[ま]浦和の「CRAFT BEER BABY!」でキィウィIPAやビッグスウェル IPA/クラフトビールで幸せ気分 @kun_maa
僕のクラフトビールひとり飲みももう何回目になったのかよくわからなくなってきました。飲みに行ってばかりいるので書くのが追いつきません。
それでも書くのは写真付きで飲んだビールの感想が残せるから。
クラフトビールにハマってからは飲んでいる時にEvernoteにその都度感想を書いているのですが、写真と一緒にしていないのでブログにしてはじめて完成形になるという僕のクラフトビール記録。
誰得?もちろん僕得なんですけど、読んでくれた人がクラフトビールやビアバーなどに少しでも興味を持ってくれたり、気になるビールを見つけてくれたりするといいなって気持ちも半分くらいあります。半分かよ。
ひとり飲みをするようになって行きつけのお店が三軒ほどできました。
その中でも一番通っているのがここ「CRAFT BEER BABY!(クラフトビアベイビー)」なんじゃないかな。通勤で毎日店の前を通っているのとお店の雰囲気が好きでついついスーッと引き込まれてしまいます。
この日は軽く2~3杯で帰ろうと心に決めていつものカウンター席へ。いつも同じことを思っているんだけどね。
まず1杯目はキィウィIPA(秋田あくらビール)。今回はこれを目当てに来たようもの。
名前にキィウィと入ってますが、キウイフルーツを使用しているわけではなく、ニュージーランド(キィウィ)産の2種類のホップを使用している季節限定ビール。
柑橘系のふわっとしたアロマとIPAらしいしっかりとした苦味。特に口に含んでからのフレーバーもスッキリ爽やかなIPAです。ボディはとても軽くて飲みやすく、苦味も口に残りません。最後にかすかに残る酸味も後味のスッキリさのアクセントになっていて美味しいIPAでした。
おつまみは大好きなアボカドとチーズのフリット。以前食べてからずっと食べたかったのを我慢して他のおつまみを試していたのですがいよいよ我慢できなくなりました。
アボカドもチーズも熱々のところをパプリカ塩で食べるのですが、ビールの苦みにどちらもまったりとした味わいのフリットがよく合ってとても美味しいのです。
IPAと合わせるのが僕は好きです。前回は箕面のW-IPAと一緒に食べたのですが、やっぱり美味しかった。苦さと旨味って相性いいと思う。
今回は揚げてもらっているうちにIPAを飲み終わってしまい、写真はすでに2杯目の箕面ビールのピルスナーなんですけどね。
このピルスナーはとてもスッキリと飲みやすい。日本の大手のビールに慣れているからやっぱりピルスナーは定番って感じの安心感がありますよね。苦味も爽やかで後味スッキリなので、もちろんアボカドとチーズのフリットにも合います。っていうかなんでも合うと思います。そんな感じの爽やかなラガービールです。
気がつけばもう3杯目。前回途中で樽を撃ち抜いてしまい少ししか飲めなかったハワイのビッグスウェルIPAが入っていたのでそりゃ注文しちゃうよね。しょうがないよね。
これが期待を裏切らない美味しさ。柑橘系のアロマをはじめとしてトロピカルフルーツみたいな南国系フルーツのフレーバーが心地いいです。いかにもホップを多用したアメリカンIPAらしい風味。苦味もしっかりとあるんだけど、飲んだ後にほんのりとモルトの甘味も感じる楽しいIPA。僕は好きですね。
これで終わりにしようかと思ったのですが、まだサンクトガーレンのブラウンポーターって飲んだことがなかった気がしてつい4杯目。
意志の弱さなら負けません。美味しければいいのです。
焦がしたモルトの焙煎香がとてもいいです。ちょっとチョコレートっぽい風味が顔をのぞかせる瞬間があってじっくり味わいたくなります。苦味は抑えめな感じでボディも軽く飲みやすいポーターだと思います。あまり重た目のポーターやスタウトは飲まないのですが、これなら好きかも。
なんとなくこのポーターに合いそうな気がして、ささみ鶏のたまり醤油漬け焼きを注文。しっかりとたまり醤油に漬け込まれたささみはしっとりとしてとても美味しい。
