[ま]夢の知らせと宝くじ @kun_maa
日本に住んでいた1人のタイ人が里帰りでタイの実家に帰りました。
仮にその人をAさんとしましょう。
Aさんは帰省先で急病になり、そのまま帰らぬ人となりました。
Aさんが亡くなった日、日本にいたAさんの友人である2人のタイ人(Bさん、Cさんとします)の夢にAさんが現れてタイの宝くじの番号を告げたそうです。
その夢を見た時点ではAさんが亡くなったことを知らなかったBさんとCさんは、翌日会った時にこんな夢を見たんだという話をお互いにしたそうです。
するとそれぞれの見た夢の内容もAさんに告げられた番号も同じものだということがわかり、驚いた2人はすぐにタイのAさんに電話をしたところ彼女の親族が電話に出て昨夜Aさんが急死したことを知ったのです。
BさんとCさんは「きっとAさんがお別れを言いに来て2人のために宝くじの当選番号を教えてくれたんだ...」と考え、その番号を日本でタイの宝くじを売っている男(いわゆるノミ行為で違法なんだけどさ)に大量に申し込みました。
数日後、当選番号が発表されると2人が購入した番号は見事に大当たり。
それぞれ300万円ずつの現金を手に入れたBさんとCさんは大はしゃぎでタイに行き、本当かどうかはわかりませんがAさんの霊のためにお寺にたくさん寄付をし、お坊さんにお経をあげてもらったそうです。
とはいえやはりそこはあぶく銭。相当な豪遊をしたような話も小耳に挟みましたが。
それにしても不思議な話があるものです。
亡くなった人が夢に出てきて宝くじの当選番号を教えてくれるというのはタイではけっこう聞く話みたいです。一種の都市伝説的なものかもしれませんけど。
BさんとCさんが日本に帰ってきて少し経ったある日のこと。
Bさんのご主人が事故で突然亡くなりました。
そして全く同じ日にタイに住んでいるCさんのお父さんが急病で亡くなったそうです。
これは単なる偶然なのか。Aさんが宝くじの代償に2人の大切な人を連れて行ったのか......
噂好きのタイ人たちのこと。この件に関しても様々な噂を耳にしましたが、真実は僕の知り合いのタイ人たちにもわかりませんし、もちろん僕なんかにわかるはずもありません。
ただ、BさんとCさんが2人とも次は自分の番だと本気で怯えているという話を聞くと、もしかしたら彼女たちには誰にも話していない、何か裏の話があるのかもしれません。
そう、Aさんの恨みをかうような何か........
その後すぐに僕は転居してしまいその街のタイ人たちのコミュニティとは縁が切れてしまったので、BさんとCさんがどうなったのかは知りません。
でも日常の雑談で黒魔術だの呪いだの幽霊だのという話がごく自然に交わされるようなタイ人たちの中でのこと。立て続けに起こった不思議な話の結末には何が起こっても不思議ではありません。呪いは共通の文化内で有効だという話もありますしおすし。
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