[ま]奥多摩でクラフトビールが楽しめる古民家ブルーパブ「Beer Cafe VERTERE(バテレ)」が最高だ @kun_maa
新宿から中央線と青梅線を乗り継いで約1時間半くらい。
僕の住む川越からだと八高線や青梅線を乗り継いで約2時間。ここは本当に東京なのかって割と真剣に思ってしまうくらい緑が豊かな終着駅奥多摩に到着。
奥多摩駅前(出口は1つ)の小さな路地を入っていくとすぐにその店は見つかります。
路地の入り口はここ。柳小路っていうんですね。この看板がないと気がつかずに通り過ぎてしまいそうなほど細い道です。
これが「Beer Cafe VERTERE(バテレ)」だ!
路地に入ってすぐにバテレの看板が見えてきます。なんかちょっとワクワクするようないい感じでしょ。
これがお店の門。さすが築70年の古民家を改装しただけあっていい門構えですね。
看板をよく見ると「醸造所」って書いてあるとおり、ここの約90坪の敷地内にはビールの醸造所と出来立てのクラフトビールが楽しめる併設のブールーパブがあるのです。
門をくぐるとまるで田舎の知人の家にでも遊びに来たような錯覚に陥ります。あれ?マジでお店あるの?って感じ。
とことこと歩いていくと、ハイキングや自転車のツーリーング、川遊びなどの帰りに訪れている多くのお客さんの姿と声が。その多少の騒がしさを含んでも、とってものどかな空間です。
こちらはビアカフェ本体の古民家。
建物の外にもテラス席があります。暑い季節は天気が良くて、日差しが強すぎなければ外で飲む方が絶対に気持ちいいです。
お店の中はこんな感じの手作り感あふれる木の内装。古民家の味わい深い落さと木のぬくもりを感じる空間です。
一応エアコンは設置されていたけどこの日は外の方が涼しくて気持ちよかったです。
先に席を決め、注文と会計は店内のカウンターでキャッシュオンでやっています。ビールはそのまま自分で席まで運び、料理はお店の人が後から届けてくれます。
ビールのタップは全部で10個。
PROTO Series というほぼレギュラー化しているオリジナルビールが5種類。Experimental Seriesという季節限定のオリジナルビールが2種類。
ゲストビールが3種類。という10種類のビールが通常のラインナップのようです。
その日に飲めるビールはタップの上にある黒板で確認できます。
僕が訪れた時にはすでにセッションエールとExperimental Seriesのうちの1種類が売り切れていました。残念!
注文したビールと料理について
建物内は意外と混み合っていてけっこう暑かったので、店員さんのおすすめで外のテラス席へ。そよ風と緑と下から聞こえてくる川のせせらぎがとても心地いい席でした。
まず1杯目はクリームという名のビール。なんてきれいな色なんだろう。
酵母の香りと麦のほのかな甘みに加えて、少し酸味も感じるとてもやさしい味わいのビール。セゾンっぽい爽やかさと旨味も感じてなかなか美味しいです。
苦味はほとんどありませんが、飲んだ後に少しだけ残る苦味が気持ちいい。
おつまみ一品目は「とりはむ 奥多摩産わさび醤油添え」(600円)。量はそれほど多くありませんが、自家製の「とりはむ」はパサつきもなくしっとりとしてとても美味しいです。そのままでもイケるけど、わさび醤油でいただくとさらに旨味が増してつまみにピッタリなのです。
2杯目はExperimental Seriesからスパイスヴァイツェンをチョイス。これも色味がきれいだなあ。美味しいビールは姿も美しいってどこかで読んだけど、こういう姿を見ると本当だよなあって思います。
これはみかんピールとコリアンダー入りのヴァイツェンだそうです。それでスパイシーヴァイツェン。酵母と小麦由来の独特のヴァイツェン香はあまり強くなく、その分コリアンダーの香りがよく感じられるスパイシー感あるビールです。
みかんピールの香りはよくわからないのですが、飲んでいるとフレーバーの中にかすかにみかんの風味を感じる時があります。これも飲みやすくて美味しい。
とりはむとの相性もよかったです。
空気のいいところで、ひとり静かにビールを味わいながら空を見上げるといい具合に雲が出ていて暑すぎず超気持ちいい。
後ろを振り返れば緑がいっぱい。ここから姿は見えないけれど、向こう側に見える山との間にある多摩川のせせらぎがよく聞こえます。
足元はもちろんビーチサンダル。
奥多摩までここのビールを飲むためだけにやってきた甲斐が十分あります。気分は最高。おひとりビールリゾート。短パンにすればよかった。
