先日「アルゴ」でアカデミー賞を受賞したベン・アフレックの初監督作品。
ボストンで探偵業を営むパトリックとアンジーが引き受けたある少女の失踪事件。
事件は大々的にマスコミに取り上げられており、警察も全力で捜査に当たっている。
狭い町での濃密な人間関係の中で、パトリックとアンジーの少女捜索は続く。
次々に明かされていく事実の数々。
ヤク中で運び屋でもある少女の母親。ヤク中の恋人とともに組織の金に手をつけ、その恋人は惨殺される。
こつ然と姿を消した少女は母親からネグレクトを受けていた。
少女はどこに消えたのか?誰が少女を誘拐したのか?
前半の息詰まる展開はすぐれたサスペンスドラマだ。
そして、事件は最悪の結末を迎える。
しかし、ここからの展開が作品の本質部分だ。
たとえ親が最低の人間だったとしても、子どもは母親と暮らすことが幸せなのか。
人間は変わることができるのか。
正義の名のもとに犯した罪は許されるのか。
そもそも正義とはなんなのか。
正しいと信じて行動した結果の責任は、どこまで負うべきなのか。
また、それは本当に負えるものなのか。
それぞれの登場人物が正しいと思った自分の正義を貫く。
その結果が複雑に絡み合い、ある者は死に、ある者は立ち去り、ある者は法の裁きを受け、ある者は再び元の世界に戻り、ある者は一生消えない十字架を背負う。
本作品を観終わったあとの気分は重苦しい。
しかし、とても考えさせられるすばらしい映画である。
今ならHuluで観ることができる。是非多くの人に観て欲しい作品である。
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