[ま]今年48歳になる僕が「おじさん図鑑」を読んでみた @kun_maa
こんにちは!そういえば今年は年男でした @kun_maa です。
僕の中の「おじさん」のイメージって子どもの頃から変わらなくて、年齢は40〜50代。脂ぎっていて、独特の嫌な香りがして、声がデカいっていうもの。
だから、僕も自分のイメージのおじさん年齢真っ只中。
年齢だけならバリバリのおじさんです。
でもね、脂ぎってないし、たぶん嫌な香りもしていない(はず)、恥ずかしがり屋なので声も小さいです。
年齢だけ重ねたくせに、立派なおじさんになり損なった感じがしています。
「男は40過ぎたら自分の顔に責任を持て」なんて、昔のCMだったかなんだったか忘れたけど、全然そんな責任も覚悟もないもの。
どうも〜!おじさんのなり損ないです(∩゚д゚)アーアーって感じ。
でも、この「おじさん図鑑」を読むとホントいろんなおじさんが登場していて、ちょっとホッとします。そうそう、一言で「おじさん」って区別してもいろいろいるのよ。
だから僕みたいなおじさんがいてもいいのです( ー`дー´)キリッ
本書はイラストレーターの「なかむらるみ」さんが、いわゆる「おじさん」の生態を観察・取材し、ゆるい感じのイラストでとても魅力的に「おじさん」を描き出したものです。けっこう話題にもなったのでご存知の人も多いでしょう。
図鑑というだけあって、「おじさん」を48種類に分類しています。例えば「普通のスーツのおじさん」から始まって、「お疲れのおじさん」、「ぽっこりおなかのおじさん」、「いやらしいおじさん」、「夏のおじさん」、「全身白っぽいおじさん」などなど。
読んでいると、「あーあ!これ自分もやってるわw」って仕草から、よく見かける「あるある」もの、こんなおじさんになりたいものだと思わせるものから、こんなおじさんにはなりたくないなと思うものまで、いろいろ楽しめます。
ちなみに、僕は「正体不明のおじさん」と「仙人おじさん」に憧れて、「何となく嫌なおじさん」と「ハイウエストのおじさん」にはなりたくないなと思いました。たぶん、今のところ大丈夫(なはず)。
この本全体を通して感じられるのは、ずばり「おじさん愛」。
どちらかというと「汚い、臭い、いやらしい」と三拍子そろった軽蔑対象として扱われがちな「おじさん」を、これは愛なくしては描けないだろうというとっても素敵なイラストとユーモラスなコメントでまとめているところに、並々ならぬ愛情が感じ取れます。
もちろん、著者もあとがきで書いているように「図鑑なので『嫌なおじさん』も少し入れた」ということなので、変なおじさんも登場するのですが、それすらも心の底から嫌っているようには思えないところが魅力です。
また、おじさんたちへのインタビューやドヤ街での炊き出し体験などの「図鑑」以外の読ませる部分も秀逸です。おもしろくてついつい笑ってしまいました。
そしてなによりも僕が喜んだのは、実はこの「おじさん図鑑」に登場する「おじさん」たちの年齢がどうみても僕よりも上だろうということでした。
実際にはインタビューを受けたおじさんの年齢以外、年はわからないのですがイラストを見た感じ40代っていなさそうなんですよね。
どちらかというと、50代後半から60代、70代ってところ。僕のイメージでは「おじいさん」世代が、「おじさん」のようなのです。
そう!僕はまだ「おじさん図鑑」に分類される「おじさん」ではないのです(・∀・)ウン!!
服装だって本書に登場するおじさんスタイルは持ってませんもの。
まだまだイケるぜ!って俄然鼻息が荒くなりました。何がまだまだイケるのかよくわかりませんが。
でも、僕が「おじさん」に分類されないならいったい何に分類されるのでしょう?
それが気になって、ちょっと眠れなくなりそうです。
とはいえ、とてもおもしろいほのぼのとした本なので、まだ読んでいない方にはおすすめしたい一冊です。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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