですが、保温器具が何もなくてどうしよう...って考えていたら、学生の頃スープ弁当が流行ったきり使っていなかったスープジャーの存在を思い出しました。
スープジャーを引っ張り出して今回ご紹介した方法で甘酒作りをしたら、ちゃんと甘くなったのでこれはどこのお家でも簡単に出来るなあと思ったのがそもそもの始まり。
他にも炊飯器やヨーグルトメーカーでの作り方もあります。
レシピもたくさんあるので今回の分量じゃなきゃいけない!という訳でもないので、いろいろお試しいただくのも楽しみのひとつかと思います。
私も最近は分量を変えてみたり様々な器具で試してみたりと実験しています。
もちろんとんでもない失敗もしました(笑)
納豆を手作りしたあとに炊飯ジャーの洗いが不十分だったのか、納豆のにおいの甘酒になったことがあります(笑)
器具をしっかり洗うことをおすすめします(笑)
とにかく温度だけ気をつけていただければ美味しい甘酒が寝ている間に出来るので、ぜひお試しください ♪
手作りをして発酵食にハマるきっかけとなった甘酒。
まだまだ他にも美味しくて身体にも良くて料理が楽しくなる発酵調味料、発酵食品がたくさんあります。
そのどれもが簡単にお家で取り入れられるものばかり。
長い目で見て身体に良いものならもっとたくさんの人に気軽に発酵食を楽しんでもらいたい。日々そんな思いが膨らみます。
今後は発酵食全体にお話を広げられたらなと思います。
甘酒だけでも作り方や活用法が他にもたくさんあります。
実はワークショップなどでお伝えする事もじわじわと計画中です。
今後もまた発酵食好きのひとりごとにお付き合いいただければ嬉しく思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました ♪
☆今回のレシピで作ってみての疑問やトラブルシューティング、それ以外のことでも何かございましたら私の Instagram のアカウントへコメントやDMを下さればお返事いたします。お気軽にご連絡下さい。
【寄稿者紹介】
@miyonce_25 ←Instagramのアカウントです。
醸しごと、ゆる麹生活 ◎◎
発酵食を軸に身体を内側から整える食事を心がけています。
発酵食やインナービューティーについて勉強中。
発酵食の素晴らしさ、おうちでの取り入れ方、身体の内側からの健康を伝える人に憧れています。
甘酒作りや手前味噌作り、発酵食品手作りワークショップなどを開ける日を目指して、今は身体の調子を整えながら、発酵食ライフを楽しんでいます。
気負いせず無理せず発酵を取り入れる。楽しむ時は思いっきり楽しむ。メリハリを大切にし、心と身体を健康に。そんな"ゆる麹生活"をお伝え出来れば、と思います。
発酵食エキスパート1級、醸しにすと、上級麹士、インナービューティーダイエットアドバイザー
このブログを気に入っていただけたら、ちょくちょくのぞきに来ていただけるとうれしいです。そして、とっても励みになります。
RSS登録していただける方はこちらのボタンをご利用ください。