栃木県真岡市では、ひとり暮らしの高齢者世帯から優先的に300世帯、24時間人感センサーによる見守りを行うシステムを平成26年度予算で導入するといいます。
これは、ひとり暮らし世帯の居間の天井などに人感センサーを取り付けて、24時間その動きを監視するというもの。
これまでも真岡市では、市内のひとり暮らしの高齢者世帯を中心に、ボタンを押すと消防署に通報がいく装置を設置してきたそうです。
でもその装置だと、ボタンを押すことができないような緊急時に対処できない可能性もあるということで、人感センサーを使った新しいシステムの導入に踏み切ったということなのですが、これがなんだかちょっとダメなんじゃないかと思うのです。
この新システムでは確かに24時間、人感センサーで高齢者を見守ることになるのですが、監視カメラを設置しているわけではないので(設置していたらそれはそれで人権問題だけど)、人感センサーが24時間なんの動きも感知しなかったときに警備会社に通報が届いて警備員が駆けつけるというシステムなのです。
24時間動きがないって....それはもう亡くなってますよね。
見守りって、ひとり暮らしの高齢者の無事を確保するためのものじゃないの?
念のため確認なんですけど、孤独死発見システムじゃないですよね?
これって見守りシステムとしてはどうなんでしょう。
イザというときにボタンを自分で押せるシステムの方が、まだいいような気がするんですけど。
この新システム、他にも火災の発生を感知する熱センサーや、月に一度安否確認のための警備会社による家庭訪問もセットになっているようですが、これも孤独死発見システムを補完するだけのような気がして、なんだかなあって感じです。
せっかく税金を使って市民のためになることをしようっていうのなら、もっとよく考えたほうがいいのでは?って思うのは僕だけではないはず。
それとも見守りの名の下で真の目的は....なんて深読みをしてしまいます。
これはかなり不謹慎でした。どうもすいません。
新システムの導入にあたって、30世帯で試験的に人感センサーを設置して運用してみたところ、システムを稼働させたまま家を長期間留守にして通報が届いてしまうケースが多発したとか。
これって泊まりがけで遊びに行ってる人が多かったってことだよね、たぶん。
ひとり暮らしの高齢者って、ひとり暮らしの若者より元気でお金も持っているんじゃねーのって、下衆の勘繰りをしてしまいました。まんざら大ハズしでもないだろうって思っていますけど。
真岡市では、この試験結果を受けて機器の運用方法の周知に問題があったとして、システムの本格導入の前に使用方法の周知を徹底させるそうですが、問題はそこじゃないような気がしてしょうがありません。
・・・そもそもこんなシステム必要なんですか?
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