埼玉県坂戸市に本社を置く大正12年創業の老舗醤油店「弓削多醤油(ゆげたしょうゆ)」が、同じく埼玉県日高市にある加藤牧場とコラボして生まれた醤油アイス「醤くりーむ(しょうくりーむ)」を食べました。
アイスクリームのくせになぜシュークリームと引っ掛けたダジャレを採用したのか、そのネーミングの意図はわかりません。こういう田舎っぽい名前は好きだけどね。
醤くりーむ自体はもう随分前から販売していたようです。10年以上前とか?
僕のアンテナが低いために観測範囲で見かけることもなかったのですが、先日イトーヨーカドーでなんとなく覗き込んだアイスクリームケースの中で、ハーゲンダッツの横にたたずむ彼らを発見したのでした。
醤くりーむの種類は「豆つぶ」と「マーブル」の2種類。どちらも醤油味です。
醤くりーむ「豆つぶ」
加藤牧場の新鮮なしぼりたてミルクでつくったアイスに、弓削多醤油の「高麗王むらさき」という「原材料2倍、発酵期間2倍」の贅沢な醤油で味付けをした醤油アイスに香ばしい大豆のつぶを練り込んでいます。
だから「豆つぶ」。
ダジャレな名前のアイスなのにそこは捻りもなく直球勝負なところがなんか素敵。
種類でいうとアイスクリームではなくてアイスミルクなんですね。
フタを開けるとなんとなく醤油の匂いがします。外国人が成田空港に降り立った時に感じる匂いもこんな感じなのでしょうか。
僕は日本人であるがゆえに、アイスミルクという異質なものに混ざり込んだことでようやく醤油の匂いをほのかに感じることができたのかもしれません。無意識の意識化。
アイスミルクに分類されてはいますが、なかなか濃厚で美味しいアイスです。
その濃厚さを演出しているのはもしかしたら醤油の旨味なのかもしれません。
大豆の豆つぶはアイスの中でふにゃっとしていますが、黒くて香ばしい匂いが口の中に広がります。醤油の匂いは意識しないと溶け込んでしまって分からなくなります。
最初はアイスに醤油なんて美味いのかよ?キワモノじゃないの?って思ったのですが、これが意外と合うんです。
不自然さが全くなく、醤油の匂いも塩加減もすっかりアイスに馴染んでしまって甘みや旨みをさらに引き出しています。そして香ばしい大豆がさらにアクセントを加えるわけです。思い出すとヨダレが出ます。美味いです。
それほど大きくはない(100ml)ので、あっという間に喰らい尽くします。もっと食べたい...なんだマーブルがあるじゃない。
醤くりーむ「マーブル」
こちらも加藤牧場の新鮮なしぼりたてミルクでつくったアイスに、弓削多醤油の「高麗王むらさき」で味付けをした醤油アイスですが、大豆が入らずに醤油がマーブル模様を描いているという趣向。
より醤油アイスらしさを楽しめるのではないでしょうか。
こちらも同じく種別はアイスミルク。
僕が思うに醤油の旨味と合わせるには、アイスクリームに分類されるような乳固形分や乳脂肪分が多いものよりもアイスミルクのほうがちょうどいいのではないかと。
アイスクリームに醤油を混ぜあわせると少ししつこい感じになるような気がします。
試してないので気がするだけですけど。
フタを開けた時にかすかに漂う醤油の香りはこちらの方がやや強い感じ。
表面に醤油色部分があるからね。
さすが醤油だけで勝負しているだけのことはあります。どういう感心なの。
大豆がない分、醤油の風味をより強く感じます。醤油くさいほどではないけど。
ちょっとしょっぱさも感じるし。もちろん嫌な感じではなくてね。
塩気が甘さを増し、醤油の旨味がアイスの濃厚さを増しているのは同じだけど、それが割とわかりやすいのです。
中はこのように淡いマーブル模様。
醤油がいい仕事をしているというのがストレートに伝わってきます。
これぞ醤油アイス!って感じ。
大豆の食感と香りもよかったけど、僕はこちらの方が好きだな。
そんなことを思いながらパクパク食べているとあっという間になくなります。
カロリーは書いてないから気にしないけど、2個なんて本当あっという間に喰らい尽くしてしまうほどの美味しさ。
シンプルで飾らないけど、醤油や大豆のつぶがアイスミルクに魔法をかけて美味しくしちゃってる不思議な「醤くりーむ」、好きです。
なかなか見かけないかもしれないけど、見つけたら是非お試しアレ。
同じものは見つからなかったけど他の醤油アイスも美味しそう。
「嵐にしやがれ」で柳葉さんが紹介! 醤油あいす(しょうゆアイス) 6ケ入り
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