[ま]ペットを飼いたいと思っている人、飼っている人に読んで欲しい一冊/明日もいっしょにおきようね @kun_maa
これは、2009年に岐阜県内のある保健所で実際に会った話をもとに描かれた絵本です。
保健所に収容された、ちょっと怖い顔をした青い目のオス猫「でかお」と、「でかお」の命を救おうと悩むノリコさんの物語。
不覚にも涙ぐんでしまいました。
本に書かれた紹介文を引用します。
寒い冬のある日、保健所に収容された一匹の大きなオス猫。
ちょっと不機嫌そうな顔をしているけど、おっとりとした食いしん坊。
なんとかその猫の命を救おうと思い悩むノリコさん。
しかしそのとき猫はすでに・・・
ある保健所で本当にあった猫と人との悲しいけれど、ぬくもりのある物語。
犬や猫が迷子になった末に、保健所(自治体によっては「動物愛護センター」)に捕獲され殺処分になるケースがある一方で、飼い主自らが保健所に持ち込んで殺処分されるケースも少なからずあります。
現在日本では、毎年20万頭以上の犬や猫が殺処分されているといいます。
「NPO法人地球生物会議ALIVE」が発行した平成22年度版「全国動物行政アンケート結果報告」によると、平成22年度に殺処分された犬猫の合計数は21万3千607頭(犬53,473頭、猫160,134頭)にもなります。
そのうち、飼い主による持ち込みによるものは犬が2万1千75頭、猫が4万5千807頭と犬猫ともに、全体の3割程度が飼い主による飼育放棄によるものなのです。
自治体や施設によって、譲渡会を開いたりして新しい飼い主を探すなど、できるだけ殺処分数を減らす努力をしてきていることなどから、少しずつ減少傾向にはあるようです。
でも、捨てる人がいる以上は、根本的な解決にはなりません。
捨てられる犬や猫には殺されなくてはならない理由などなにもありません。
別に、犬や猫が飼ってくださいと頼んでいるわけじゃないし、無理して犬や猫を飼わなくてはならないなんて理由はなにもありませんよね。
だから、みんな最初は飼いたいと思ったから飼っているはずです。
人生いろいろあるから、本当にやむを得ない理由で泣く泣く犬や猫を手放さなければならないこともあるかもしれません。
でも、飼うのならやっぱり最後まで責任を持って飼って欲しいです。
絵本ですが、子どもだけじゃなくて大人にも読んで欲しい一冊だと思いました。
僕の家では、子どもたちが犬を飼いたがって数年になります。
僕は子どもたちが自分で世話をし、最後まで面倒をみることができるくらいの決心が固まるまで様子を見ています。
この本を自分の子どもたちにも読ませ、動物を飼うことについて一緒に考えます。