[ま]ぷるんにー!(พรุ่งนี้)

ぷるんにー(พรุ่งนี้)とはタイ語で「明日」。好きなタイやタイ料理、本や映画、ラーメン・つけ麺、お菓子のレビュー、スターバックスやタリーズなどのカフェネタからモレスキンやほぼ日手帳、アプリ紹介など書いています。明日はきっといいことある。

[ま]人に優しくすることの意味を考えさせられるタイのCMに静かに感動した/あなたはどんな社会に住みたいですか? @kun_maa

タイのCMっておバカで笑えるものもけっこう多いんだけど、心に訴えてきてハッとさせられるいいCMに出会うことも多い。今回ご紹介するのもそんなCMのひとつだ。

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主人公は、いわゆるお人好しの親切な青年。

困っている人を見れば助けずにはいられない。

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野良犬にさえ親切だ。っていうか一切れしかない肉を犬にあげてしまうほどのとことんお人好し。見ていた屋台の店主も「ダメだこりゃ」って頭を振ってしまう。

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物乞いの親子にも自分が持っているお金のほとんどをあげてしまう。

大丈夫なのかこの青年は?頭が少し弱いのでは・・・と観ている方が心配してしまう。

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CMのナレーションは、こんなことをしても誰にも知られないし、有名になることもテレビに出ることもない。今よりお金持ちになることもなければ、なにも得るものはないと説く。確かにそのとおりだから身も蓋もない。

そしてその言葉を象徴するように、この青年の生活はとても質素だ。いや、おかず無しでごはんにナンプラーをかけて食べている(日本で言えば「醤油かけご飯」)から正直貧乏だ。他人に施している場合ではないだろう。

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こんな生活を毎日していてもなにも得られない。

でも、本当にそうなのだろうか?

青年の小さな行動がやがて親切を受けた人たちを変えていく。

屋台のおばちゃんは笑顔でおまけをし、毎日こっそりとバナナを届けていた孤独な老婆は青年に心を開く。

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疲れきったバスの車掌には笑顔が戻り、物乞いの少女は学校に通いはじめた。

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これはCMの世界だから話が上手くできているんだ。現実はこんなことにはならないよって、誰かはそう言うかもしれない。

でも、自分がどんな社会に住みたいと思うのか、自分がどんな生き方をしたいのか、その実現のためにまず自分から小さな行動を起こしていくことの大切さをこのCMは訴えているのではないだろうか。

この青年が住みたい社会は、誰もがみんなに関心を持って助け合える社会に違いない。

そして今、ほんの少しそんな社会への一歩を踏み出した。

幸せなんて、意外とそんなところに見つかるものなのかもしれないなって思う。

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派手な演出や号泣場面はないが、静かに心にしみて感動を生む作品だ。

僕が望むのはどんな社会だろうか・・・そして何ができるだろうか。


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