[ま]ぷるんにー!(พรุ่งนี้)

ぷるんにー(พรุ่งนี้)とはタイ語で「明日」。好きなタイやタイ料理、本や映画、ラーメン・つけ麺、お菓子のレビュー、スターバックスやタリーズなどのカフェネタからモレスキンやほぼ日手帳、アプリ紹介など書いています。明日はきっといいことある。

[ま]毒 青酸カリからギンナンまで/あれも毒、これも毒、毒のお勉強の本 @kun_maa

こんにちは!毒を盛られてもたぶん気づかない @kun_maa です。

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化学物質の中には生物に対して何らかの作用をするものがあり、これらを「生物活性物質」と総称する。そして、ある化学物質が望ましい作用をした場合、人はその化学物質を「薬」として賞賛する。これに対して望ましくない作用をした場合、私たちはその化学物質を「毒」として恐れ嫌う。(No.14)

つまり毒や薬はいつも人間の都合で分類されるだけで、その使用法や分量によって薬ともなれば毒ともなる。

毒というのはそこに人間が介在しない限り毒にはならないのである。

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本書はさまざまな「毒」に焦点を当てて、「毒」に対する知識とその「毒」が絡んだ事件や事故についても紹介している。

人がさまざまな毒と遭遇してしまったために起きた事故、毒の存在ゆえに起きてしまった犯罪について述べられている部分は不謹慎な言い方かもしれないがおもしろい。

また「毒」を広い意味でとらえて、麻薬類についても言及しているのだが、ヒロポンの名前の由来を知るだけでも驚きだ。

 

無農薬野菜がもてはやされる昨今だが毒としての農薬の存在なしに、果たしてこれだけの人間を養う食糧を生産できただろうか。

また、古代中国では水銀化合物を不老長寿の薬と信じて服用していたという。

毒も薬もその時代の知識や文化によって「毒」となり「薬」となるのである。

毒と薬の境界線は思っているよりも曖昧なものである。

だからこそ、正しい知識が必要なのである。

「毒」に対してただ怖がったり、おもしろがっていてはいけないということを著者は述べている。

 

本書は人の生活に密接に関わっている「毒」について正当に怖がることを教えてくれる本である。

中には、え?こんなのも毒なの?と思うような日常品や普段自分が飲んでいる薬も大量摂取すると「毒」となる事実も含まれていたりして、非常に興味深い。

ただし、化学式が出てきたり全体の構成がやや単調に過ぎるところがあり、途中でちょっと飽きてしまったことは内緒だ。

まあ、とにかくこれでもかってくらい「毒」が出てくるので大変勉強にはなる。

でも、これを読んでも人殺しの役には立たないと思うので、そういう目的での読書は無駄に終わる可能性があることは付け加えておこう。

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