[ま]ぷるんにー!(พรุ่งนี้)

ぷるんにー(พรุ่งนี้)とはタイ語で「明日」。好きなタイやタイ料理、本や映画、ラーメン・つけ麺、お菓子のレビュー、スターバックスやタリーズなどのカフェネタからモレスキンやほぼ日手帳、アプリ紹介など書いています。明日はきっといいことある。

[ま]「崖っぷち『自己啓発修行』突撃記 ビジネス書、ぜんぶ私が試します!」@kun_maa

こんにちは!自己啓発という言葉には、未だそこはかとない怪しさを禁じ得ない @kun_maa です。
 
「崖っぷち『自己啓発修行』突撃記 ビジネス書、ぜんぶ私が試します!」(多田文明 著)

 
 
本書の帯にはこうあります。
「世を賑わす成功本、ビジネス書。本当に『夢を叶えて』『年収10倍』は誰でも実現可能か?ベストセラー『ついていったらこうなった』の一発屋では終われない著者が、速読・整理法・プレゼン術など、あらゆるノウハウの体験取材を敢行。壮絶な挑戦の末につかんだ”成功法則”とは?」
 

世にあふれる自己啓発書、ビジネス書50冊を実際に著者が読み、身につけた思考やスキルを使って様々な出版社やラジオ局、新聞社などに自分の企画を通すことを目的に書かれた実践レポートです。

 
著者はビジネス書を読むことで、速読、整理法、会話術、発想法などあらゆるノウハウを養って体験取材を重ねていきます。
 
当初こそ、ダメダメで企画も電話口でいいようにあしらわれ全く相手にされない著者ですが、速読法をそれなりに身につけて、順調に自己啓発書を読み進められるようになる頃から少しずつ変化が現れます。
 
そして、3つのカテゴリーの発想法(学者スタイル、マスコミスタイル、コンサルティングスタイル)と会話術を上手く自分の中に取り込み始めたことで、最終的にいくつかの企画を実際に通すことができました。
 
個々の自己啓発書などの中身への言及はあまり詳しくはありませんが、ともかく体験記としてはおもしろいです。
 
でも、実際に企画は通ったとはいえ、それが全て自己啓発書などで得たスキルによるものかと言うと、それだけではないと感じました。
 
もともと、まじめな性格の人だったことや多くの失敗を重ねたことも成功に結びついていると思います。
 
帯にあるような「壮絶な挑戦の末につかんだ”成功法則”」なんて大袈裟なものはまったくなく、著者自身も最後に次のように述べています。

この1年は長かったようでもあり、短すぎたような感もある。私の自己啓発修行はまだ道半ばであるが、確実に言えるのは去年とは比べものにならぬほど仕事に対してアグレッシブな気持ちになってきている。(中略)「あきらめなければ決して敗者になることはない」(多田文明
ふと思いついたこの言葉を手帳にメモした時、私はこの一年間さまざまな書籍から学んできたノウハウや知見からも急に自由になれたような気がして、「もうビジネス書を読まなくても大丈夫そうだな」とつぶやいた。 P.230

ビジネス書や自己啓発書は、エンジンに例えるとガソリンにあたるという言葉は時々聞きますが、結局は本書においても、ビジネス書や自己啓発書から得たと思われるノウハウや知見というよりも、「なんかしらんけどやる気でた」ってことなのでしょうね。
 
読後になにか得られるという期待は持たずに、単純に体験記として楽しめる本です。
 
それにしても、ライターって仕事も大変なんだなと思いました。
 
ちなみに、著者のベストセラーはこちらの本です。
 
 
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