[ま]ぷるんにー!(พรุ่งนี้)

ぷるんにー(พรุ่งนี้)とはタイ語で「明日」。好きなタイやタイ料理、本や映画、ラーメン・つけ麺、お菓子のレビュー、スターバックスやタリーズなどのカフェネタからモレスキンやほぼ日手帳、アプリ紹介など書いています。明日はきっといいことある。

[ま]映画「スライディング・ドア」/パラレワールドで描く切ないラブストーリーとグウィネス・パルトロウの美しさに魅せられる作品 @kun_maa

1998年公開の英・米合作映画。

主演は2013年のアメリカPeople誌が選ぶ「最も美しい人」にも選ばれたグウィネス・パルトロウです。彼女は1972年生まれだから今年で42歳。本作公開当時は26歳でした。

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それにしてもグウィネス・パルトロウは美しい。美しすぎますよ。ハートをわしづかみにされます。それだと死んじゃいますね。

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広告代理店勤務のヘレン(グウィネス・パルトロウ)は作家志望の恋人ジェリーと同棲中。ある日、会議に遅刻していくと幹部が大事にとっておいたウォッカを勝手に飲んでしまったことがバレてその場でクビに。英国ってそんなことでクビになっちゃうんですね。

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最悪の気分で部屋に戻ろうとすると、地下鉄のドアが目の前で閉まってしまいます。

この瞬間にパラレルワールドが出現。地下鉄に乗れたヘレンと、乗れなかったヘレンの物語が平行して進んでいくことになります。

そう、もしあのとき◯◯できていたら...を実現してくれるラブストーリーなのです。

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僕たちが「あのとき◯◯できていたら...」と思う時って、たいていの場合、現状に満足していなくて、もうひとつの選択肢を選べていたらきっとすばらしいことが待っていたに違いないってときだと思うのですが、この作品を観るとそんなこともないんだよなって気持ちになります。どちらに進んでも、自分が抱えている問題は自分で解決するしかないんですよね。

この作品におけるヘレンの場合の問題は、恋人ジェリーとの関係です。

地下鉄に間に合ったヘレンは、早く部屋に帰れたのでジェリーの浮気現場に遭遇します。

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一方、地下鉄に乗れなかったヘレンはその直後に起きた地下鉄の脱線事故でタクシーで帰宅せざるを得なくなり、そのタクシーを止める際にひったくり強盗に遭って怪我をしたために治療でさらに帰宅が遅れて、ジェリーの浮気現場には遭遇しなくてすみます。

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でも、どちらにしてもジェリーが浮気をしているという事実に変わりはなく、早く気がつくか先送りされたかの違いに過ぎません。パラレルワールドは別に片方が天国でもう片方が地獄というわけではないのですから。

片方のヘレンはジェリーに未練を残しながらも、髪をバッサリと切り、新しい生活を始めます。

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一方、もうひとりのヘレンは心の片隅でジェリーの浮気を疑いながらも、慣れないウェイトレスやサンドイッチ屋でのアルバイトでジェリーとの生活を支えます。

作品を観ている方からすると、何も知らずに健気に働くこちらのヘレンの方がかわいそうに見えます。

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自分で始めた会社の最初の仕事も成功し、新しい恋人も現れて幸せが訪れたように見える地下鉄に乗れた方のヘレン。

まあ、そのまま幸せになれるわけもないような伏線は張られているわけですが。

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一方で、ジェリーの浮気への疑惑を深めながらも彼との生活を捨てきれず、その生活には徐々にジェリーの浮気相手の影が現れ始める地下鉄に乗れなかった方のヘレン。

表面上は、一見穏やかで平和に見えながらも何の問題解決もされないまま徐々に破綻への道を進み始めています。

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それまでバラバラに進んでいるかのように見えた2人のパラレルワールドがある時点で交錯したとき、奇妙な事態がそれぞれのヘレンに起こります。

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そして、その時からそれぞれの世界で共通のある出来事を抱えながらヘレンの2つの世界はクライマックスへと突き進んでいきます。

このあたりのそれぞれの世界の描き方は本当にすばらしいです。

それぞれのヘレンが進む運命は別々の道を進むけれど、それはどちらが幸せで、どちらが不幸せかなんてことは最後の最後まで誰にもわからないことだし、そもそもそんなものを比べること自体がナンセンスであることをこの作品は僕たちに伝えてくれています。

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グウィネス・パルトロウはこんなに美しいのに、なんて男運がないのだろうとヤキモキし、ジェリーの優柔不断さやヘレンの新しい恋人ジェームズも加えた身勝手さに「男ってホントにバカだよなあ」って共感しつつも呆れてみたり。

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ついにお互いの世界で迎えたそれぞれのヘレンの人生最大の転機。

それをきっかけにして、パラレルワールドがふたたびひとつになろうと動きだしたとき、その結末と作品のセンスの良さを感じずにはいられませんでした。

パラレルワールドを通して描かれた切ないラブストーリーであり、グウィネス・パルトロウの魅力満載の作品です。

最後まで楽しめて、観終わったあとの余韻も心地いいです。

そして、男性はたぶん、おそらく、きっとグウィネス・パルトロウに惚れてしまいます。僕はもちろん惚れました。確かに美しい人だけどそれだけじゃない魅力にあふれた女優だと思います。

この作品はiTunesやDVDでも鑑賞できますが、Huluでは2014年10月20日現在配信中なので、Huluの会員はこちらがお得です。 

スライディング・ドア(字幕版)

スライディング・ドア(字幕版)

  • ピーター・ホーウィット
  • Romance
  • ¥1000

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