こんにちは!ハングオーバーシリーズは大好き @kun_maa です。
6月28日から公開されている「ハングオーバー!!!最後の反省会」を観てきました。
なんといっても、あの「ハングオーバー」の完結編です。
観ないわけにはいきません。そりゃ期待も膨らむってものです。
アランの高速道路でのキリンを使ったぶっ飛びシーンに、「掴みはOK」って感じだったんですが・・・
ハングオーバーと言えば、ハメを外して目が覚めたらどこにいるか、何が起きたのかもわからないけどすごいことになっているという「やっちまった感」がウリじゃないですか。
そして、時間制限のある中で、引き起こした問題を解決していく過程の裏に、常にその「やっちまった感」を引きずっているからこその「ハングオーバー」だと思うわけです。
ところが、この作品にはそれがありません。
確かに、Mr.チャウは相変わらずぶっ飛んでいるし、アランの空気を読まないボケっぷりやらフィルやステュとのかけ合いもおもしろいです。
ひとつひとつの場面のおもしろさはやはり「ハングオーバー」だなと思わせる秀逸さで、何度も吹いたり、ニヤニヤしてしまいました。
挿入曲のセンスもいいです。
でもね、それだけなんですよね。僕が観たいのはこんな「ハングオーバー」じゃない。
今回彼らは、なにもやらかしていません。
トラブルに巻き込まれて、時間制限ありで問題解決をしなくてはならないハメにはなりますが、原因は過去の因縁に基づくものであって、彼らがやらかしてしまったせいでも何でもありません。
だからだと思うのですが、前2作までのハチャメチャさも抑え気味な感じがしました。
「記憶を失っていない」「ラリって何かをやらかしていない」「二日酔いにすらなっていない」、これがハングオーバーと言えるでしょうか。いや言えない。
ひとことで言うと「物足りない」。
第1作目で魅せてくれた「やらかしちまった感」あふれる最高の作品が、第2作目ではややパワーダウンしながらもその作品世界は維持し、第3作目ではまったく「やらかしちまった感」がなくなってしまうとは・・・
「やらかしちまった感」がまったくないハングオーバーは、登場人物の個性の強さでなんとか繫いではいるものの、やはり衝撃的で特異なコメディ映画ではなく、いい意味でも悪い意味でもコンパクトにまとまった普通のコメディ映画になってしまったなというのが、僕の感想です。
駄作ではないけど、普通に笑えるロードムービーってところかな。
最後まで観れば「ハングオーバー」の本来の世界に少しだけ触れられますが、一番大事な作品の命ともいえるシチュエーションをこんな「おまけ」扱いしている時点で「あー、この作品も終わっているな」とは思いました。
個人的にはとても残念です。
もちろん、おもしろくないとは言いません。
ちゃんと笑えます。それは保証します。
でもこの作品は、やっぱり僕の大好きな「ハングオーバー」じゃないんだよなあ。
映画『ハングオーバー!!! 最後の反省会』本予告編映像 - YouTube
ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い(日本語吹替版)
ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える(字幕版)
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