こんにちは!大きいことはいいことだ。スタバではVenti、タリーズではEnormeサイズの @kun_maa です。
本書「スタバではグランデを買え!」は、「コスト」の観点から我々の生活を分析していく。
分析の対象とされているのは、サイズ別のコーヒー価格設定の仕組み、100円ショップの安さの秘密、携帯電話の料金が複雑な理由、ペットボトルのお茶や映画のDVDの価格設定の仕組みなどの身近なものから、経済格差の是正や子どもの医療費の無料化という大きな問題まで、実に幅広い。
しかも、その解説はとても丁寧で細かく、わかりやすい。
基本的に「取引コスト」という概念を使って世の中の事象をわかりやすく解説している経済学の本だと思うのだが、読み物としてもおもしろい。
例えば、タイトルにもなっているスターバックスのコーヒーのサイズと価格について、著者は「グランデサイズ」を買うことが、店にとってもお客にもとって得なのだと力説する。
そんなの大きなお世話だと思いながら読み進めるのだが、コーヒー1杯を淹れるのに必要なコーヒー豆の量やその単価、細かい人件費や家賃まで持ち出して、クソ真面目かつ実に細かく計算したりなんかしているのがバカらしくもおもしろくなってしまい、気がつくと、なるほど納得!となってしまう。
また、携帯電話の料金体系が非常にわかりにくい設定になっていることも「取引コスト」の考え方で説明できてしまう。
あれは、多くの料金を取れる客からはできるだけ多く取り、取れない客からはそれなりに取るという「価格差別」を行うためにわざわざわかりにくい設定にしているのであり、そのわかりにくさをめんどくさがって思考停止している(つまりコストを払わない)消費者は価格差別の餌食となり、高い料金を払わされることになるという仕組み。
携帯各社の料金説明パンフレットは、あなたが賢い消費者かどうかを見定めるテストなのだ。その問題を解くために時間と手間(要はコストね)をかけた消費者が得をする。
このような事例を細かく丁寧に積み上げていくことで、我々が生活するなかで購入するモノやサービスの原価を突き詰めて考えていくと、消費支出の大部分は「取引コスト」に対する支払いであることがわかる。
その事実を踏まえた上で、個人個人が自分の行動を考えることで、余計なコスト(無駄)を避けることができるのである。
これって、とっても大事なことなんじゃない?
いわゆる消費者教育の一環。
その割には学校でこういうことを教わった覚えがないけど。忘れてるだけ?バカなの?
僕と同じような人はこの本を読んだ方がいいと思う。いろいろスッキリするから。
だって世の中の経済の仕組みは、標準的な取引コストを節約する方向に動いているんだぜ(๑⁼̴̀д⁼̴́๑)ドヤッ‼
知ってた?
とても丁寧でわかりやすい本だし、誰でも取っ付き易いと思う。
これは一読の価値ありでしょ。いつ読むの?今でしょ(古いよ)。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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