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[ま]ぷるんにー!(พรุ่งนี้)

ぷるんにー(พรุ่งนี้)とはタイ語で「明日」。好きなタイやタイ料理、本や映画、ラーメン・つけ麺、お菓子のレビュー、スターバックスやタリーズなどのカフェネタからモレスキンやほぼ日手帳、アプリ紹介など書いています。明日はきっといいことある。                     

[ま]おもいでのケータイは真っ二つに折れたスタイリッシュな銀色の卵 @kun_maa

特別お題「おもいでのケータイ」

今、「auケータイ図鑑」で探してみたら2005年2月発売って書いてあったから、あのケータイを使っていたのはまだ12年前のことなんだなってちょっと愕然とした。なんだかもっと遠い昔のような気がしていたから。

 

あの頃、auでは普通のケータイとはちょっと趣向を変えた形の機種を「au design project モデル」という分類で販売してたんだ。

この「PENCK」ってケータイもそのひとつだった。

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全体がシルバーの丸みを帯びているボディで、その姿はスタイリッシュな銀色の卵のようだった。ボタンが黒いのも良く似合ってた。

ステレオスピーカーと124万画素CCDカメラを搭載していたけど、液晶は今使っているiPhone 7 Plus とは比べ物にならないほど小さな2.2インチ。まあ当時はこのサイズでも普通だったけどさ。

閉じた姿も光沢のあるシルバーがシュッと光ってかなり気に入っていたんだ。

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その当時、僕はある女性と都内のワンルームマンションで同棲していた。

同棲というとなんかかっこいい響きもあるけど実際はヒモみたいな生活。

確かこのケータイも彼女に買ってもらったんじゃなかったかな。

 

彼女は水商売で働いていたから毎日帰りが遅くてさ。朝帰りなんてこともしばしば。

それでも僕は彼女ことが大好きだったし、彼女も僕のことを愛してくれていたと思う。

自分で言うのも変だけど、彼女には僕に対してかわいさ余って憎さ百倍みたいなところがあって、とにかく嫉妬心と猜疑心がハンパなかったんだ。

僕のケータイを勝手にチェックするのは日課だったし、目の前で彼女の友達に気を使って話しかけたりした日には嫉妬で狂った彼女にボコボコにされることもしばしば。

かなり前に棍棒で頭を殴られたり、包丁で刺されたりした話をブログに書いたような気がするけど全部この彼女のことなんだ。

 

そんな彼女との生活だったんだけどもちろん悪いことばかりじゃなかったよ。とっても愛されていたしそれがちゃんと伝わってきたから二人で過ごす時間は幸せなことの方がずっと多かった。そう、地雷さえ踏まなければね。

僕もこうして文字にすると恥ずかしいんだけど当時はすごく彼女のことを愛していたんだ。だから当然浮気なんて一度もしたことがなかったし、いつも冤罪でボコボコにされる修羅場をくぐり抜けてきた。けっこう血だらけだったけど。

 

ある日、早朝に酔っ払って帰ってきた彼女が僕の寝ている布団に潜り込んできて、枕元にあった「PENCK」を当然のようにチェックし始めたんだ。

いつもならめんどくさいから彼女が納得するまで放っておくんだけど、その日は早く帰ってくる約束をしていたのに連絡もなしで朝帰りをした彼女に対して少し腹を立てていたんだよ。

 

起き上がって彼女の手から「PENCK」を奪い取り、「勝手に見るなよ!プライバシーもないのかよ!」って、よせばいいのに思いっきり地雷の上に飛び降りたんだ。

一瞬で凄まじい殺気をまとった彼女は酔っ払いとは思えない素早さで立ち上がり、僕の手から「PENCK」を奪い返すと「お前浮気したなっ!」と叫ぶや否や、両手で何のためらいもなく「PENCK」を真っ二つに折り、片方を僕の顔めがけて投げつけ、もう片方を床に叩きつけてぐちゃぐちゃに踏みつぶしたんだ。

朝帰りした女がおとなしく部屋で寝て待っていた男を浮気者呼ばわりする理不尽さ。

僕の顔をかすめて後ろの壁にぶち当たって転がる半分になった「PENCK」の欠片、彼女の足元でぐちゃぐちゃに踏み潰されたもう半分の「PENCK」......一瞬で修羅場。

 

踏みつぶした「PENCK」の破片で怪我をして血だらけになった彼女の足を手当てしてあげた後、彼女の気を静めて寝かせた僕はお気に入りのケータイがもう二度と使えない姿になってしまったことが悲しいのか、彼女とのそんな生活が悲しいのかよくわからなくなってちょっとだけ泣いた。

 

結局、ずっと一緒にいると誓いあった彼女とは離れ離れになってしまったけれど、僕のおもいでのケータイはいつまでもずっと「PENCK」なんだ。なんだかとても遠い昔のような気がするんだけどさ。

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