こんにちは!人を呪わば穴二つ @kun_maa です。
「死ねばいいのに」って言葉、Twitterでもタイムラインを眺めていると時々見かけます。
軽い気持ちで使っているんでしょうけど、あまりいい言葉ではありませんよね。
もちろん本気ではありません。
本気でそんなこと思っちゃいけないんです。
高校生のとき、自分には特に覚えのないことで、ちょっとイキがった他のクラスの同級生に目をつけられたことがあります。
友人から「あいつ、お前のことシメるって言ってるぞ」と聞いて、正直めんどくせーなーと思いました。
喧嘩なんかしたくないし、痛いの嫌いだし、あんな奴死ねばいいのに・・本気でそう思いました。
それから数週間後、そいつは僕のことをシメる前に、体育の授業中に突然倒れて死にました。心臓マヒだったそうです。
仕事をするようになって、ある部署にいたとき、毎月決まって「責任者をだせ」という電話をしてくる爺さんがいました。
一応、そのグループのリーダーだった僕が対応することになるのですが、毎回罵声で始まり罵声で終わるといういわゆるクレーマーです。
しかも、こちらになんの落ち度がなくても「バカヤロー!テメー!」で始まり、延々と罵倒される理不尽きわまりない相手でした。
毎回、その電話が終わるたびに、僕は心の中で「このクソじじい、死ねばいいのに」と思いました。
数ヶ月後、その爺さんからの電話がパタリとなくなりました。
なんの病気か知りませんが、とにかく突然亡くなったということでした。
僕は、それから本気で誰かを「死ねばいいのに」と思うのをやめました。
うっかり思ってしまった時も、すぐに心のなかで取り消します。
それから数年後、僕は別の部署でやはりクレーマーに悩まされていました。
今度のクレーマーは罵声を浴びせることはないものの、自分のバックには国会議員や、経済界の大物がいるんだということを盛んにアピールし、こちらの言葉尻を捉えてネチネチと責めてくるタイプでした。
僕は、可能な限り誠実に対応しましたが、相手の要求はどんどん大きくなっていくばかりでした。
久しぶりに、本気で「こいつ死ねばいいのに」「死ななくてもいいから二度と電話して来れないようになれ」と思いました。
翌日から、毎日のようにかかってきていた電話がなくなりました。
僕はまさか・・・と思いました。
数日後、僕が席を外していた時にそのクレーマーから電話がかかってきて、理由も言わずに「もうこの件に俺は関わるのをやめるから」と言ってきたそうです。
実際、その後は一度も電話はかかってきませんでした。
「死ねばいいのに」・・・怖くて本気で使えません。