2009年5月公開の日本映画です。
タイトルに「沼」がついているので「レンズ沼」とか「アイドル沼」などの、ハマって抜け出せない依存症かなにかの映画かと思ったら、正真正銘ホントの沼でした。そして、実はそんな沼さえもどうでもいいというか、もう主役の麻生久美子バンザイの作品です。
売れない雑誌編集者の沈丁花ハナメ(麻生久美子)は、男にはフラれ、担当する雑誌が廃刊になり会社を辞め、なぜか母親が沼に落ちて昏睡状態になるという不幸の連続。まさに泥沼のジリ貧状態でなにをやってもうまくいきません。
おまけに母親の昔の手紙が発見されて、どうやら自分の父親は沈丁花ノブロウ(風間杜夫)という遠い親戚筋の風来坊(死語?)らしいということまで発覚。踏んだり蹴ったりです。
ところが、この実の父親と思われるノブロウとの出会いがハナメの運命を変えていき、さまざまな変わった人たちとの出会いやへんてこりんな経験をすることになっていきます。
というのが、ざっくりとしたストーリーです。
この映画、オープニングがちょっと変わっていて早回しのような映像と麻生久美子の軽快なナレーションが流れるのですが、これがすごくいいんです。
おもしろい上に麻生久美子の可愛さ爆発なので、訳の分からないうちにいきなり作品世界に引きずり込まれます。つかみはOK!って感じ。
基本的にコメディー作品なので、深刻なシーンはありませんし、何かを真剣に考えさせられるということもないのでお気楽に観ることができる映画です。
ハナメがいろいろ悲惨な目にあっても、まるで悲壮感は漂わず、すべて笑い飛ばせるような軽快な描き方です。
そして、麻生久美子が可愛い。誰が何と言っても絶対的に可愛いです。
もうね、この作品のストーリーやタイトルはなんでもいいんです。そんなことは二の次なんです。
この作品のメインは彼女の可愛らしさを堪能すること。
あれですよ、可愛いっていてもアイドル的なカマトト的な可愛さではなく、大人の女性としてのサバけた可愛さとでも言いましょうか。とにかくハイテンション。凹むことがあってもすぐに復活ハイテンション。そしてそのどれもが可愛いんですよ。
もう、おっちゃん惚れてしまう。ホント可愛いよねえ。すごく魅力的。
完全に「麻生久美子」という女優さんのための作品です☆⌒ヾ(*゚∀゚)ノヒャッホォ-ゥ♪
さらに彼女を引き立てる脇役陣も豪華ですよ。
母親役の松坂慶子をはじめとして、ノブロウ役の風間杜夫、刑事役の宮藤官九郎、ガス役の加瀬亮などなど。
他にも相田翔子や白石美帆、温水洋一さんなんかもちょい役で出演しています。
ちょっとファンタジーな要素も含めてストーリーも最後まで飽きさせません。っていうか麻生久美子を観てたから眠くならなかったのかもしれないけど。
ドキドキ、ワクワクするような刺激のある作品ではありませんが、麻生久美子のハイテンションな明るさと可愛さに癒されるほのぼのとしたおもしろさの作品です。
そして、最後のシーンでの彼女の台詞がこの作品の雰囲気をよく表現しているのと同時に、とても心に残りました。
いい?世の中の出来事のほとんどは大したことないし、人間、泣いてる時間より笑ってる時間のほうが圧倒的に長いし、信じられないものも見えるし、一晩寝れば、大抵のことは忘れられるのよ。
とにかく!水道の蛇口をひねれ!そして、その嘘と意地と見栄で塗り固められたしょうもない日常を洗い流すのだー!
麻生久美子のファンになりました。
- 作者: 三木聡,逆柱いみり
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2009/04/25
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