わさびと合わせるともうたまらん美味しさでブラウンポーターにもぴったり。
ビールがよく進みます。そしてご飯もほしくなりました。
クラフトビアベイビーってビールだけじゃなくて、ちょっとしたおつまみがびっくりするくらい美味しいところも好きなんだよなあ。
この美味しいおつまみが少し残ってしまったので、せっかくだからと言い訳しながら5杯目。アウトサイダーブルーイングのベルジャン・ホワイト。
白ビールなんだけど、白ビール独特の香りはそれほど強くありません。どちらかというとフルーティーなアロマが強めの飲みやすい白ビールです。濁りも少なめで透明感が強く、酸味が思ったよりも効いていてそれが爽やかさにスパイスを加えているような感じ。これを最後に持ってくると気持ちが落ち着いて帰れるようなやさしいビール。
今回も新しいビールとの出会いがあって、じっくりと楽しむことができました。同じビールでも樽によって印象が違ったりということもあり、なかなか奥深いクラフトビールの世界は僕を飽きさせません。
素晴らしき哉クラフトビール!
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[ま]飲酒と死にたくなる気持ち @kun_maa
昨年まで飲酒が続くと死にたくなる気持ちや、消えてしまいたくなる気持ちが顔を出してきて、その度に「もう酒やめた」エントリをブログに書いては実際に禁酒もしてきた。
禁酒をするなら炭酸水がとっても効き目があるなんてことも体験してみて初めて知った。甘くない炭酸水はビールを飲みたい気持ちを抑制してくれる代替品。
ただ、せっかくアルコールを断っても喉元過ぎればなんとやらってやつで、いつの間にかこれくらいならいいだろうと勝手に決めて飲酒を再開しては次第に量が増えてまた死にたくなって禁酒を再開するというダメ人間の典型のようなことを繰り返してきた。
今年の夏はビアバーやビアパブでのクラフトビールひとり飲みにすっかりハマり、また禁酒を破っている。多い時は週3回ペースでビアバーなどに入り浸る生活。
調子に乗った時はひとり飲みなのに翌日二日酔いなんていうバカなの?って思うようなこともある。明らかに飲みすぎだ。
ところが不思議なことにクラフトビールにハマった今年の夏は、たとえ二日酔いになって後悔したとしても死にたいと思ったことは一度もない。
僕は相変わらず毎日抗うつ薬や抗不安薬、眠剤を服用しているのでどの薬もアルコールとの併用は不可である。主治医には気晴らしに少しくらいなら飲酒しても構わないとは言われているものの基本的にはNGである。それは昨年も今年も変わらない。薬の種類も量も変わっていない。
飲酒が過ぎると死にたくなるのは、ずっと薬の効き目にアルコールが悪影響を与えているからだと思っていた。僕は医師でも薬剤師でもないので薬の説明書にアルコールとの併用禁止と書かれているそれを否定することはできないのだが、今年の酒量を考えるとどうやらそれだけが理由だったのではないような気がしてきた。
これまでとクラフトビールにハマるようになってからでは何が違うのか。
ざっくり言ってしまうと、以前は酔うために飲酒をしていたが今はビールそのものの味や風味を楽しむために飲んでいるということである。
極端なことをいえば、以前は酔っ払ってハイになれればなんでもよかった。酔うことが目的だったから。もちろんまずい酒は嫌いなので最初は味わいもするが、最終的に酔っ払っておかしくならない飲み方は意味がないと思っていた。酔っ払ってなんぼみたいな感じ。
だが、酔っ払うことを目的にした飲酒は薬物乱用と同じで、ハイになっているときは嫌なことを忘れることができて楽しいが醒めた時の反動も激しい。アルコールが醒めた時の反動である極端な無気力と忘れるどころか増幅された嫌なことたちが、僕を消えてしまいたい、死んでしまいたいという方向に向かせていたように思う。
ところがクラフトビールの魅力にとりつかれてからはそうではなくなった。飲んだことのないビールをじっくりと、そしてよりたくさん味わうためにむしろ酔いすぎないで飲むことができればそれに越したことはないとすら思うようになっている。酔うことはもはや目的ではない。
