スターバックスで2008年から取り組みがスタートした「Book For Two(ブック フォー トゥー)」という視覚障害者にオーディオブックを届けるというプログラム。
今年も2014年12月1日(月)〜25日(木)の期間で実施されています。
このプログラムの仕組みは、次のようになっています。
①自分が読み終わって不要になった本をスターバックスの店舗に持っていき、回収ボックスに入れます。
②本を預かったスターバックスは、これをブックオフに売却し、その売却代金の全額を「社会福祉法人 日本点字図書館」に寄附します。
③日本点字図書館は、この寄附金をもとにしてオーディオブックを購入・作成し、視覚障害者の利用に供します。
受け付けている本の種類は、一般書籍・雑誌・洋書などで、新聞や公序良俗に反するもの(無修正のエロ本とか)は対象外です。
これを見ると、結局スターバックスは本の中継取りまとめ地点の役割を果たしているだけですが、それでもこういう活動を毎年行っていることには頭が下がります。
ちなみに、2008年は約15,000冊、総額586,314円だったのが、昨年(2013年)には4万冊を超える本が集まり、寄付金も1,159,398円となっています。すごいじゃないですか。
僕は、最初にこのプログラムを知った時に、寄附した本がそのままオーディオブックになって、希望する視覚障害者に配布されるのかと思いましたがそうではないんですね。
自分が読んだ本が資金源となって、新たなオーディオブックが点字図書館に揃えられるってこと。
仕組みとしては、現在のやり方がスターバックスにとって最小の負担で最大の効果を生み出すやり方なのかもしれませんが、どうせならオーディオブックの会社を巻き込んで、寄付された本がそのままオーディオブックになるという方法が取れないのかなって思います。
というのも、僕は紙の本を読むときに、ダーマトグラフという色鉛筆を使って線を引きまくるんです。これだと僕が読み終わった本は、その後に読むことにはなんの支障もないのですが、線は汚損とみなされて古本屋では買い取ってもらえません。
だから、このプログラムに参加しても無駄になるだけなんですよね。でも、提供した本をそのまま売らずにオーディオブック化するのであれば、僕の本のような線だらけの本でも使えると思うのです。
たぶん著作権の絡みもあって、そう簡単なことではないのでしょうが、集めた本についてそのような再利用の方法も検討してもらえたらいいなって思っています。
オーディオブックといえばFeBe(フィービー)さんが真っ先に思い浮かびましたが、どうなんでしょう?やっぱり無理なんでしょうか。
ってここに書いてもダメか。偶然関係者が読んでくれて反応してくれたりするとうれしいのだけれど。
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