こんにちは!有名人にも、有名人になることにも興味がありません。
昔、職場で映画撮影があったときに、ちょっと名の知れた俳優さんにばったり出くわして普通に「あっどうも」といって通り過ぎ、不興をかった男 @kun_maa です。
「有名人になる」ということ(勝間和代 著)
僕にとっては初めて読む勝間和代さんの本です。
今回は、その意外なタイトルに惹かれて読んでみました。
この本は、わたしのこの数年間の「有名人になる」という不思議な体験について、当事者の視点からまとめたものです。どうやったら有名人になれるのか、そのとき得られるものは何か、失うものは何か。わたしの記憶が新しいうちに、正直に、赤裸々に、事実をまとめてみました。なってみたい方、知りたい方の参考になることを目指しました。
(はじめに)P.3
僕は「有名人」ってなろうとしてなるものじゃなくて、やりたいことを必死で頑張っていたら「有名人」になっていた・・というのが普通なのかなと思っていたので、自ら「有名人になる」というビジネスに取り組んだと書いてあった時点で、ちょっと鼻持ちならない高飛車な感じがして「あれ?買って失敗したかな・・」と思いました。
ところが、なぜ人前に出ることやパーティも苦手だという著者が、「有名人になる」というプロジェクトを行っていかなくてはならなかったのか、そしてそのためにどんな戦略を練り、どんなことに心を砕いてきたのかという過程を読み進めるうちに、著者の素直な心情が所々に吐露されていてどんどん引き込まれるように好感が持てました。
結局、有名人になることも、普通に仕事を上手く回していくことも同じようなもの。
セルブランディングという観点からも非常におもしろく読ませていただきました。
そしてなにより、今まで勝手に持っていた著者に対するイメージが一掃された気がして、この本から読み始めてよかったなと思います。
それは次の一文からも強く感じられました。
「有名人になる」ということは、自分自身のチャンスもリスクも、両方にひろげていくことだったのです。
では、なんのために「有名」になるのか?なりたいのか?
わたしの目的は、環境、教育、男女共同参画などを中心とするさまざまな社会問題の解決に貢献したい、多様性を進め、自分の後輩や子どもたちのためによりよい社会を残したい、そして、「勝間和代がいてよかった」と思ってもらえることでした。 P.213
そして最後に、有名人になりたいという根っこには「人の役に立ちたい」ということがあるのだと思うと述べている部分は、「有名人」になって様々な経験を通した結果の本心なんだろうなと感じました。
僕みたいなものが言うのも失礼な話ですが、勝間さん、まだまだ「終わコン」じゃないですよ。