酔って嫌なことを忘れてバカになることが目的なのではなくて、ビールそのものを愛でるように味わうことが目的となっているのだ。
だから自分のペースで自分と向き合いながらビールの味わいを楽しめて、お店の人や他のお客さんからビールのことを学ぶ機会も多いひとり飲みにハマっているのだ。
友人から「せんべろ」(千円以内で酔っ払う飲み方)への挑戦を勧められたりもするのだが、以前の僕ならまだしも今の僕には正直興味がない。それよりもまだ出会ったことのない美味しいビールを見つけて、じっくりと向き合ってみたいのだ。
そんなふうに飲酒自体に求めるものが変わってから、僕は楽しくてつい飲みすぎたとしても以前のように味覚がわからなくなるほど飲むことはなくなったし、翌日死にたいと思うこともなくなった。嫌なことから逃れるために飲むのではなく、むしろ時にはひとりでビールに向き合いながら嫌だと思っている事柄について思いをめぐらせたりもする。何て前向きで建設的なんだ。自分で言うな。
最近の1回あたりの酒量としてはおそらく以前よりも少ないけれど、一週間、一ヶ月単位での酒量でいうと人生で一番飲んでいるかもしれない。
そして酔うことではなく、飲んでいるものや食べているものそれぞれにちゃんと向き合い、それ自体を五感で味わうことを楽しみとしている。これってある意味食べる瞑想に近い感覚だ。
僕はこういう楽しみ方に気づくのが遅かったのかもしれない。酔って忘れたいことがたくさんあるから。
そんな僕でもようやく美味しいビールに面と向き合って味わう楽しみを覚えたことで、飲酒をしても死にたくなることはなくなった。これはいいことだろ?って思っている。
いま気がかりなのは今年の人間ドックの数値だけである。
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[ま]私が虫を食べるわけ/キワモノではない昆虫食の魅力を熱く語る本 @kun_maa
本の帯に「美人すぎる食虫女子、世界を食べる!だっておいしいのよ?」と書いてあり、いかにもキワモノっぽい本のように煽って売ろうとしているかのように見えるところがいきなり残念。
だが、そんな帯の文句とは裏腹に著者の食虫体験をクローズアップしているだけの内容にとどまるのではなく、昆虫の持つ食材としてのポテンシャルについて、食糧全体の課題や文化、地球環境などの様々な視点を通して説いている意欲的な本である。
これは意図的な訳文なのか、それとも原文がこういうくだけた文章なのかはわからないけど、文章自体ちょっとおバカふうな印象の体裁。
虫を食べるという少なからず抵抗感のある行為について語るため、少しでも受け入れてもらいやすいような表現としての戦略なのかもしれないが、ちょっとやりすぎの感はある。内容はいたって真面目なのだから文体ももう少し真面目でもよかったんじゃないかなって、このどうしようもない帯のセンスと合わせて残念に思うのは僕だけだろうか。
著者は食肉にまつわる多くの問題点(現在の家畜の大量飼育が地球環境に与える影響や工場式家畜経営の課題など)、人間の進化における虫食の果たしてきた役割、昆虫の優れた栄養面や昆虫食の文化的な側面など多方面にわたる多様な切り口から、様々なエビデンスを集めてきてわかりやすく説き明かしながら、虫を食べることがどれだけ理にかなっていることなのか、その素晴らしさを滔々と訴えていく。
その根底にあるのは、もちろん自分が知ってしまった「虫の美味しさ」である。
そこで止まって個人的に虫食愛好家として生きるのではなく、虫の食材としてのポテンシャルを様々な分野の根拠を学びながら広く世間に訴えて続けているところが彼女のすごいところだ。本当に虫が好き(食材として)なんだろうなって熱いものを感じる。
たとえちょっと文体がおバカっぽくっても熱意は伝わる。そして虫食に対する最大の抵抗勢力である心理的な抵抗を少しでもなくしたいと頑張っているように見えるのだ。
僕は本書を読む前から昆虫食の美味しさと心理的な抵抗について体験していたので、とても興味深く彼女の主張を読むことができた。
