こんにちは!頭が固くて柔軟性に欠ける @kun_maa です。
アイデア? あー無理無理!俺、頭固いからそういうのは苦手なのよ。
そういうのは、ほら若い人の方が発想が豊かでいいんじゃないの?
・・・僕はそういう人間です。
そう、この本に出会うまでは。
「Evernoteとアナログノートによるハイブリッド発想術」(倉下忠憲 著)
本の帯には、次のように書いてあります。
・情報は捨てるな!アイデアの地層を作れ!
・ハイブリッド式 アイデアの教科書
この3つでほぼ、本書の概要は言い表せているように感じます。
僕は最初、「倉下さんの新著?たぶんEvernoteと手帳を使って効率よく物事考えようよ的な本なんでしょ」と思っていましたが、内容はかなり違っていました。
確かに、基本的なツールとしてのEvernoteやiPadの紹介、メモや様々な連想法、1人ブレストやマインドマップの活用法などのノウハウについても触れられていますが、本書の肝はアイデアを生み出すための一連の過程をどのように進めていくかという発想術についての著者の考え方の解説にあります。
タイトルの「Evernoteとアナログノートによる」が「ハイブリッド発想術」より文字が小さいのはそういうことだったのか・・・(勝手な想像だけど)
アイデア作りを畑に例えた解説は非常にわかりやすいし、各章ごとに設けられたまとめも親切です。
これは、何からどんなふうに取りかかったらよいかわからない僕のような初心者には、とっかかりのハードルを下げてくれるよい仕組みだなあと思いました。
まずは、1日1メモから始めています。
僕はこの手の本だと、「これさえやれば(使えば)あなたも今日からアイデアマン」のように、とかくツールの使い方や完成されたスタイルの導入などが強調されがちな印象を持っています。
本書のいいところは、ツールやノウハウの役割はもともと持っている自分の力を引き出すことに過ぎないこと、本書で紹介しているやり方を一度に全部取り入れようとしても挫折することに言及し、大切なことはまずは始めてみることだと言ってくれているところです。
誰にでもあるアイデア畑の存在を知り、なにはともあれ始めてみようかなという気持ちにさせられる本でした。
読みっぱなしにしたら意味はないので、ちゃんとエクササイズに取り組みながら、自分なりの方法を作っていきたいと思います。
アイデア? いいよ、いくつか考えてくるよ。まかせとけよ。
そんな自分を想像しながら。