[ま]ぷるんにー!(พรุ่งนี้)

ぷるんにー(พรุ่งนี้)とはタイ語で「明日」。好きなタイやタイ料理、本や映画、ラーメン・つけ麺、お菓子のレビュー、スターバックスやタリーズなどのカフェネタからモレスキンやほぼ日手帳、アプリ紹介など書いています。明日はきっといいことある。

[ま]猟奇的な彼女 in NY/ハリウッドリメイクはアメリカンテイスト @kun_maa

僕が大好きな映画に「猟奇的な彼女」という韓国の作品がある。

すごく笑えて、楽しくて、そして切なくて泣ける。

とてもいい映画だ。

 

Huluを見ていたら、「猟奇的な彼女 in NY」というタイトルが目に留まった。

あの「猟奇的な彼女」をハリウッドがリメイクしたものらしい。

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舞台はニューヨーク。

そして主人公の名前もチャーリーとジョーダンといういかにもアメリカ人な名前で、ヒロインは金髪だ。

ストーリーの大筋はオリジナル作品を踏襲している。

これは、これでいい作品なのかもしれない。

そう、「猟奇的な彼女」のリメイクじゃなければ。

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この作品に「猟奇的な彼女」のタイトルを使うのは許せない。

まずヒロインのワイルドさが全然足りない。”猟奇的”じゃないのだ。

そして、ストーリー全体がなんていうかオリジナルの魅力を限りなく薄めてしまったアメリカンコーヒーのような味わいになってしまっている。

 

オリジナルの魅力は、メチャクチャだけどどこか憎めないチョン・ジヒョン演じる彼女(オリジナル版では彼女の名前は明かされないのだ!)の姿と一途なキョヌ、そしてやがて訪れる後半の切ないストーリーのギャップの素晴らしさにあると思っている。

単なるラブコメディー映画の枠を超えた名作だ。

 

でも、このリメイク作品はどの要素も中途半端。うっすいのだ。

オリジナルで涙が止まらなかったシーンすら、え?って思うほど感動のかけらもなかった。

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オリジナルは全てを語ることなく、行間というか間というかそういったものをうまく表現していて、なんていうか、たぶんアジア人にしかわからないウエットな感覚が重要な部分を占めている。

それが、完全にアメリカンになってしまっているところに一番違和感を覚えるのだろう。

ストーリーや登場人物のアクは薄まっているのに、「そこは気持ちを読めよ」っていうウエットな部分は妙に説明くさく感じるほど語ってくれちゃっている。

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そして、ハリウッド的ハッピーエンドなシーン。

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もう一度言う。

これは断じて「猟奇的な彼女」ではない。

まったく別の作品だ。

そう思えばヒロインのジョーダン役のエリシャ・カスバートはとてもきれいだし、彼女の笑顔には惚れそうになるし、それはそれでアメリカンラブコメディとしておもしろい映画だ。

この作品を見終わって、いま無性にオリジナルの「猟奇的な彼女」の世界に浸りたくなっている。

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アイ・ビリーブ 映画「猟奇的な彼女」より - YouTube

 

 

 

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