本人は猛烈に昆虫食推しなんだけど、嫌がる人に決して無理やり押し付けようとしない点に好感が持てるし、巻末の「食用になる虫リスト」と「美味しい虫レシピ」はとても魅力的。
僕自身は、このリストとレシピを見てまた食べてみたい虫が増えてしまったのだが、この本を読んで一人でも多くの人が虫食に興味を持ってくれたらうれしいなって思う。
例えば、本書には子どもが喜んで虫を食べる話が出てくる。虫に対する偏見や恐れが大人に比べて薄いから。
そう、心理的な抵抗さえなくせば虫食っていう楽しくて美味しい世界が目の前に広がるかもしれないのだ。
著者の次の言葉のように。
虫は美味しくいただけるんだって知ったとき、まったく新しい可能性が目の前に開けたような気がして、やたらと嬉しくなったっけ。誰彼かまわずこう話しかけたくなったの。ねえ、そこら中にいっぱいいるあの小っちゃくて色とりどりのやつ、あれって見た目がカッコイイだけじゃなく食べ物にもなるの、知ってた? (P.10から引用)
最後に著者がYouTubeで虫を調理しているものを2つ載せておく。
虫がダメな人は見ないほうがいいと思うが、ちょっとでも興味がある人は是非見てみてほしい。そんなにグロくはないから。
美人過ぎる食虫女子! ダニエラ・マーティンの食虫レシピ~ワックス・ワームの巻
美人過ぎる食虫女子! ダニエラ・マーティンの食虫レシピ~サソリの巻
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[ま]奥多摩でクラフトビールが楽しめる古民家ブルーパブ「Beer Cafe VERTERE(バテレ)」が最高だ @kun_maa
新宿から中央線と青梅線を乗り継いで約1時間半くらい。
僕の住む川越からだと八高線や青梅線を乗り継いで約2時間。ここは本当に東京なのかって割と真剣に思ってしまうくらい緑が豊かな終着駅奥多摩に到着。
奥多摩駅前(出口は1つ)の小さな路地を入っていくとすぐにその店は見つかります。
路地の入り口はここ。柳小路っていうんですね。この看板がないと気がつかずに通り過ぎてしまいそうなほど細い道です。
これが「Beer Cafe VERTERE(バテレ)」だ!
路地に入ってすぐにバテレの看板が見えてきます。なんかちょっとワクワクするようないい感じでしょ。
これがお店の門。さすが築70年の古民家を改装しただけあっていい門構えですね。
看板をよく見ると「醸造所」って書いてあるとおり、ここの約90坪の敷地内にはビールの醸造所と出来立てのクラフトビールが楽しめる併設のブールーパブがあるのです。
門をくぐるとまるで田舎の知人の家にでも遊びに来たような錯覚に陥ります。あれ?マジでお店あるの?って感じ。
とことこと歩いていくと、ハイキングや自転車のツーリーング、川遊びなどの帰りに訪れている多くのお客さんの姿と声が。その多少の騒がしさを含んでも、とってものどかな空間です。
こちらはビアカフェ本体の古民家。
建物の外にもテラス席があります。暑い季節は天気が良くて、日差しが強すぎなければ外で飲む方が絶対に気持ちいいです。
お店の中はこんな感じの手作り感あふれる木の内装。古民家の味わい深い落さと木のぬくもりを感じる空間です。
一応エアコンは設置されていたけどこの日は外の方が涼しくて気持ちよかったです。
先に席を決め、注文と会計は店内のカウンターでキャッシュオンでやっています。ビールはそのまま自分で席まで運び、料理はお店の人が後から届けてくれます。
ビールのタップは全部で10個。
PROTO Series というほぼレギュラー化しているオリジナルビールが5種類。Experimental Seriesという季節限定のオリジナルビールが2種類。
ゲストビールが3種類。という10種類のビールが通常のラインナップのようです。
その日に飲めるビールはタップの上にある黒板で確認できます。
僕が訪れた時にはすでにセッションエールとExperimental Seriesのうちの1種類が売り切れていました。残念!
