[ま]BrewDog Roppongi(ブリュードッグ 六本木)のIPA祭り2016(その1)/Sink the Bismarck ! @kun_maa
もう先月のことになりますが、僕の大好きなクラフトビールのお店 BrewDog Roppongi で、3日間に渡って全20タップ中15タップを IPA(インディアン ペールエール)が占めるという IPA 好きにはめちゃくちゃたまらないイベント「IPA FESTIVAL'16 @ BDR」が開催されました。
僕は3日間のうち2日間参加。1日は友人ともう1日はひとり飲みで。だって IPA 大好きなので。
当日のラインナップはこんな感じです。BrewDog の IPA はもちろんのこと、ゲストビールの IPA もかなりの充実度。
樽生は上の写真の通りの品揃えなのですが、これに加えてアルコール度数41%というかなりイかれた IPA である 「Sink the Bismarck !(シンク ザ ビスマルク !)」がボトルからの量り売り(30ml)で用意されているというのがすごく魅力的。
「IPA FESTIVAL'16 」といっても、繋がれているビールのほとんどが IPA というだけで何か特別なことがあるわけでもありません。店内はいたって平穏。
強いて挙げればいつもより日本人のお客さんが多いかなあって感じ。
友人と待ち合わせだと告げるとテーブル席に案内されました。カウンター席の方が明るくて好きなんだけどなあ。
友人が道に迷って待ち合わせ時間にたどり着けないというので、先にひとりで飲み始めました。まず最初は「Elvis Juice(エルビスジュース)」をラージで。
相変わらず最高のグレフル感。口いっぱいに広がり鼻に突き抜けるグレープフルーツの香り。ホッピーでフルーティーな爽やかな軽さがすっきり美味いです。
つまみには「スコティッシュ ハギス タワー」を注文。羊の挽肉にオートミールと自家製ブレンドのスパイスを加えたスコットランドの伝統料理だそうです。ハギスタワーの上には BrewDog のロゴマークの犬型クッキーがのっています。
羊肉の香りがきつすぎず弱すぎず、スパイシーな味付けがマッシュキャロット&ポテトと合わさってなかなか美味しいです。そのままでも美味しいけどカレー風味のソースをつけるとよりスパイシー感が増して味が引き締まり IPA にもよく合います。
ここで遅れてきた友人の「Punk IPA」も届いたので乾杯!彼はそれほどアルコールが強くないのでレギュラーサイズで許してやりました。
2つ目のつまみ「Punk IPA vs フィッシュ&チップス」のハーフも到着。「Punk IPA」が使われている衣はとてもサクサクで軽やか。アンチョビタルタルソースが激ウマなので今回もソースをお代わりしました。
ビール好きだけどアルコールは弱い友人にはマイペースで飲ませておいて僕は2杯目に突入。「Jack Hammer(ジャックハマー)」をもちろんラージで。
がっつり苦くてエルビスジュースよりも濃いグレープフルーツ感に、松ヤニやキャラメル感が加わって濃厚で美味しい IPA 。BrewDogらしい強烈なホップ感がたまらん。
3杯目はちょっと早いけどクリスマスシーズン用のIPA「Hoppy Christmas(ホッピー クリスマス)」のラージ。
苦味は抑えめでモルト感のある甘みも感じるとても飲みやすい IPA 。苦味は抑えめだけどホップはしっかりと効いているのでこういう優しい IPA もあるんだなあって感じ。悪くはないけど Jack を飲んだ直後だとかなり力負けしちゃっている感は否めない。また飲む順番を間違えたかな? IPA の幅の広さを知る意味では正解なんだろうけど。
せっかくの IPA祭りだというのに最初の Punk IPA 以外は IPA を避けて飲んでいる友人を尻目に4杯目は Mikkeller(ミッケラー)の「19 IPA(ナインティーン IPA)」。
名前の通り19種類ものホップを組み合わせたというこのIPA 、シトラス系の軽いアロマと口に含んだときの複雑なフレーバーのギャップにまず驚きました。ちょっとひねくれたようなフルーティーさと複雑で深い苦味がとても美味しいです。そしてこの深い苦味がけっこう残ります。でもそれがまた心地いいから困ってしまいます。いや、別に困らないか。
友人がそろそろ飲まないと酔って味がわからなくなりそうだというので、アルコール41%のやばいやつ「Sink the Bismarck !(シンク ザ ビスマルク !)」を注文してシェアすることにしました。わずか 30ml で 1500円とさすがに値段もやばいです。
4回のアイスボックによりアルコール度数を上げているそうです。
アイスボックってのは、
アルコールの凝固点が水の凝固点よりも低い温度であることを利用し、一部を凍らせて氷部分を取り除き、アルコール度数を高める技法
(「ビール語辞典」アイスビールの項から引用)
なのです。それを4回って...やりすぎでしょ。
最初はまるでウィスキーのようなアルコールの香りが目立ったのですが、時間が経つにつれてそれが濃厚なフルーツや松ヤニの合わさったまさに濃い IPA の香りそのものに変化し、口に入れた途端にふわっと消えて強烈なホップの苦味と香りが残るものすごい濃厚で繊細な IPA 。これはほんとすごい。
もはやビールの飲み口ではないけど風味は完全に IPA 。しかもすっごく美味い IPA なのです。不思議だなあ。たくさん飲んだら間違いなく酔い潰れるけど、IPA 好きなら一度は飲んでおきたいと思わせる逸品。
そして3つ目のつまみは「パンク・オニオンリング」。メニューには書いてなかったけどこれも衣に「Punk IPA」が入っているんだろうな。とにかく量がものすごい。2人の時に注文してよかったよ。ひとりじゃ厳しい。サックサクで美味しいんだけども。
続いて5杯目(「Sink the Bismarck !」を入れると6杯目)はすんごく長い名前のインペリアルIPA「Restorative Beverage for Invalids and Convalescents」(略して「レストレイティヴ ビヴァレッジ」)をやっぱりラージで。
これもスンゲー美味いです。トロピカルフルーツのようなアロマとそこに松ヤニっぽさを加えたような濃厚なフレーバー。ハイアルコールだけど重たすぎず香りは華やか。
名前は「病中病後の元気回復飲料」って意味だそうです。確かにこりゃ元気でるわ。
BrewDog らしいといえば BrewDog らしいわかりやすい美味しさでもあります。
この日最後の1杯は Mikkeller(ミッケラー)の「Ginger Brett IPA(ジンジャー ブレット IPA)」です。そりゃ当然ラージです。
これもミッケラーらしいちょっと変わった美味しい IPA 。ジンジャーとブレタノマイセス酵母を使った IPA です。ブレタノマイセス酵母由来と思われるちょっと野生感のあるアロマとジンジャーのアロマ、その2つに加えてホップがほどよく効いているフレーバーはとても軽くて飲みやすい。苦味は意外と目立たないのだけど後までかすかに残る感じがとてもいい感じでした。
友人はそろそろダメそう(結局IPAは1杯しか飲んでないのに...)だし、僕もかなりいい気持ちに酔ってきたので1日目はこれにてお開き!
ほんと一口に IPA といっても一筋縄ではいかないバラエティに富んだおもしろさがあります。もっともっといろんな IPA に出会いたい!愛でたい!
(その2)に続く...はず。
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