[ま]都内で味わえる徳島県上勝町のクラフトビール「ライズ&ウィン ブルーイングカンパニー カミカツ タップルーム」がステキだ @kun_maa
人口約1,700人の小さな町徳島県上勝町は、ごみゼロの持続的な循環型社会を目指すゼロ・ウェイスト タウンとして有名です。
そんな上勝町のマイクロ・ブリュワリーが「RISE & WIN Brewing Co. KAMIKATZ TAPROOM(ライズ&ウィン ブルーイングカンパニー カミカツ タップルーム)」を東麻布に出店しているのをご存知でしょうか。
ガラス張りで丸見えの店内は、ゼロ・ウェイストタウンの思想を取り入れて廃材を使用したインテリアなどが素敵です。
タップルームの看板までかっこいい。
僕が訪れたときはオリジナルビールが3種類、ゲストビールが5種類の計8種類のクラフトビールが楽しめる状態。
本当は8月中にIPAも完成してオリジナルビールが4種類になっているはずだったのですが、ちょっと上手くいかない部分があって仕上がりが遅れているそうです。
オリジナルビールは全て1パイント1,200円、3/4パイント800円。
まず代表作の「KAMIKATZ LEUVEN WHITE(カミカツ ルーヴェン ホワイト)」から。
上勝町特産の柚香の皮を香り付けに使用しているホワイトエールです。
もともとポン酢用に果汁をしぼった後に捨てられていた柚香の皮を再利用したという上勝町らしいビール。思っていたよりも柚香は目立たず(いい意味で)、軽く柑橘系の香り程度の控えめさ。小麦と酵母由来のベルジャンホワイト特有の香りの方が強く感じました。飲み口はとても軽くすいすい入ってしまいます。苦味はほぼないのでビールの苦味が苦手な人におすすめ。
コースターもかっこいいでしょ。これは上勝町にある本店の名前のコースターですね。
タンクとタップがずらっと並んでいる前のカウンター席で飲みたかったんだけど、この日はあいにく満席でなんとかひとりでテーブル席に潜り込むのがやっとだったんです。
2人以上で行く時は予約した方が安心だと思います。
タンクについているタップは全て本物の鹿の角。スッゲーかっこいいですよね。
そのほとんどを廃材や端材を利用しているという店内のインテリアは一見の価値あり。
例えばこのカウンターの丸太もそうです。
全体的に落ち着いた印象の店内の雰囲気は、上勝町と都会のいいとこ取りな感じでかっこいい。
さっきから「かっこいい」を連発しているけど本当にそうなんだから仕方ない。
ちなみに僕の席の上には空き瓶を利用したシャンデリアがありました。かっこいい。
美味しいルーヴェン ホワイトを飲みつつ店内の雰囲気を存分に味わいながら見とれているうちに、おつまみで注文した「四国産鹿肉のソーセージグリル」(900円)が到着。
お皿代わりの木材はもちろん端材を利用。
塩とマスタードは少なめに、肉の旨みをしっかり味わうのがたまらんです。野趣あふれる鹿肉はクセもなく、ぎゅっと旨味が詰まった肉感は美味い!の一言。付け合わせのズッキーニと人参も美味しくグリルされていてほんと幸せ。
合わせるのはルーヴェン ホワイトでもいいけど、もう少し重いビールに合わせると良さそうなしっかりとした鹿肉の存在感。
ということで鹿肉に合わせるため、2杯目の「KAMIKATZ PALE ALE(カミカツ ペールエール)」に突入。まあ理由はなんでもいいんだ。美味しいビールが飲みたいだけなんですよ。
柑橘系とパッションフルーツのようなアロマが気持ちいいペールエール。若干スパイシーで甘い風味も感じるフレーバーがスッキリとしつつも、いい感じにコクもあって鹿肉にもよく合います。しっかりとした飲み心地のペールエールらしいペールエール。
僕はこういう感じのペールエールは好きです。
二つ目のおつまみは「上勝産シイタケのベルジャンソテー」(700円)。これがまたすんげー美味しいんですのよ、奥さま。
熱々なのでなべ敷き代わりに使われているのはもちろん材木の端材。ごみゼロの精神。
上勝産のシイタケは大きさは普通だけどとっても肉厚。シイタケの旨みとニンニクとオリーブオイルと唐辛子の組み合わせが絶品です。
ベルジャンソテーってよくわかんないけどベルギー風のソテーってことだよね。味わいはアヒージョみたいって言ったらわかりやすいかな。
もちろんペールエールとも相性バッチリ。タップルームといいつつ料理の充実度がハンパないですね。
オリジナルビールの最後となる3杯目は「KAMIKATZ PORTER STOUT(カミカツ ポータースタウト)」。お店の人によると日本地ビール協会「アジア・ビアカップ2016」銀賞受賞したビールだそうです。
第一印象は甘さを強く感じるスタウト。いい焙煎香と合わさってまるで焼き芋のような風味も感じたので、お店の人に聞いてみるとローストした鳴門金時を加えているそうです。飲みやすいといえば飲みやすいけどボディはそれなりにしっかりとしているので、すいすい飲むというよりはじっくり味わいたいタイプですな。これは美味しいスタウトだと思います。
ポータースタウトに合いそうだと思ったので「ドライフルーツの盛り合わせ」(1,200円)も注文してみました。お皿代わりの木材はもちろん端材。
ゼロ・ウェイストが徹底してます。気持ちいいくらいに。
内容は、ぶどう、パイナップル、バナナ、白イチジク、黒イチジク、柿の6種類。
どれも自然な甘さがポータースタウトにバッチリ合ってとても美味しいです。
一番気に入ったのは白イチジクと黒イチジク。
もうこれだけ一日中食べていたいってくらい美味しい。写真は黒イチジクね。
すっかりいい気分でトイレに行ったらトイレもかっこいい。全面的に KAMIKATZ で埋め尽くされていてすごいな。
ビールの量り売りもしています。これはリターナブルボトル。ごみを出さない徹底さ。
でも今回はビールの量り売りではなく、オリジナルの3/4パイントグラスをお土産にしました。なんで2つかは内緒です。
素敵な袋は上勝町のおばあちゃんたちの手作りで、本来はこの袋も商品だそうです。
袋はおまけしてくれました。素敵だな上勝町。
いい雰囲気と美味しいビールと料理にすっかり魅せられて、いつかは上勝町にある本店にも行ってみたいななんて思いながらの帰り道。
ふと見上げたら東京タワーと目が合いました。
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