注文したビールと料理について
建物内は意外と混み合っていてけっこう暑かったので、店員さんのおすすめで外のテラス席へ。そよ風と緑と下から聞こえてくる川のせせらぎがとても心地いい席でした。
まず1杯目はクリームという名のビール。なんてきれいな色なんだろう。
酵母の香りと麦のほのかな甘みに加えて、少し酸味も感じるとてもやさしい味わいのビール。セゾンっぽい爽やかさと旨味も感じてなかなか美味しいです。
苦味はほとんどありませんが、飲んだ後に少しだけ残る苦味が気持ちいい。
おつまみ一品目は「とりはむ 奥多摩産わさび醤油添え」(600円)。量はそれほど多くありませんが、自家製の「とりはむ」はパサつきもなくしっとりとしてとても美味しいです。そのままでもイケるけど、わさび醤油でいただくとさらに旨味が増してつまみにピッタリなのです。
2杯目はExperimental Seriesからスパイスヴァイツェンをチョイス。これも色味がきれいだなあ。美味しいビールは姿も美しいってどこかで読んだけど、こういう姿を見ると本当だよなあって思います。
これはみかんピールとコリアンダー入りのヴァイツェンだそうです。それでスパイシーヴァイツェン。酵母と小麦由来の独特のヴァイツェン香はあまり強くなく、その分コリアンダーの香りがよく感じられるスパイシー感あるビールです。
みかんピールの香りはよくわからないのですが、飲んでいるとフレーバーの中にかすかにみかんの風味を感じる時があります。これも飲みやすくて美味しい。
とりはむとの相性もよかったです。
空気のいいところで、ひとり静かにビールを味わいながら空を見上げるといい具合に雲が出ていて暑すぎず超気持ちいい。
後ろを振り返れば緑がいっぱい。ここから姿は見えないけれど、向こう側に見える山との間にある多摩川のせせらぎがよく聞こえます。
足元はもちろんビーチサンダル。
奥多摩までここのビールを飲むためだけにやってきた甲斐が十分あります。気分は最高。おひとりビールリゾート。短パンにすればよかった。
最高の気分で美味しいビールもグイグイ進みます。全部Lサイズ(500ml)で飲んでいるのですがいくらでも入りそうです。
3杯目はゴールデン!やっぱりきれいなビール。前の2杯と比べると透明感があります。
すっきりとした飲みやすさの中にかすかな甘みを感じます。酔っているとわからなくなる程度に蜂蜜の香りがします。蜂蜜が入っているのかな?聞くの忘れました。気にしながら飲んでみるとフレーバーにも蜂蜜を感じる時があるおもしろいビール。
とても飲みやすいのでゴクゴクといけちゃいます。アルコール度数も4%と低めだし。
ちょっと甘みを感じるビールには酸っぱいものを合わせたくなります。
そこでこれが自家製ピクルス(400円)。
野菜は自家製ではないそうです。ちゃんと聞きました。
酸っぱいものがあまり得意ではない僕でも美味しくいただける程度の強過ぎない酸味と野菜の旨味が美味しいピクルスです。
こんなふうに美味しいピクルスと一緒にそよ風に吹かれせせらぎを聞きながら飲むゴールデンが心から美味しいと思う。もうこれだけですごい多幸感に包まれるのです。
ゴクゴクと飲んじゃうとやっぱり500mlなんてすぐになくなっちゃうよね。
