[ま]クラフトビールの酵母マシマシが珍しくて美味しいよ/氷川ブリュワリー「氷川の杜」 @kun_maa
JR大宮駅東口から徒歩約10分。
今月(2016年8月)開店2周年を迎えた美味しいクラフトビールの氷川ブリュワリーに併設されたブルーパブ「氷川の杜」。
この季節、ちょっと立ち寄って軽く一杯美味しいクラフトビールをサクッと飲むなんてのも粋なもんです。
前にも書いたんだけど、ひとり飲みの僕が個人的に気に入っているのがこの壁面を向いて座るカウンター席。
意固地になって殻に閉じこもるわけではないのですが、正面が人ではなくて壁というのが慣れると落ち着くんですよ。
話をしたければお店の人の方を向くなり、他のお客さんの方を向くなりすればいいことで、壁に向かって基本自分の世界で美味しいビールが飲めるってのはなんとなく落ち着きます。人見知りなもんですから。
それでは壁際に陣取ってサクッといきましょう。壁際といいながら今回は正面が窓だったりしますが細かいことは気にしない。
まず1杯目は納涼エール。
名前からして夏用のビールって感じですよね。軽い柑橘系の香りは飲んだ後のフレーバーとしても心地よく鼻に抜け、意外としっかりとした苦味も効いていて美味しいビールです。夏にはこういう感じが好きだなあ。
飲みやすいんだけど軽すぎない感じもいいです。
おつまみは特大生フランクとポテトサラダがセットになったCセットを。AセットとBセットがどんなものかはわかりません。何故突然のCセットなのかってのが気になって。
このセットについてくるポテトサラダが以前注文して美味しかった「インド風ポテトサラダ」なのかと僕は勝手に思い込んでいまして、食べてみたら普通のポテトサラダでちょっとがっかりしました。
これはこれで美味しいんだけどね。ちゃんと確認すればよかったよね。
さて「軽く一杯美味しいクラフトビールをサクッと飲むなんてのも粋」とか書いておきながら、一杯で終わらないところがダメなやつでゴメンなさい。
2杯目は、氷川の杜~Hana~でいきましょうか。開店当初からの定番ビールですね。
なかなか会えずにいてようやく飲むことができました。
酵母の風味をかなり感じるビールでした。まるで日本酒のような香りを感じる瞬間もあります。それでいて苦味もそこそこあって美味しい。
最初はあまりアルコール感はないのですが、飲み進めると次第にアルコール感が前面に出てきたような印象を受けました。熟成感がいい感じに出ていると思います。
あれ?もう3杯目。サクッとが聞いて呆れます。これだから飲んべえは...
3杯目はスペシャルエールにしてみました。
フルーティーで軽いボディ。飲みやすくて、口に含んだ感じもとんがった風味はなく、まろやかでよくこなれている感じのビールです。苦味はほとんど感じませんでした。飲みやすいけど、IPAなど苦いのが好きな人には物足りない感じがするかも。
せっかくだからつまみももう一品。なんだか本格的になってきちゃったぞ。
イカの漁師焼きを追加で。
マヨネーズをつけなくてもワタの風味がしてとても美味しいです。こりゃ日本酒がほしくなる味ですな。もちろんビールにも合います。
ここで以前友人から聞いたことのある「酵母マシマシ」というのを思い出したので店員さんに聞いてみました。
すると樽底の酵母をビールに加えるのでその時々のビールの残り具合や状況によってその日「酵母マシマシ」ができるビールがあるかどうかが決まり、もしあったとしても銘柄は限られるそうです。
ちなみにこの日はビターペールエールならば「酵母マシマシ」が可能ということだったので即注文。
最初に「酵母マシマシ」汁だけを見せてくれました。これにビターペールエールを注いでいくわけ。
横の小さな試飲用グラスにはマシマシしていない普通のビターペールエールが入っています。酵母が入ることでどう変化があるのかを飲み比べるためのもの。
こうやってグラスに顔を近づけて見ると、酵母が固まったつぶつぶが浮遊しているのがよく分かります。どうですか?
マシマシしていないものと飲み比べると違いがよく分かります。
マシマシ状態のものは明らかに濃厚でボディの重みが増し、旨味が豊富です。酵母の香りが強めになり、ほのかに感じる酸味もいいアクセントになっています。
これに比べると、普通のビターペールエールはとてもすっきりとしていてキレがある感じがします。
どちらも美味しいんだけど、酵母マシマシにした朴訥な感じのビールの味わい深さは捨てがたい。行った時にはお店の人に聞いてみてぜひ試してほしいですね。
じっくりと飲んでいると酵母が底に降り積もります。すごいな。こんなの初めて。
この美味しさの変化と感動をあなたにも楽しんでほしいなって思います。
そうそう、このマシマシをすると酵母のおかげか翌日のお腹の調子がいいんですよ。
ビール酵母の健康ドリンクみたいなもんですね。美味しくて体にもいいなんて最高か!
こういう楽しみ方ができるのも醸造所併設のブルーパブであることと、美味しいビールをいろんな楽しみ方をしてほしいという氷川ブリュワリーの姿勢の表れなんだと思います。
こういうのってなんかいいよね。サクッとが4杯になってしまったのも仕方がないと思えるホスピタリティ。という言い訳。
美味しいビールとおつまみをごちそうさまでした。
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