辛さと痺れのレベルがそれぞれ選べる本格派四川坦坦麺のお店「阿吽(あうん)北浦和店」に行ってきました。
目的はすでに5辛まで喰らっている担担麺の辛さと痺れのレベル最高位である6辛にチャレンジすること。
ちなみにこのレベル6は、レベル5の経験者のみ注文することができるという辛さと痺れの極み。目安としてレベル5の10倍の辛さだそうです。
店員に尋ねられたときにビシッと答えられるように心の準備万端整えて行ったのに、レベル5の経験者かどうかは特に聞かれなかったけどな。
レベル6は使用する辣油と花椒の量がスペシャルに多いのでしょうか。通常よりも100円増しの料金です。
追加料金を払ってまで痛い思いをしたがるというのは何かちょっとドキドキする背徳感があっていいものですね。
カウンター席で待つこと数分。つゆ無し担担麺レベル6が キタ━(゚∀゚)━!!!!!!!
このむせ返るような花椒の量!
舞い上がる香りだけでも鼻腔粘膜が麻痺して鼻血が出そうです。
反対斜面をのぞきこむと、まるで麺全体からジワリと滲み出した辛い成分が底に溜まったかのような辣油が静かにとても静かにたたずんでいます。
よくかき混ぜてお召し上がりください!という店員さんの声に反応した僕の手は箸をぎゅっとつかんで怒りをぶつけるかのように激しく、そして祈りをこめるように厳かに麺と花椒と辣油とひき肉と水菜を混ぜ込んでいったのでした。
はぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜あ!
南無阿吽担担麺激混専心摩訶般若波羅蜜多阿吽担担麺薩婆訶!喝!喝!
写真はかなり端折ったけど心を込めて混ぜ込みました。
どうです、この神々しいまでの辛味と痺れにまみれた麺の姿は。なに?ぐちゃぐちゃすぎて汚らしいだって? (メ`Д゚) 〆じゃかましわいっ★彡
モチモチの太麺に余すところなく絡みついている辛味と痺れ。とてもスパイシーな香りに視界がボヤけます。
この麺を勢いよくズルズルとすすったらアウトです。完全に咳き込みます。
ゆっくりゆっくりと唇と歯を使って麺を手繰り寄せていきます。少しでも息で麺を吸い込もうとすると、刺激が気管に流れ込んでくるので迂闊に息もできません。
こういう時はタイ人の麺の食べ方が役に立ちます。ズルズルと音を立てて麺をすする習慣のないタイ人は、麺類を食べる時にレンゲに一口分を乗せて口に運びます。
こうするとズルズル音はしないし、唐辛子をたっぷりと入れたタイのラーメンを食べる時にむせる心配もありません。
これがこの担担麺レベル6を食べるのには最適な食べ方。思わぬところでタイ式が役に立ちました。
肝心なお味の方はどうかというとこれが意外と美味しいです。辛さと痺れで味がわからなくなるんじゃないかと心配していたのですがちゃんと担担麺してます。
辛さと痺れだけじゃなく、ゴマの風味と肉やタレの旨味もちゃんとわかります。不思議だなあ。
だって辛さは言うほどたいしたことないんですけど(僕は辛いの得意なんで)、痺れはこれを考えた人は頭がおかしいんじゃないかって思うほどの痺れなんですよ。
いくらなんでもやりすぎだろって。
唇に電極を挟んで常に電流が流れている感じ。唇も口の中もビンビンに痺れます。それなのに味はしっかりとわかるんです。そしてこの激しい痺れがやがて快感に...
どうしてもダメなときは、水を飲むと痺れはかなり楽になります。辛さには効果がないけど痺れには水がよく効きます。
痺れる口の中の粘膜の快感に我を忘れそうになったら、この痺れ方はどうかしているだろ!って怒りとともに水を流し込みます。なんで怒っているのかよくわからないけど。
麺をあらかた食べ終わった後に残ったひき肉や干しえびなどに辣油と花椒が染み込んだ物体はかなりヤバそうですが、食べてみると旨味が凝縮されていてとても美味しいので残さずに食べ尽くしましょう。
これにご飯も合いそうだけど、冷や飯じゃないと口が壊れそうです。
もちろん完食です。
辛さは得意な人ならレベル6は全然OKだと思います。
問題は痺れの方。口が痺れる感覚って普段そうそうないじゃないですか。
だからこれはやっぱり最初は低いレベルから慣らしていった方がいいと思います。
いきなり激しいのが好きって人は無理に止めないけどさ。
大満足の一杯!ごちそうさまでした。
レベル6は制覇したけど、とても美味しい担担麺をまた喰らいに行きます。
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