柑橘系の香りのIPAとはもちろん風味が違って、こちらはカラメル香が効いています。
苦味もしっかりと感じられて、今日飲んだ中では一番ずしりとくる飲み心地。苦くて美味い!カラメルの香りも苦さによく合ってます。やっぱりIPAは好きですね。じっくりと味わいたいビールです。
いつもはそれほどつまみを食べないのですが、やはり空気が美味しいせいでしょうか、全体の雰囲気がいいからでしょうか。
もう一品くらいがっつりとつまみたい気分になりました。そこで注文したのがフィッシュ&チップス(700円)。
そういえばフィッシュ&チップスを食べるのは初めてかもしれません。これがボリュームがあってとても美味しい。
タルタルソースにつけて食べるのはもちろん美味しいし、残っていたわさび醤油で食べるとサッパリとしてまた美味しい。こりゃクセになります。
苦さとカラメル香のレッドIPAと合わせるのもいい感じ。
さて気がつけばもう次は5杯目。
これで売り切れ分を除いて今日の自家製ビールは制覇することになります。
ヴァイツェンの登場です。
こちらはなんていうかヴァイツェンらしいヴァイツェン。王道のヴァイツェンって感じの風格。2杯目で飲んだスパイスヴァイツェンとは全く別物です。
バナナのようなフルーティな香りはありますが、フレーバーは完全にヴァイツェン酵母の独特の風味が勝っています。色合いもとてもステキでまるでバナナジュースみたい。
ヴァイツェンの独特な香りが苦手な人には辛いかもしれないなって思うくらいにはヴァイツェンしてます。美味しいです。
ヴァイツェンを飲み終わった時点で、まだフィッシュ&チップスが残っていたのでゲストタップも1杯飲んでみました。
お店の人に聞いて決めたのが、トムトーバーフェストというアメリカのジョージタウンブリューイングのビール。お初です。
IPAではないけれどがっつり系の味わいとのことでした。
実際に口に含んでみるとカラメル香とスモーク香をけっこう感じ、アルコール感がかなりあります。アルコールは6.5%なんですけどね。それ以上のアルコール感。
苦味もそこそこありますが、とにかくアルコール感が舌と鼻にきます。まずくはないんだけどバテレのオリジナルビールのやさしさに包まれた後だとイマイチ感が拭えません。バテレのビールのほうが断然美味しいです。
バテレ最高
飲み終わってから、最後にブログを書いていることをお店の人に話して醸造所のタンクをちょっとだけ見せてもらいました。すごく忙しそうにしていたのに無理を快く聞いてくれてありがとうございました。品切れだったセッションエールもだいたい1週間後には復活するそうですので、もうあるかな。
夏はとにかく忙しいので、落ち着いた頃にまた来ればいろいろお話もできそうとのことでした。
奥多摩のとても小さなブリュワリーのとても気持ちのいいブルーパブ「Beer Cafe VERTERE(バテレ)」。ビールも料理も雰囲気も最高でした。
こういうブリュワリーは、夏の繁忙期だけではなく寒くなってからも訪れて微力ながらも応援したいって思います。
もともとスタートはクラウドファンディングだったそうですし。応援したくなる要素は十分兼ね備えているのではないかと。
バテレ最高!
