[ま]ぷるんにー!(พรุ่งนี้)

ぷるんにー(พรุ่งนี้)とはタイ語で「明日」。好きなタイやタイ料理、本や映画、ラーメン・つけ麺、お菓子のレビュー、スターバックスやタリーズなどのカフェネタからモレスキンやほぼ日手帳、アプリ紹介など書いています。明日はきっといいことある。

[ま]タイの有名な幽霊話ナーン・ナークの祀られているお寺/ワット・マハーブット @kun_maa

さわでぃーくらっぷ!タイのお守りもタイの幽霊話も大好き @kun_maa です。

タイで有名な幽霊話で、過去に何度も映画やドラマ、オペラなどになっている「ナーン・ナーク」というお話があります。

ナーン・ナークとは、こんなお話です。

話の舞台はチャクリー王朝初期である。

主人公のナークは村長の娘で、恋人のマークは貧しくも働き者の男で、村長の庭師として働いていた。二人の恋は夜の営みを行うまでになったが、そのことを聞いた村長は娘を庭師から遠ざけるようになり、金持ちの中国人と娘の縁談を進めた。それを知ったナークは家出をしてマークと結婚した。

その後ナークは妊娠するが、時を同じくしてマークは徴兵される事となり村から出ることとなった。その際、親友のトゥイと老夫婦のター・ミー(ミーじいさん)とヤイ・マー(マーばあさん)にナークの面倒を見させる事となった。その間、ナークが産気づいたが、ター・ミーとヤー・マーの助産もむなしく、難産でおなかの子ども共々死亡した。ピー・プラーイになるのをおそれ、ター・ミーとヤー・マーはナークを手厚く葬った。

一方、兵役中のマークは戦場の駐屯地で夫への愛情と未練からピー・プラーイとなったナークとその赤ん坊と出会う。マークはナークに家を空けて来たことを叱った後、家族で一緒に夜を過ごしたが、朝になるとナークと赤ん坊は消えていた。それから長からずの時を経て兵役を終了したが、かえってトゥイと話したところ「ナークは死んだ」という。マークは「ナークと戦場で会っている」と主張して口論になった。

マークとトゥイがマークの家に行くと何事もなかったかのようにナークは家で仕事をしていた。マークはトゥイから「あれはピーで、のろい殺される」と忠告を受けたが、それを聞いたナークは反対に「トゥイは私とマークの間を割こうとしている」としてやり返した。

その後、しばらくナークとマークは一緒に過ごしていたが、ある日マークはナークが臼と杵で唐辛子を砕いているときに落ちた杵と取るために、尋常の人間ではできないほど長く手を伸ばし、縁側に腰掛けたまま杵を取り上げたのをみてびっくりし、ワット・マハーブットという寺院のお堂に駆け込み僧に助けを求めたが、僧達は経を唱えるのが精一杯で何もできずにいた。その間にもナークはどんどん凶暴になっていき、近づいた人を手当たり次第呪い殺していった。

その時、どこからともなくネーン・チウ(チウ少年僧)と呼ばれる高徳で霊感の高い少年僧が現れ、ナークを退治した。その骨は骨壺に収められ運河に投げ捨てられた。

※ピー・プラーイ(難産で死亡した女性の霊で、悪霊とされている)

               (wikipediaから一部修正した上で引用)

 

この話に出てくるワット・マハーブットというお寺は、バンコクに実在します。

バンコク都内を走るBTSという電車のオンヌット駅から、タクシーで10分ほど(43バーツ)のところにあります。運転手に寺の名前を言えばすぐわかります。

このお寺には話に出てくる死んだ子どものミイラが祀られているとどこかで読んだことがあったのですが、僕が行った時間が遅かったためか、本堂は閉まっていて見ることはできませんでした。

でも、こんな不気味なものが祀られていたり・・

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ナーン・ナークの肖像画がたくさん祀られていたり。

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ナーン・ナークの像も祀られています。洋服やたくさんの人形は奉納されたものです。

また、像が祀られている部屋には肖像画もたくさん祀られています。 

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ナークの像に近づいてよく見るとその腕の上と、横には子どもの像が・・ 

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ナークが使っていたと思われる木舟も祀られています。

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正直、ちょっと他のお寺とは違う何とも言えない雰囲気が漂うお寺です。

僕が行ったとき、参拝者は女性が多かったです。

僕も混じってしっかりとお参りしてきました。 

本当のご利益はよく知りませんが、宝くじがよく当たる(神木に当選数字が浮かび上がり、見える人には見えるらしいです)ので、宝くじの直前には参拝者のために24時間開放されているようです。

ただでさえ異様な雰囲気のお寺ですが、僕が行った時にはちょうど葬式をやっていて、なんだかすぐに帰りたくなってきました。

 

それでも、せっかく来たので、このお寺のお守りも手に入れたいと思い、僧院に座っていたお坊さんに「お守りを借りたいんですけど、ありますか?」と立ったまま訊ねると、「まずそこに座りなさい」と静かに言われました。

たしかに、低い位置に座っているお坊さんに対して、高い位置に立ったまま話しかけたのは失礼なことでした。

すぐに謝って座ると、「もう一度言いなさい」とお坊さんは言い、僕の話を聞き終わると、年若の坊さんにどこかに電話をさせて、相手が出てから自分が変わってなにやら話を始めました。なにかを確認しているようでしたが、よくわかりませんでした。でもどうやら、僕が期待しているようなお守り売り場はないような感じでした。

 

坊さんは電話を終えると、先ほどの年若の坊さんに何かを言い、奥から1つの古そうなお守りを持ってこさせました。

それを、僕に手渡し、これはとてもいいお守りだよと言いました。

僕が値段を尋ねると「お金は必要ないから持っていきなさい」と言いました。 

僕は深々とワイ(両手を合わせて拝む仕草)をしてお礼をいいました。

なにか不思議な感じがしました。

ちなみにもらったお守りはこのお寺のものではなく有名な寺院のものでしたが、小さくて年代物のようなので、あのお坊さんの私物なのかもしれません。

お寺の裏には運河が流れていて、まさしくナーン・ナークの舞台であることを感じさせられます。

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帰り道は、参道を大通りまで歩いて、モーターサイ(バイクタクシー)に乗って20バーツでBTSのオンヌット駅まで戻りました。

このお寺に来たのは2度目ですが、まだ一度もミイラは見ることができません。

機会があれば、みなさんも訪れてみてはいかがですか? 

 

TSUTAYAにも置いてる店が多いので、興味がある方はアジア映画コーナーをのぞいて見てください。この映画の話は、wikipediaの話とは違っているし、恐いというよりは悲しい映画に仕上がっています。 

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