[ま]ぷるんにー!(พรุ่งนี้)

ぷるんにー(พรุ่งนี้)とはタイ語で「明日」。好きなタイやタイ料理、本や映画、ラーメン・つけ麺、お菓子のレビュー、スターバックスやタリーズなどのカフェネタからモレスキンやほぼ日手帳、アプリ紹介など書いています。明日はきっといいことある。

[ま]メディアマーカーで振り返る4か月間の読書記録 @kun_maa

メディアマーカーというWebサービスがある。

その名のとおり情報メディアの記録・管理・共有ができるサービスだ。

簡単にいうと読書記録の管理ができる。

「メディア」だからもちろん本だけではなくCDやDVD、アプリなどなど情報メディア全般が一括管理できるのだけど僕はそこまで手広くは使いこなせていない。

あふれ返って収拾がつかない未読本・既読本の管理に利用しているのだ。

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読書好きでまだこのサービスを知らないという人は一度利用してみるといいと思う。

もちろん無料だし後から課金とかないし安心。

以前は iPhoneアプリもあってさらに便利だったのだけど現在はWebでの利用のみとなっている。

それでもとても使い勝手がいいし僕は恩恵にあずかっているけどね。

mediamarker.net

本の管理に利用していると書いたけど、その管理の中には読了後の感想も含んでいる。

ブログで感想を書くとなんとなく気負ってしまって文字数もたくさん書かなきゃって思うからハードルが上がっちゃうんだけどメディアマーカーに感想を残しておくのはとても気楽。

紙のノートや非公開のメモなどに感想を残しておくのもいいけどメディアマーカーで共有すると読まれることを意識しつつ気軽に書けるからそれがいいんだなあって思ったりしてさ。

