[ま]ぷるんにー!(พรุ่งนี้)

ぷるんにー(พรุ่งนี้)とはタイ語で「明日」。好きなタイやタイ料理、本や映画、ラーメン・つけ麺、お菓子のレビュー、スターバックスやタリーズなどのカフェネタからモレスキンやほぼ日手帳、アプリ紹介など書いています。明日はきっといいことある。

[ま]プーミポン国王/タイ国民から絶大な人気と尊敬を集める王の退院と後継者問題 @kun_maa

こんにちは!日本人だけどタイの国王が好き @kun_maa です。

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初めてバンコクを訪れた時、街中に飾られている国王の写真や絵を見て、まるで独裁国家のようだと思った記憶があります。

でも、違うんですよね。タイの国王は国民に愛されているのです。

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2009年からバンコクのタイ国立シリラート病院に入院していたタイのプーミポン国王(ラーマ9世)が8月1日の午後4時頃に退院したというニュースがありました。

同じ病院に2012年7月から入院していたシリキット王妃も一緒に退院され、車で静養先のフアヒンにあるクライカンウォン宮殿に向かわれたそうです。

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シリラート病院前には噂を聞きつけた多くのタイ国民が大勢詰めかけて国王夫妻を見送ったそうです。中には感極まって涙を流す女性もいたとか。

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プーミポン国王陛下は現在85歳。

1946年6月に国王に即位されてから、今年で在位67年を迎える現役の国王としては世界最長記録保持者です。

そして意外なことに国王の推定資産は350億ドルと言われ、アメリカの経済誌フォーブスによる世界の王族資産番付で2008年から連続トップの座を保持しています。

大金持ちだけど、貧しい人から裕福な人まで全ての国民から絶大なる人気を誇るプーミポン国王。

 

国王は常に国民に向き合い、王室プロジェクトと呼ばれる地方経済の活性化政策を自ら指導し、農村開発や旱魃対策などを積極的に進めてきました。

また、プロジェクトの為に王室の所有地を提供したり、精力的に地方視察を繰り返し、自ら国民の中に入っていき、国民のために努力を惜しまない姿勢が、多くのタイ国民の心をとらえて尊敬と信頼を集めているのです。

実際のところ、タイ人で国王を嫌いな人は1人もいないんじゃないかと思うほどみんなが王様のことを大好きだし、とても尊敬され慕われています。

国王が病気になれば国民みんなが心配し、即位60周年記念の年には国王の誕生日の色である黄色い服が流行して街中が黄色で染まり、国王が退院するときにピンクの服を着ていたからという理由でピンクの服が流行ったりと、なんていうか尊敬されているんだけど存在自体はとても身近な感じ。タイ国民全員のお父さん。

 

1991年に、軍事政権と民主化を望む民衆のデモ隊との間に起きた「暗黒の5月事件」と呼ばれる武力衝突事件があります。

未だに事件による正式な死亡者数がわからず、300人以上とも400人以上とも言われるくらい闇に包まれた事件です。

その際に、対立する軍部と民主化勢力の指導者を呼んで玉座の前に両者を正座させ、国王が説教することで、一夜にして事態の収束を図ったという話は、国王の政治力を示すとともに、国民のことを第一に考える姿勢の現れとしても特に有名です。

 

国民の信頼と敬愛を一身に受けている国王陛下ですが、御高齢ということもあり、健康面での不安は入院中ずっと付きまとっていました。

国王の容態が芳しくないというデマが流れただけで、タイの株価が大暴落するというくらいの影響力があります。

プーミポン国王が健在なうちは、タイは政情不安だデモだなんだといろいろあっても国情は安定しています。だってみんなが国王を敬愛しているんだから、イザとなれば国王のひと言で丸く収まっちゃう。

 

でも、その国王にもしものことがあったときが問題です。

それというのも、悩ましい跡継ぎ問題があるからです。

 

国王と王妃の間には1男3女がいます。そのうち王位継承権を持っているのは長男のワチラーロンコーン王子と次女のシリントーン王女の2人です。

タイには王室に対する不敬罪があるので、表立ってどちらが人気があるかなんて世論調査はもちろんありませんが、僕が耳にした話だけでも王子の評判は良くないですね。

ワチラーロンコーン王子は、その経歴から軍部には顔が利きますが、国民の人気は今ひとつ。素行もあまりよろしくないようで。

対するシリントーン王女はアカデミックな活動を精力的に行うとともに、地方視察も数多くこなし、気さくな人柄も加わってタイ国民の人気は兄のワチラーロンコーン王子を超えていると言われています。

実際、王女の方が評判いいし。

 

どちらが王位を継承するにしても、僕にはすんなりいくとは思えません。

下手をすれば、またクーデターが起こり、多くの血が流れ国が混乱するかもしれません。

 

だからお願いです。

プーミポン国王陛下、いつまでもいつまでもお元気でいてください。

タイの平和の為に。

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