最高の気分で美味しいビールもグイグイ進みます。全部Lサイズ(500ml)で飲んでいるのですがいくらでも入りそうです。
3杯目はゴールデン!やっぱりきれいなビール。前の2杯と比べると透明感があります。
すっきりとした飲みやすさの中にかすかな甘みを感じます。酔っているとわからなくなる程度に蜂蜜の香りがします。蜂蜜が入っているのかな?聞くの忘れました。気にしながら飲んでみるとフレーバーにも蜂蜜を感じる時があるおもしろいビール。
とても飲みやすいのでゴクゴクといけちゃいます。アルコール度数も4%と低めだし。
ちょっと甘みを感じるビールには酸っぱいものを合わせたくなります。
そこでこれが自家製ピクルス(400円)。
野菜は自家製ではないそうです。ちゃんと聞きました。
酸っぱいものがあまり得意ではない僕でも美味しくいただける程度の強過ぎない酸味と野菜の旨味が美味しいピクルスです。
こんなふうに美味しいピクルスと一緒にそよ風に吹かれせせらぎを聞きながら飲むゴールデンが心から美味しいと思う。もうこれだけですごい多幸感に包まれるのです。
ゴクゴクと飲んじゃうとやっぱり500mlなんてすぐになくなっちゃうよね。
柑橘系の香りのIPAとはもちろん風味が違って、こちらはカラメル香が効いています。
苦味もしっかりと感じられて、今日飲んだ中では一番ずしりとくる飲み心地。苦くて美味い!カラメルの香りも苦さによく合ってます。やっぱりIPAは好きですね。じっくりと味わいたいビールです。
いつもはそれほどつまみを食べないのですが、やはり空気が美味しいせいでしょうか、全体の雰囲気がいいからでしょうか。
もう一品くらいがっつりとつまみたい気分になりました。そこで注文したのがフィッシュ&チップス(700円)。
そういえばフィッシュ&チップスを食べるのは初めてかもしれません。これがボリュームがあってとても美味しい。
タルタルソースにつけて食べるのはもちろん美味しいし、残っていたわさび醤油で食べるとサッパリとしてまた美味しい。こりゃクセになります。
苦さとカラメル香のレッドIPAと合わせるのもいい感じ。
さて気がつけばもう次は5杯目。
これで売り切れ分を除いて今日の自家製ビールは制覇することになります。
ヴァイツェンの登場です。
こちらはなんていうかヴァイツェンらしいヴァイツェン。王道のヴァイツェンって感じの風格。2杯目で飲んだスパイスヴァイツェンとは全く別物です。
バナナのようなフルーティな香りはありますが、フレーバーは完全にヴァイツェン酵母の独特の風味が勝っています。色合いもとてもステキでまるでバナナジュースみたい。
ヴァイツェンの独特な香りが苦手な人には辛いかもしれないなって思うくらいにはヴァイツェンしてます。美味しいです。
ヴァイツェンを飲み終わった時点で、まだフィッシュ&チップスが残っていたのでゲストタップも1杯飲んでみました。
お店の人に聞いて決めたのが、トムトーバーフェストというアメリカのジョージタウンブリューイングのビール。お初です。
IPAではないけれどがっつり系の味わいとのことでした。
実際に口に含んでみるとカラメル香とスモーク香をけっこう感じ、アルコール感がかなりあります。アルコールは6.5%なんですけどね。それ以上のアルコール感。
苦味もそこそこありますが、とにかくアルコール感が舌と鼻にきます。まずくはないんだけどバテレのオリジナルビールのやさしさに包まれた後だとイマイチ感が拭えません。バテレのビールのほうが断然美味しいです。
バテレ最高
飲み終わってから、最後にブログを書いていることをお店の人に話して醸造所のタンクをちょっとだけ見せてもらいました。すごく忙しそうにしていたのに無理を快く聞いてくれてありがとうございました。品切れだったセッションエールもだいたい1週間後には復活するそうですので、もうあるかな。
夏はとにかく忙しいので、落ち着いた頃にまた来ればいろいろお話もできそうとのことでした。
奥多摩のとても小さなブリュワリーのとても気持ちのいいブルーパブ「Beer Cafe VERTERE(バテレ)」。ビールも料理も雰囲気も最高でした。
こういうブリュワリーは、夏の繁忙期だけではなく寒くなってからも訪れて微力ながらも応援したいって思います。
もともとスタートはクラウドファンディングだったそうですし。応援したくなる要素は十分兼ね備えているのではないかと。
バテレ最高!
お土産にバテレのオリジナルパイントグラスを買いました。自分用と友だち用。使い心地いいです。
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