[ま]映画「ヘルプ〜心がつなぐストーリー〜」/これはガチでいい映画 @kun_maa
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特に期待をしたわけでもなく、なんとなく手に取った映画がすばらしいものだと、すごく得した気分でうれしい気分になりませんか。
僕にとってはこの「ヘルプ〜心がつなぐストーリー〜」がそうでした。
観終わった後に知ったのですが、この作品、公開当初はほんの少数の映画館でしか公開されなかったにもかかわらず口コミで大ヒットした映画なんだそうです。
原作は世界で1130万部突破のキャスリン・ストケットのベストセラー小説。
そんなことも知らなくてなんだかどうもすいませんって感じです。
......だって知らなかったんだもん。しょうがないじゃん。
でも、そういう予備知識無しで観たから余計に感動したのかもしれません。
そこは、黒人と白人との隔離政策が当たり前のように行われている土地です。
<あらすじ>
1960年代のアメリカ南部。
大学から故郷に戻った作家志望のスキーター(エマ・ストーン)は、“ヘルプ”と呼ばれる黒人メイドを差別する白人上流社会に疑問を抱き、メイドのエイビリーン(ヴィオラ・デイヴィス)に取材を申し込む。
初めは頑なに断るが、親友のメイド、ミニー(オクタヴィア・スペンサー)を巡るある事件をきっかけに、重い口を開きはじめるエイビリーン。
社会からの報復を恐れながらもスキーターの執筆に協力する彼女たちの“心の声”は、やがて一冊の本となり世の中に驚くべき変革をもたらすことに―。
(作品公式ホームページから引用)
黒人差別が激しいと言われるアメリカ南部でも、特に差別がひどいというミシシッピ州。黒人の子供が一度でも使った教科書は白人の子供が使うことは許されず、白人専用タクシーが存在し、建物の入口も別、トイレも同じものを使用することは許されません。
この作品が扱っているテーマはすでにお分かりかとは思いますが「人種差別」というとても重いものです。
それにもかかわらず全編を通して決して暗くならず、むしろ明るく楽しい印象を受ける作品です。
だからといって人種差別というテーマそのものを軽く扱っているわけではありません。
あくまでもシビアに、そして理不尽な差別についてしっかりと描いています。
そこがこの作品のすばらしいところで、1960年代当時のファッションや町並みのカラフルさ、主要人物の人物描写、ストーリー展開のどれもが優れているために明るい雰囲気を醸し出すことができているのだと思います。
暗く重いテーマをくすんだ色でシビアに悲壮感漂わせて描くことはある意味簡単なことでしょう。
しかしコメディかと思わされるような明るさと、ややオーバーアクション気味の演技、笑いまでもを織り込んで、これだけ感動的に作り上げるのは並大抵のことではないと感じました。
偽善と傲慢に満ちた白人上流社会を痛烈に批判しながらも、それを変えていくのは小さなひとりひとりの勇気であることをユーモアを交えながら教えてくれる素晴らしい映画です。
おっちゃんすっごく感動しちゃって、なんだか大切なものを教えてもらいました。
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