お土産にバテレのオリジナルパイントグラスを買いました。自分用と友だち用。使い心地いいです。
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[ま]LINEで早寝を呼びかける大阪市淀川区の「がんこおやじ夢さん」がシュールでおもしろい @kun_maa
さあ8月も折り返し点を過ぎて子供たちの夏休みもあとわずか。ざまあみろ。
毎日が休みだからと生活リズムが崩れて夜更かしをしている子もいるんじゃないかな。
そんな夏休み中の子供たちに早寝を呼びかける独自のキャラクター「がんこおやじ夢さん」を作り、8月中の平日午後9時にLINEで「はよねんかい!」などのメッセージを送りつけるというサービスを行っているのが大阪市淀川区です。
もちろん淀川区に住んでいなくても、LINEで大阪市淀川区のアカウントを友だち登録すれば誰のところにも分け隔てなく夢さんが現れます。
僕も友だち登録したら、平日は毎日午後9時に夢さんからイラストメッセージが届くようになりました。
友だち登録すると「うれしいやないか」と関西弁で喜びながらもいきなり「覚悟しときや〜!」なんてかましてきます。
土日を除く本当に毎日、異なるイラストのメッセージを送ってくるので、見方によっては嫌がらせです。
これを見た子どもが寝る気になるかはかなり疑問ではありますが、取り組みとしては頑張っているし、おもしろいと思いますね。
「夢さん」も業者に発注したものではなく、大阪市の担当職員が自ら作ったというので経費の節約にもなっているし、ただ上手いだけのイラストよりも温かみを感じます。
届くメッセージはこんな感じでとてもシンプル。
ゴタゴタと余計なことを言わないところに好感が持てます。説教臭さを削ぎ落とし、ちょっと笑いも取ろうと欲張っているメッセージ。
言っていることはくだらないけどそこがいいんですよね。
夢さんのメッセージイラストはダウンロードもできます。
僕の夢さんコレクションの一部をご紹介しましょう。なかなかシュールですよ。
「時は来た...寝る!!!」
「オ・レ!!!」
「気合い入れてねるぜ 御夜寿魅(おやすみ)」
「あのフトンに向かってダッシュや!!」
ね?なかなかお役所らしからぬシュールなメッセージでしょww
僕は毎日夜9時にメッセージを受け取ってニヤっと笑うのが日課となっています。
正しい使い方ではありませんね。
興味のある方はLINEで大阪市淀川区を検索して友だち登録してみてください。
その日の夜からメッセージが定刻に届きはじめますからね。ノリはほとんど恐怖新聞。
もちろん本来の目的である子どもの夜更かし防止に使いたいって方も是非。
効果のほどはさっぱりわかりませんが。
逆にもっと早寝をしていた子が「夢さん」見たさで夜9時まで起きてるとかね。そんなん悪い冗談にもなりません。
とりあえずシュールだぜ、夢さん!
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[ま]クラフトビールの酵母マシマシが珍しくて美味しいよ/氷川ブリュワリー「氷川の杜」 @kun_maa
JR大宮駅東口から徒歩約10分。
今月(2016年8月)開店2周年を迎えた美味しいクラフトビールの氷川ブリュワリーに併設されたブルーパブ「氷川の杜」。
この季節、ちょっと立ち寄って軽く一杯美味しいクラフトビールをサクッと飲むなんてのも粋なもんです。
前にも書いたんだけど、ひとり飲みの僕が個人的に気に入っているのがこの壁面を向いて座るカウンター席。
意固地になって殻に閉じこもるわけではないのですが、正面が人ではなくて壁というのが慣れると落ち着くんですよ。
話をしたければお店の人の方を向くなり、他のお客さんの方を向くなりすればいいことで、壁に向かって基本自分の世界で美味しいビールが飲めるってのはなんとなく落ち着きます。人見知りなもんですから。
それでは壁際に陣取ってサクッといきましょう。壁際といいながら今回は正面が窓だったりしますが細かいことは気にしない。
まず1杯目は納涼エール。
名前からして夏用のビールって感じですよね。軽い柑橘系の香りは飲んだ後のフレーバーとしても心地よく鼻に抜け、意外としっかりとした苦味も効いていて美味しいビールです。夏にはこういう感じが好きだなあ。
