[ま]ぷるんにー!(พรุ่งนี้)

ぷるんにー(พรุ่งนี้)とはタイ語で「明日」。好きなタイやタイ料理、本や映画、ラーメン・つけ麺、お菓子のレビュー、スターバックスやタリーズなどのカフェネタからモレスキンやほぼ日手帳、アプリ紹介など書いています。明日はきっといいことある。                     

[ま]あなたの中の異常心理(岡田尊司)/自分の暗黒面に目を向けよう @kun_maa

正しいだけの人間なんて、なんだか胡散臭い。

僕も含めて大抵の人は自分はある程度道徳的で正常な感覚の持ち主だと思って暮らしている。

でも、胸に手を当ててちょっと考えれば、或は日常生活のちょっとした場面で、自分の中に渦巻く異常心理に気づかされることがあるはずだ。正常と異常の差なんて紙一重でしかないのだ。 

人間は、二面性を抱えた生き物である。誰でも影の部分をもっている。正しいことをしたい気持ちがあれば、それとは裏腹に、悪いことをしたい衝動も潜んでいる。それが人間である。その二面性を無視して、正しいことや善いことだけを求めると、おかしなことが起きてしまう。なぜ、社会的地位もある人が、少女のスカートの中を覗いて捕まるのか。有名人が万引きや覚醒剤で逮捕されるのか。普通の母親がわが子を虐待死させてしまうのか。こうした事件は、決して特別な人にだけ起きる特別な事件ではない。多くの人が、似たような危うさを、自分の中に抱えているのだ。(P.3) 

そう、僕の中にも正しいことをしたい気持ちと、なにもかも放り出して悪いことをしたい衝動が潜んでいる。

自分の欲望と道徳もしくは良心を天秤にかけた上でそれでもなお悪いことと知りながら、手を出してしまったことだって少なからずある。

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え?なんですか?自分はそんなことないって?......それは自分に嘘をついているのか、自分の心の影の部分に蓋をしてしまっているのかもしれない。

無理に閉めたその蓋がいつか弾け飛ぶとき、異常心理が暴発して大変なことをしでかさないように気をつけた方がいい。

自分の中に潜む異常心理を人間の本質に根ざした一面として自覚しておくことは、異常心理に飲み込まれて大きな破綻をきたす危険から自分を守ることになるというのが本書の趣旨のひとつである。

 

完璧主義や悪の快感、「敵」を作り出す心のメカニズムや罪悪感と自己否定の落とし穴など数々の異常心理を取り上げ、多くの著名人の事例や心理学の実験・理論を織り交ぜながら、異常心理の正体とそこから汲み取ることができる人間の根源的な欲求についてわかりやすく解説されているのが本書である。

では、多くの異常心理から汲み取れる人間の根源的な欲求とは何だろうか。それは端的に、自己を保存しようとする欲求と、他者から承認や愛情を求める欲求だといえるだろう。それが損なわれるとき、病的な自己目的化や自己絶対視に陥って、出口のない自己追求に入り込むか、両価性や解離という形で自己分裂を起こすしか、自己を保つ術がなくなってしまうのだ。(P.260)

これらの基本的欲求が満たされないことは往々にしてあることだ。

むしろ満たされないことの方が多いのではないだろうか。

そんな状況で異常心理に飲み込まれない為に我々はどうすべきなのか。

 

著者は2つのアドバイスをしている。

ひとつは、ときどき自分を振り返り狭い価値観やひとつの視点に囚われすぎていないか確認することで、自己目的化や自己絶対視という閉鎖回路に陥らないようにすること。

もうひとつは、他者との相互的なかかわりをもつこと。一時的に閉鎖回路に陥ったとしても他者を介することでそこから抜け出すことができる。だから普段から身近な存在を大切にするかかわりが重要なのである。

僕はさらに三つ目として道徳なんてまやかしだと思うことを付け加えたい衝動に駆られたが、冷静に考えたらこれは異常心理に飲み込まれずに悪事をなす確信犯となることなので、ここには含まれないし賛同も得られないだろう。

 

それにしても、ほぼ全ての異常心理の発生に、幼少時における親の愛情の存在が大きく関わっているのではないかと本書を読んであらためて考えさせられた。

人間の二面性について認識するとともに、異常心理に陥らない為に必要なのは親からの無条件の愛情と、ささやかなことにも幸せを感じることができる感性を持つことなんだなあと感じた。

自分の中の暗黒面にしっかりと目を向けつつ、願わくは暗黒面に囚われませんように。フォースが共にあらんことを!

あなたの中の異常心理 (幻冬舎新書)

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