最近は体調のしんどさなどもあって読書量が落ちてしまっている。

今月は1冊も読めてないからとりあえず昨年11月から先月までの4か月で読んだ本の記録をメディアマーカーで振り返ってみたいと思う。

そう、こんな使い方もできるんだ。メディマーカーならね。

期間 : 2017年11月1日 ~ 2018年3月19日
読了数 : 16 冊
隣の家の少女 (扶桑社ミステリー)
ジャック・ケッチャム / 扶桑社 (1998-07-28)
★★★★★ 読了日:2018年2月17日
普通の人たちが狂気に取り憑かれて少女の虐待に突き進む過程がとにかくエグくて嫌な空気に満ちている。主人公の視点は読者の視点となり消極的加担による傍観者意識が罪悪感に繋がり唾棄すべき理不尽な暴力に目を覆いながら心の奥で興奮を覚えている自分への戸惑い。人間の本質的な暴力性を見せつけられながらなすすべも無く取り込まれていく無力感に震えながら救いのない読後感を味わうべき作品。
ウドウロク
有働 由美子 / 新潮社 (2014-10-30)
★★★★☆ 読了日:2018年2月8日
この3月であさイチを卒業する有働アナのエッセイ。購入してから随分と積んでおいたがようやく読了。あっという間に読めてしまったので早く読んどけばよかったと思う。ブラックな部分も情けないところも曝け出して40代独身女性の本音で書かれているエッセイはその文章センスも併せてとても楽しく読むことができた。クスッと笑ったりちょっと切なかったりそうだよなあと深く頷いたり有働アナの魅力が詰まった一冊だった。
つっこみ力 (ちくま新書)
★★★★★ 読了日:2018年2月5日
愛と勇気とお笑いを柱につっこみ力の真髄を語る自称イタリア生まれの30代。複雑怪奇な世の中をわかりやすさと笑いを武器にデータ至上主義を嘲笑い。本当にわかりやすいこととはどういうことか、データのみで安易に判断することのいいかげんさの数々を指摘して犯罪、自殺、住宅問題などなど社会問題に切り込んでいく。全ては社会と人生をおもしろくするために。手法も視点もおもしろい一冊。
奴隷のしつけ方
マルクス シドニウス ファルクス , ジェリー トナー / 太田出版 (2015-05-28)
★★★★☆ 読了日:2018年2月5日
ローマの社会文化史を専門とする研究者により架空のローマ人の口を通して語られる奴隷管理の実用書。奴隷に対するローマ人とギリシア人の考え方の違いや様々な矛盾、奴隷制を通して垣間見えるローマ社会など興味深く読むことができた。管理者としての奴隷の掌握法は現代の人事管理にも通じるものがあり時代や立場は変わっても人を動かす悩みは同じなのだなあとか感慨深い。
罪の声
塩田武士 / 講談社 (2016-08-02)
★★★★☆ 読了日:2018年1月22日
有名な未解決事件「グリコ・森永事件」の発生日時や内容を極力史実通りに再現した「ギンガ・萬堂事件」をめぐり、新聞記者阿久津と犯罪に使われたテープの子供の声の主である俊也の2人の視点を軸にして事件の真相に迫るフィクション。フィクションだとわかっていてもざわつく読感。大胆な仮説と読み応えあるストーリー。2人の動線が交錯してからのスピード感ある展開と切ない結末。タイトルの持つ意味に思い至ったときの複雑な心情とともに記憶に残る秀逸な作品だった。
屍人荘の殺人
今村 昌弘 / 東京創元社 (2017-10-13)
★★★★★ 読了日:2018年1月10日
本屋でたまたま見かけて「このミス2018」の1位と知り購入。大学のミステリ愛好会の2人が同じ大学の探偵少女と噂のある女性と共に映画研究部の夏合宿に参加。ある出来事で孤立した山中のペンションで起こる連続殺人事件に巻き込まれる。そこにはミステリとの組み合わせを予想もしなかったある出来事との巧妙な組み合わせが待っていたのだがその状況そのものが僕の大好物でもあり大好きな作品。何を書いてもネタバレになってしまいそうだし、何の先入観も無しで読んだ方が間違いなく楽しめるのでここには書かないけど最高におもしろかった。すっかり作品世界に引き込まれてしまい久しぶりに夢中で読みきった。
「道徳」を疑え! 自分の頭で考えるための哲学講義 (NHK出版新書)
小川 仁志 / NHK出版 (2013-12-10)
★★★★☆ 読了日:2018年1月9日
正しさという名の答えを覚えさせるだけの「道徳」教育に疑問を投げかけ、社会における自分の正しい振る舞いとは何かという基準を自分の頭で考えることこそが本来の道徳の役割なのではないかという問題提起。そして自分の頭で考えるために参考となる哲学の諸理論について紹介している本。誰かが正しいといったから正しいと思い込むような、或いは誰かが決まりだからといったから守るようにするなどいった思考停止に陥らないために、正しさを自分の頭で判断し一人ひとりが哲学思考を身につけて考えることの必要性を説く。あたかも固定化された状況にお仕着せの正しさを当てはめるだけでは自分を取り巻く不確定な状況には耐えられないだろう。道徳教育のあり方だけではなくよりよく生きるために必要なアドバイスに富んだ一冊である。
自分の中に毒を持て(文) (青春文庫)
岡本 太郎 / 青春出版社 (2017-09-01)
★★★★☆ 読了日:2017年12月18日
現代人の生き様やそこから垣間見える小市民根性の蔓延についてグサッと抉る。自らの人生を振り返り当てはめながら本当に生きることとはなんぞや、芸術とはなんぞやといったことをズバッと提示してくれる。氏が紡ぐ言葉で「今この時を懸命に生きる」ということの本当の意味を理解できた。これほどわかりやすく指摘してくれるとは思わなかった。芸術は爆発だ!言葉は知れど真意は知らず。芸術とは小手先の技術ではなく生き様なんだ。読んでよかったと思うと同時にもっと早く読めばよかったと言ったところで後悔先に立たず。
「深読み」読書術: 人生の鉱脈は本の中にある (単行本)
白取 春彦 / 三笠書房 (2015-01-23)
