こんにちは!46歳の男ですけどなにか? @kun_maa です。
ディスカヴァー・トゥエンティワンが、U25世代の読者をターゲットにしたU25 SURVIVAL MANUAL SERIES という本の第1弾として発行されたのが本書です。
僕みたいな中年男はターゲットに入ってないと思いますが・・・
読んじゃったもんね!べー!(笑)
「自分の強みをつくる」(伊藤春香(はあちゅう)著)
そして、「はあちゅう」がやりたいことを叶えていく過程が軽快な文章で、非常に読みやすく書かれています。
最初は、自分でキャラ作りをしてそれを演じ続けるなんて、なんか無理しちゃってけっこう"痛い本"なんじゃないの?と思いながら読み始めました。
本当の自分なんて探したって見つからないから、理想の自分を演じるというのは、一歩間違えれば役づくりに酔ったただの痛い人になってしまいかねません。
でも、そうならなかったのは自分のできること、できないこと、現実の自分と理想像を徹底的に洗い出し、的確に捉え、それを基に綿密に練られたキャラクターづくりと、それを行動に移して徹底的に演じることを繰り返すことができたからだと思います。
そして、演じ続けることを通して自分の描いた理想の自分になっていくという著者の姿勢には共感を覚えました。
本書は、本当になりたい自分になるためのひとつのモデルを示した優れたセルフブランディングの本だったのです。
おそらく著者は、書かれていない部分で相当な工夫と努力をされていると想像するのですが、本書には悲壮感はまったくなく、演じることを楽しむ著者の姿がありました。
46歳のおっさんがいうのもなんですが、著者の仕事や人生に対する考え方からは多くの気づきを与えられました。ああ、何て自分の浅はかなことよ・・・
特に「誰にでも好かれようとすると、傷つかない反面、当たり障りのない、目立たない存在になり、結果として何も成し遂げられない」という言葉は胸に刺さります。
装丁はきれいで女性向き、著者の手書きのメモもあってかわいらしい本です。
若干おちゃらけて書かれてはいますが、内容はとても濃い本。
強い自分をつくることは、弱い自分を受け入れること。
そして、目の前の与えられた舞台で楽しみながら全力を尽くすという著者の姿勢は今更ながら見習いたいと思いました。
読み終えて、あらためて帯にある「”なりたい自分”を”自分”にしちゃえ!!」という言葉がよく似合う本だなと思います。
すべての人が著者のマネをしても、著者のように生きることはできないと思います。
本書で書かれていることはあくまでも「はあちゅう」のつくり方、生き方なのですから。
でも、その根底にある人生に対する考え方や態度は十分に若い人の生き方のモデルになると思います。
20代の女性が読むと一番しっくりくるのかもしれません。
でも、若い男性、そして僕のような中年にも、そして自分の強みがなにかわからないと感じている人、なんだか生きづらいと思っている人、「個性」について悩んでいる人にオススメの一冊です。