[ま]ぷるんにー!(พรุ่งนี้)

ぷるんにー(พรุ่งนี้)とはタイ語で「明日」。好きなタイやタイ料理、本や映画、ラーメン・つけ麺、お菓子のレビュー、スターバックスやタリーズなどのカフェネタからモレスキンやほぼ日手帳、アプリ紹介など書いています。明日はきっといいことある。

[ま]タブーの正体 マスコミが「あのこと」に触れない理由 @kun_maa

こんにちは!1に読書、2に読書、3、4がなくて5がラーメンの男 @kun_maaです。
 
あなたは新聞やテレビ、週刊誌などを見ていて「なんでこの人だけこんなに叩かれるのだろう?」「同じようなことしても報道の扱いが違うな」「なんかこの問題尻切れとんぼになって報道されなくなっちゃったな」「どこのメディアも同じことしか言ってないな」「そういえばあの芸能人全然見なくなっちゃったな」などと思うことはありませんか?不思議ですよね。
 
そんなことを考えつつ僕が今回読んだのはこの本。すっごいおもしろかったです。

 著者は数年前に惜しまれつつ休刊となった有名なスキャンダル追求雑誌「噂の真相」の副編集長を勤めていました。

 
そのときの実体験や取材などを基に構成されたメディアが抱える「タブー」について語られた本です。
 
テレビ、新聞、週刊誌など主要メディアで取り上げることが「タブー」となっている事柄が増えている実態、タブーがなぜタブー扱いされるのかが見えにくくなっている状況を指摘し、その背景を考察しています。
 
取り上げている「タブー」は、皇室・ナショナリズム運動・宗教・同和問題・検察・警察・電力会社・芸能人などと広範囲にわたっています。
 
メディアに「タブー」が生まれる要因として、外から受ける「圧力」とメディア内部の体質の2つがあります。
 
メディアにかかってくる「圧力」は大別すると「暴力」「権力」「経済」の3つに分けられ、本書の章立てもその3つの要因ごとに書かれています。
 
 
「暴力」とは、メディアに携わる者に直接加えられる危害のことです。
著者は「噂の真相」副編集長時代の皇室に関する記事のことで右翼団体から襲撃を受けた体験を語っています。彼はこの事件の後、皇室記事で微妙に自主規制を働かせるようになってしまったと告白しています。
また、メディアが暴力に対して恐れる対象は、右翼団体の他にも宗教団体や同和団体にも及んでいることが詳細に述べられています。
 
 
「権力」とは、主に政治家・官僚機構によりメディアに加えられる「圧力」です。
本書では小泉政権時代の「支持率・情報操作・官僚機構との連携」を利用してスキャンダルをことごとく封印してしまった事例や、検察や警察、財務省とメディアの関係などを取り上げています。
また、検察による公訴権の政治的利用や警察による嫌がらせ捜査など読んでいて怖くなります。
 
 
「経済」とは、大企業がメディアに出している広告を武器に自分に不都合な事実の報道をもみ消すことです。大企業の大量の広告はメディアにとって重要な収入源だからです。
 
東京電力などの電力会社を始め、トヨタ、パナソニック、JRや電通などがどのようなやり方で不都合な事実を隠蔽してきたかを垣間見ることができます。
著者は「広告は企業にとってたんにPRや商品告知のためのものではなく、メディアを黙らせるための口止め料なのである」と述べています。
 
また、力のある芸能プロダクションが出演や出版物に影響力を行使することで、所属するタレントのスキャンダル報道を封じるというやり方にも言及されています。
 
 
メディア内部の要因としては、企業、検察や警察等との馴れ合い体質、メディア各社が経済効率や収益性を優先して、収益(主に広告収入)に響きかねない報道を避けること、名誉毀損の損害賠償を争う裁判での賠償金額が近年高額化していることから裁判沙汰になりそうな報道を避けることなどがあげられています。
 
 
まとめ

本書から読み取れるのは、「報道の自由」を掲げるメディアが、いかに暴力や権力、お金に弱いかという姿です。

 
日本のメディアにこんなにも報道できない領域があって、それが本書に書かれているような身も蓋もない要因によって引き起こされているとは思いもしませんでした。
 
ここに書かれていることが、すべて事実かどうかはわかりません。
 
でも、実体験や取材をもとにした具体的な事例を数多く積み上げていく手法には説得力があるように感じました。
 
著者は最後に言います。
「メディアタブーをめぐる問題にはひとつだけ救いがある。それはこの問題では『破る』という闘い方ができることだ。(中略)ほんの一瞬であっても、最後は無惨な敗北で終わっても、タブーを破ろうとすること自体が大きな意味をもつ。なぜなら、タブーを破ろうとすれば、必ず何らかの軋轢や圧力が生じ、そのことによってタブーの正体があぶりだされるからだ。」
 
少しでも多くのメディアにかかわる人に闘ってほしいと思うとともに、メディアが流す情報とはこういうものなのだと意識をして、テレビや新聞の報道に接する必要性をあらためて感じました。
 

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