★★★★☆ 読了日:2017年12月10日
読書とは人生の可能性を広げ知的に楽しみつくす知恵である。本から得られる知識の本質とは書いてある情報のことではない。書かれている事柄を著者がどのように結び付けているのかということを知り自分の中でシミュレーションできることこそが知識の本質である。著者の主張を的確に読み取り、書物が展開する論に引き込まれて読書の疑問と目的を見失わないために役立つ手法や考え方のヒントが簡潔に述べられている。言われてみればなるほど!って気付かされることが多い。例えば本に書かれていることにどっぷりと依存せず常に冷静に論の展開を把握することが肝要という点然り。読書のやり方を知っていると思い込んでいる人に読んでほしい一冊。
大便通 知っているようで知らない大腸・便・腸内細菌
辨野義己 / 幻冬舎 (2013-01-25)
★★★★☆ 読了日:2017年12月2日
うんち博士として知られる辨野さんの本。腸内細菌と人間の健康との密接な関係がよくわかる。臭い汚いと大便を避ける生活から腸内の様子を知らせる身体からの「お便り」としての大便にもっと目を向け鼻を向けよう。まだまだこれから解明されるであろう多くの点も含めて期待が膨らむ。もっともっと活かされるべき存在がうんち
究極にうまいクラフトビールをつくる キリンビール「異端児」たちの挑戦
永井 隆 / 新潮社 (2016-10-27)
★★★★☆ 読了日:2017年11月29日
1994年をピークに減り続ける日本のビール消費量。その中でも売上高や出荷量で一人負けを喫していたかつてのビール界の巨人キリンビールの内部から発したビールの未来を切り拓こうという動き。それが装置産業の代表格であるビール業界に反旗を翻しクラフトビールを起点としたビール文化の変革を唱えるスプリングバレーブルワリーの創造へと実をむすんでいく三年半を描いたドキュメンタリ。正直ビール好きからはあまり高い評価を聞かないスプリングバレーだが試しに飲んでみたくなった。本の中で聞かされた多くの理想が実現されているのかどうか知りたくて。
やせる!若返る!病気を防ぐ!腸内フローラ10の真実
NHKスペシャル取材班 / 主婦と生活社 (2015-08-28)
★★★★☆ 読了日:2017年11月23日
人類と共進化してきた腸内細菌たちが作り出す腸内フローラ。コストがかかる余計な遺伝子を捨て代わりに腸内細菌に役割を任せてきた結果、腸内フローラは人間の遺伝子の一部であり大切な身体の一部として機能している。次第に明らかになる腸内細菌たちの様々な働きには驚愕させられる。肥満や肌のシワ、糖尿病や癌、うつ病や性格さえも腸内細菌の働きに左右されている可能性がある。もしかしたら自分の行動や思考は腸内細菌に操られているのかもしれないと思うと我々は遺伝子の乗り物ではなく腸内細菌の乗り物なのではないかとすら思えてくる。本書を読むと人類と腸内細菌は一体となって1つの生命体なのであるということがよくわかる。
火花 (文春e-book)
又吉直樹 / 文藝春秋 (2015-03-15)
★★★☆☆ 読了日:2017年11月21日
映画が公開されるというのでずっと積読状態だったものにようやく手をつけた。天才肌の先輩芸人神谷に憧れながらも神谷のように生きることはできずに苦悩する徳永と、その純粋さ故に世間と折り合いがつけられない生きづらさを抱える神谷。切なくて苦しくそれでも一生懸命に生きている2人の物語に引き込まれていく。芸人とはかくも笑いにストイックでなければならないものか。そして人は他人を通してしか自分の姿を知ることはできないものなのだな。
小川仁志の〈哲学思考〉実験室
小川 仁志 / 教育評論社 (2017-10-20)
★★★★☆ 読了日:2017年11月18日
哲学の最大の魅力は自由にものが考えられることだ。自分の頭の中で実験的に哲学的思考をすることで自由にものを考える練習になる。徹底的に深く考え本質に迫ることで世界の有意味化につなげていく営みこそが哲学なのだ。そのための思考実験のラボだから〈哲学的思考〉実験室。自分や時間や世界や幸福や…様々な思考実験のデモンストレーションを垣間見ることは楽しい。深く考えるための哲学はなんて刺激的なのだろうか。
TED 驚異のプレゼン 人を惹きつけ、心を動かす9つの法則
カーマイン ガロ / 日経BP社 (2014-07-19)
★★★★☆ 読了日:2017年11月13日
昇任試験対策で読み始めたのに読み終わらず試験にも活かせなかった後悔の一冊。本書はTEDで人気のプレゼンから読み解く最高のプレゼンの法則を示しつつ自分に合ったやり方を見つけ出す手引書的な本である。プレゼンと一口に言っても本書が対象とするものは定義を広げて自分のアイデアや伝えたいことを効果的に伝えるための方法としているので様々な場面で応用が効く必須スキルであろう。読んで終わりではなく自分の伝えたいことに情熱を持って技術的なものはひたすら練習するという取り組みが必要なのはいうまでもない。
利己的な遺伝子 <増補新装版>
★★★★☆ 読了日:2017年11月5日
かなりボリュームがあった。基礎知識がないためだろう読むのに時間がかかり内容の理解にはほど遠い感じだ。それでもダーウィニズム内の論争である実際に淘汰される単位は個体でも種でも群でもなく遺伝子であるという主張、そして「利己的な」と遺伝子があたかも意思をもつかのような表現の意味を自分が勘違いしていたことは理解した。文化的伝達単位であるミームについてもちゃんと本で読んだのは今回が初めてだ。もっと早く読んでおけばよかったかなとは思うし再読しないと理解が進まないことも痛感している。

中にはメディアマーカーの記録を膨らませてブログ記事にした本もある。

そしてこうやって振り返ることでもっと本を読みたいなって思えてくるから不思議だ。

やっぱりメディアマーカーすごい。

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