飲みやすいんだけど軽すぎない感じもいいです。
おつまみは特大生フランクとポテトサラダがセットになったCセットを。AセットとBセットがどんなものかはわかりません。何故突然のCセットなのかってのが気になって。
このセットについてくるポテトサラダが以前注文して美味しかった「インド風ポテトサラダ」なのかと僕は勝手に思い込んでいまして、食べてみたら普通のポテトサラダでちょっとがっかりしました。
これはこれで美味しいんだけどね。ちゃんと確認すればよかったよね。
さて「軽く一杯美味しいクラフトビールをサクッと飲むなんてのも粋」とか書いておきながら、一杯で終わらないところがダメなやつでゴメンなさい。
2杯目は、氷川の杜~Hana~でいきましょうか。開店当初からの定番ビールですね。
なかなか会えずにいてようやく飲むことができました。
酵母の風味をかなり感じるビールでした。まるで日本酒のような香りを感じる瞬間もあります。それでいて苦味もそこそこあって美味しい。
最初はあまりアルコール感はないのですが、飲み進めると次第にアルコール感が前面に出てきたような印象を受けました。熟成感がいい感じに出ていると思います。
あれ?もう3杯目。サクッとが聞いて呆れます。これだから飲んべえは...
3杯目はスペシャルエールにしてみました。
フルーティーで軽いボディ。飲みやすくて、口に含んだ感じもとんがった風味はなく、まろやかでよくこなれている感じのビールです。苦味はほとんど感じませんでした。飲みやすいけど、IPAなど苦いのが好きな人には物足りない感じがするかも。
せっかくだからつまみももう一品。なんだか本格的になってきちゃったぞ。
イカの漁師焼きを追加で。
マヨネーズをつけなくてもワタの風味がしてとても美味しいです。こりゃ日本酒がほしくなる味ですな。もちろんビールにも合います。
ここで以前友人から聞いたことのある「酵母マシマシ」というのを思い出したので店員さんに聞いてみました。
すると樽底の酵母をビールに加えるのでその時々のビールの残り具合や状況によってその日「酵母マシマシ」ができるビールがあるかどうかが決まり、もしあったとしても銘柄は限られるそうです。
ちなみにこの日はビターペールエールならば「酵母マシマシ」が可能ということだったので即注文。
最初に「酵母マシマシ」汁だけを見せてくれました。これにビターペールエールを注いでいくわけ。
横の小さな試飲用グラスにはマシマシしていない普通のビターペールエールが入っています。酵母が入ることでどう変化があるのかを飲み比べるためのもの。
こうやってグラスに顔を近づけて見ると、酵母が固まったつぶつぶが浮遊しているのがよく分かります。どうですか?
マシマシしていないものと飲み比べると違いがよく分かります。
マシマシ状態のものは明らかに濃厚でボディの重みが増し、旨味が豊富です。酵母の香りが強めになり、ほのかに感じる酸味もいいアクセントになっています。
これに比べると、普通のビターペールエールはとてもすっきりとしていてキレがある感じがします。
どちらも美味しいんだけど、酵母マシマシにした朴訥な感じのビールの味わい深さは捨てがたい。行った時にはお店の人に聞いてみてぜひ試してほしいですね。
じっくりと飲んでいると酵母が底に降り積もります。すごいな。こんなの初めて。
この美味しさの変化と感動をあなたにも楽しんでほしいなって思います。
そうそう、このマシマシをすると酵母のおかげか翌日のお腹の調子がいいんですよ。
ビール酵母の健康ドリンクみたいなもんですね。美味しくて体にもいいなんて最高か!
こういう楽しみ方ができるのも醸造所併設のブルーパブであることと、美味しいビールをいろんな楽しみ方をしてほしいという氷川ブリュワリーの姿勢の表れなんだと思います。
こういうのってなんかいいよね。サクッとが4杯になってしまったのも仕方がないと思えるホスピタリティ。という言い訳。
美味しいビールとおつまみをごちそうさまでした。
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