先日、春の人事異動内示がありました。
僕は秋に昇任選考を受けていまして、その結果というのが今回の人事異動に反映される仕組みになっています。
だから昇任選考の結果は特に通知されません。合格・不合格を決める選考ではないということでした。そんなことすら選考後に知ったんだけどさ。
今回の異動で昇任していれば選考の成績がよかったんだよってわけです。
自分ではそこそこいい線いったんじゃないかと思っていたので、6:4くらいの割合で昇任して別の職場に異動するものだと思っていました。
もちろん6割の方が昇任すると思っていた割合ね。
ところが上司に呼ばれて内示を言い渡された結果は、もう1年残留で昇任もなしというものでした。
僕を残留させておいて、上司は2人とも逃げ出すように異動してしまいます(僕は現在、職場のNo.3なので上司は2人しかいません)。
来年度以降はいろいろ課題が多いことがわかっているので、所長は残るだろうと思っていたのですがすっかり裏切られました。おまけに課題に対応させるために僕を残留させるよう人事にお願いしていたんだとか言い出す始末。お前のせいか...
昇任できなくてがっかりしているところに、まさかの上司の裏切り告白。
そして新しく直属の上司として赴任してくるのは秋に僕と同じ昇任選考を受けていた人です(年齢は僕より3歳上ですけどね)。ああ、そう昇任したのね。よかったね...
内示の場では僕も大人なので決して不快感を顔には出さず、謹んで内示をお受けいたしましたが、本心では、
ふざけんなよ!俺に全部押し付けて逃げ出すのかてめー!しかも人事に俺を残留させるように頼んでいたとかぬかしてんじゃねーよ!俺の昇任のことはどうでもいいのかよ!
って思っていました。そして怒りが込み上げて去った後には完全に凹みました。
昇任できなかった自分の不甲斐なさに情けない気持ちになり、こんな自分じゃ4月からの様々な課題に対処できないよって、不安に潰れそうな気持ちになりました。
なんかもう仕事をする気にもなりません。
もう嫌になっちゃったから仕事を放り出して早退しようかな...って思っているときに、彼女から電話がありました。
「内示どうだった?」と聞く彼女に「ダメだった。昇任も異動もなし...」と答える僕。
すぐに「大丈夫だよ。選考を受けた中で一番若かったんだし、まだこれからだよ。今回は他の人が君以上に頑張っただけで君がダメなわけじゃないんだから。ぜんぜん落ち込むことないよ。慣れた職場でもう1年くらい楽勝でしょ?」って言ってくれました。
なんかね、大袈裟じゃなくて泣きそうになりました。っていうか少し涙出た。
僕は仕事で早く出世したいとか思っていたわけじゃなかったんです。
そういう気持ちはうつ病になった時に捨てました。
昇任選考を受けてみようかなって言ったときに、彼女がとても喜んで応援してくれたことがうれしくてその気になっていただけだったんです。
そう、彼女の喜ぶ顔が見たくて、そしてほめられたかっただけだったんだって気づきました。
だから、失敗しても「大丈夫だよ」って真っ先に言ってくれた言葉に泣きそうになったんですね。そして、すごく気持ちが楽になりました。
こうやって文字にしてみると、なんか違うんだよなあって、どうしても陳腐な感じになってしまって違和感がハンパないんですけど。
言葉の陳腐さは僕の実力のなさのせいなので諦めるとして、言いたかったのはとにかく彼女に優しくされてうれしかったんだってこと。
本当にうれしかったんです。そして、それまでの憂鬱な凹んだ気持ちもサーっと消えてしまいました。実にゲンキンな男ですいません。
そんなわけで、プレゼンの勉強をしたりしてけっこう頑張ってみた昇任選考の結果は惨敗でしたが、僕はなんとか元気です。
そして、まだ起きていないことを憂うことなく、ひたすら目の前の仕事を片付けていけば自ずと道は開けるような気持ちになっています。なにこの多幸感と万能感は(笑)。
どんな自己啓発本や訓練なんかよりも、男を奮い立たせるのは愛の力なんだよ。
いや、変な意味じゃなくてね。
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