昨日は来年度の事業計画に関する大事な会議がありました。
大事な会議とはいえ、体調もイマイチだし、気分はダダ下がりだし、当然やる気なんて欠片も見当たりません。
それでも僕だってオトナの端くれです。そりゃ丁寧に探してみましたよ。僕のやる気ってやつを。だけどやつはどこかに旅立ってしまったようです。
社会人として、そういう態度でいいのかっ!と詰問されれば「申し訳ございません!」としか言いようのない状態です。オトナとして体調管理がなってないっていうね。
それでも会議には立場上出なくてはなりません。
そして会議に出席する以上、終始沈黙を続けるわけにもいきません。
最初は腕を組んで何か考えていそうな風を装いながらの沈黙作戦に出たんですが、そんなものはすぐに見抜かれちゃいますよね。
下手をすればこいつ眠っているんじゃないかと思われて逆効果。マイナス査定です。
私は貝になりたいってくらい沈黙を守って、言いたいことは墓場まで持っていく覚悟だったのですが(もちろんそういう覚悟だけで中身は空っぽです)、上司から名指しで意見を求められてはさすがに無視するわけにもいきません。
いや、実は一回聞こえないふりをしたんだけど、ちょっと怒らせちゃったみたいで。
そこで僕がとったのが「重箱の隅をつつく」作戦。
【重箱の隅をつつく】
重箱の隅をつつくとは、どうでもいいような細かいことばかり取り上げて、口うるさく言うことのたとえ。(「故事ことわざ辞典」から引用)
同僚や部下が事業計画について説明している内容の中で、明らかに重要な部分ではない枝葉の部分について、とりあえずそれはどうでもいいんじゃん?って思われるようなことをほじくり返して質問し、答えに窮するとさらに追い打ちをかけるという嫌がらせ。
まさに「老害」と呼ぶにふさわしい。
こうなったら会議の内容を薄める元凶としかならない役立たずに徹しようと、半分ヤケになってキレ気味で重箱の隅をつつきまくってみました。なんでキレてんだよって。
いくら体調がイマイチで機嫌が悪くても、それはないんじゃない?って自分でも思いながら発言してしまうところに異常性すら感じてしまいます。⬅︎ わかってんならやめろよって話ですけどね。
そんな無意味で意地悪とも思われる発言を何回かすれば、上司も僕から無理に発言を引き出そうとはしなくなるはず...だったんだけど。
たまたま何回目かの嫌がらせで重箱の隅をつつき倒したつもりが、瓢箪から駒っていうんですか?意外と重大なミスの発見につながってしまって、老害転じて福をなすとでもいいましょうか、意図せず役に立ってしまったわけです。
もちろん、だから僕は優秀なんだ!とか言うつもりはサラサラありません。
重大なミスに気付いたのも僕ではなく説明者や上司だったわけですし。
だけど「重箱の隅をつつく」っていう嫌がらせに対して、なんだこの「老害」め!って、ハナっから相手が聞く耳を持たなかったら、もしかしたらこのミスは発見されず、後で困ったことになったかもしれなかったんですよね。
そう考えると、無意味で意地悪な「老害」としか受け取れないような相手の行動や発言に対しても、ちょっとは聞く耳を持ってみるっていうのもアリなんじゃない?って思った次第です。
どちらかというと、相手の発言に対して理不尽だ!無駄だ!無意味だ!と思ってしまうと、バッサリ切り捨てて聞く耳を持たない僕には反省するところも多く、自分の反面教師的な態度を、優秀な相手の鏡が見事に照らし出すことで、自らの恥部を進んで晒してしまったみたいな気がして恥ずかしかったです。ほらほらご開帳だよ!ってね。
恥ずかしさのあまり、その後は発言を控えめにして「いえ、特にありません」ばかりを繰り返す壊れたテープレコーダーみたいになってました。
壊れたテープレコーダーっていう表現自体がおっさん臭くて通じないって話もありますが。テープレコーダーって何?って割と真顔で聞かれたりしますから油断大敵です。
とりあえず今日のところは、重箱の隅をつつくっていうのも悪いことばかりじゃないんだねってことで。
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